6月8日(水)東京・荒川区南千住の藤原敏男スポーツジムで、6・12全日本キックボクシング連盟『EVOLUTION』に出場する中村高明と前田尚紀、6・18IKUSA『IKUSA
GP <−60 SUPERSTAR☆Z> TOURNAMENT』に出場する山本真弘の公開練習が行われた。
藤原会長の「チンタラやるな!」との檄が飛ぶ中、3人による総当りでスパーリング。中村がヒザ蹴り、前田がローキック、山本がハイキックとそれぞれの得意技を披露している。
『全日本ミドル級王座決定トーナメント』の準決勝・決勝に臨む中村は、「勝つのが自分の使命だと思っている。絶対に勝つ。優勝しか考えていない」とベルト獲りを宣言。「準決勝の小松は粘り強いという印象。準決勝はヒジがないし、1回戦の動きが良かったので決勝はおそらくTOMO選手が来ると思う。過去に負けているので、借りを返してベルトを巻ければ一番いい」と、決勝の相手には武蔵の実弟TOMOを指名した。
「自分はキックボクシングをやるだけです。TOMO選手はMAXの選手で、自分には全日本キックのミドル級の誇りがある。K-1で勝った事のない人にチャンピオンになられたら、全日本キックのミドル級王座の価値がなくなる。絶対にK-1の人に持っていかれる事だけは阻止したい」と、中村は“K-1
MAXからの刺客”に牙を剥いた。
元MA日本スーパーフェザー級王者の前沢カピラ義徳(元・ファイティング前沢)という強敵を迎え撃つ前田は、「いつもどおり相手の攻撃をもらわず、自分の動きが出せるようにする。練習したモノをしっかり出せるように頑張るだけ」と、相手の事はあまり意識していないという。前沢については「スピードがあって何でも出来るという印象です」と言うだけにとどまった。“闘う修行僧”の異名をとるだけに、前田の口数は少ない。
全日本キック代表としてIKUSA
GPに出場する山本は、「優勝する事はもちろん頭にありますが、6月は1回戦だけなのでとにかく1回戦で勝つ事だけに集中する」と慎重な構え。対戦するMA日本キック連盟スーパーフェザー級王者・小石原勝については、「ビデオはまだ見てないんですけど、ベテランで何でも出来ると思う。それだけです」と答えた。
また、IKUSAの通常より狭いリングに関しては「いつもこのリング(藤原ジムのリング)でやっているので、いつもどおりやるだけです」と“心配なし”の姿勢を貫いている。
※公開スパーリングの模様は明日、「ドリームスパーリング」にアップ予定!
●藤原敏男会長の寸評
中村高明について
「まだイマイチだね。人間の性格の良さが練習にも試合にも出ている。リングに上がったら鬼と化してやらないと。お客さんの目を惹き付けるような怒涛の攻撃が必要。それとスピード。格闘技はスピードが大事だから。格闘家としてスピードのない動きは最低だよ。
トーナメントではその弱い、優しい気持ちをふっ飛ばさないといけない。動きとスピードは良くなってきているから、練習の中でやったものを試合でどう成果を出せるかが課題だね。毎回、同じ試合運びじゃなくて、今回は何をやってくれるかをお客さんは期待しているんだから」
前田尚紀について
「この男は練習をやっているから、どうこうはない。でも、打ち合いの時にノーガードでやっているから乱打戦になった時に、左右フックで行って相手のストレートが来たら脆いタイプ。パンチからキック、キックからパンチ、そして前蹴りをどこで使うか。コンビネーションを出し切るという事。ハイキックも練習では出てきているから、ハイでも倒せるところを出せば自信に繋がるだろうね」
山本真弘について
「何をやっても技は器用にこなす。しかし、蹴りそのものがまだ空手の域から出ていない。体重の乗った強い蹴りが出せるようにならないと。パンチに頼りすぎている部分がある。パンチとキックを同じ比率で出して、ハイキックも出していけば相手を警戒させる事が出来るんだけれどな。怒涛の攻撃を出して、トドメを刺す。パンチに頼らず、コンビネーションで行けば倒せないわけじゃない」
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JAPAN KICKBOXING 2005
「EVOLUTION」
2005年6月12日(日)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:30
※オープニングファイト開始17:30
<対戦カード>
▼第8試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント決勝戦 3分5R ※ヒジあり
TOMO×江口真吾戦の勝者
VS
中村高明×小松隆也戦の勝者
▼第7試合 CROSS BOUT フェザー級サドンデスマッチ
前田尚紀(藤原/全日本フェザー級1位)
VS
前沢カピラ義徳(カピラヴァッツ/元MA日本スーパーフェザー級王者)
▼第6試合 CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ
藤牧孝仁(はまっこムエタイ/全日本ライト級3位)
VS
小宮由紀博(レグルス池袋/J-NETWORKライト級2位)
▼第5試合 全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ
宝樹まもる(勇心館/全日本ウェルター級5位)
VS
箱崎浩康(TEAM-1/全日本ウェルター級7位)
▼第4試合 CROSS BOUT ライト級サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
藤井 徹(湘南格闘クラブ)
VS
ファイヤー原田(レグルス池袋/J-NETWORKライト級9位)
▼第3試合 CROSS BOUT 67s契約3分3R
大 輝(JMC横浜)
VS
NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
▼第2試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
TOMO(正道会館/全日本ミドル級1位)
VS
江口真吾(AJ/全日本ミドル級3位)
▼第1試合 全日本ミドル級王座決定トーナメント準決勝 サドンデスマッチ ※ヒジ禁止ルール
中村高明(藤原/全日本ミドル級2位)
VS
小松隆也(建武館/全日本ミドル級7位)
※サドンデスマッチ6試合は、すべて延長1ラウンドのみの特別ルール。
▼オープニングファイト第3試合 58s契約3分3R
水落洋祐(はまっこムエタイ)
VS
デンジャー高山(TEAM-1)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級3分3R
尾田兼次(S.V.G.)
VS
瀬尾平次郎(TEAM-1)
▼オープニングファイト第1試合 ライト級3分3R
濱島康大(はまっこムエタイ)
VS
富永和典(月心会)
<チケット料金>
RS席10,000円 S席6,000円 A席4,000円
※当日券は各席1,000円増し
<チケット販売所>
全日本キックHP=http://www.aj-kick.com/
全日本キック予約=03-3365-1171
<当日券情報>
16:00より後楽園ホール1F当日券売り場にて発売
RS席11,000円 S席7,000円 A席5,000円 立見4,000円
<お問い合わせ>
全日本キック=03-3365-1171
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