5月8日(月)東京・フォルティス渋谷にて、J-NETWORK主催『MACH55 second』に関する記者会見が行われ、トーナメントの開催中止が発表された。
昨年、全日本キックボクシング連盟、MA日本キックボクシング連盟、NJKF、J-NETWORKなど各団体の王者がエントリーし、キック界に一大センセーショナルを起こしたJ-NETWORK主催『MACH55』トーナメント。
J-NETWORKでは今年も『MACH55 second』としてトーナメントの開催を予定しており、前述の参加団体に加えて、新日本キックボクシング協会、NKBにも参加を呼びかけ、賞金額のアップなど大会の規模拡大を計っていた。
しかし先月発売の格闘技専門誌にて、NJKFが『MACH55 second』とほぼ同時期に『真王杯』の名で55kgトーナメントと60kgトーナメントを開催する事を発表。
大会内容が重なるとして、J-NETWORKでは緊急会議を開き、「企画の重複は参加選手の希薄化、企画主催プロモーション及びキックボクシング界全体にいい影響は残しがたい」と判断、「企画の重複は避けよう」という結論に至り、トーナメントの共催など幾つかの案をNJKFサイドと交渉したところ、
・真王杯は今年のみの開催で来年は行わない
・J-NETWORKの別企画及び今後の興行にはNJKFも賛同協力を惜しまない
・J-NETWORKも真王杯に協力する
という3点で折り合いがつき、『MACH55 second』の中止が決定した。
これに伴いJ-NETWORKでは9月、10月、11月の後楽園大会で『MACH GO!
GO!'06 フライ級最強決定トーナメント(仮称)』を行う事が決定。
出場選手としてJ-NETWORKからは王者の魂叶師(はまっこムエタイジム)、同級ランカーのKENT(湘南格闘クラブ)、松尾宗(POWER-X)の名前が挙がり、他団体からはMA日本キック王者の森田晃充(橋本道場)、NJKF王者のTOMONORI(OGUNI)、同団体前王者の高橋拓也(拳之会)らがリストアップされている。
またJ-NETWORKとしては、NJKF『真王杯』55kgトーナメントにバンタム級王者の牧裕三(アクティブJ)と、60kgトーナメントにフェザー級王者の尾田淳史(アクティブJ)、同級1位の砂田将祈(誠至会)らを推薦することとなった。
今回の件についてJ-NETWORK大賀代表は「昨年の『MACH55』はキック界を一つにまとめる布石になったと思っています。他団体でもトーナメントが行われますが、10年後、20年後に日本人王者、世界王者は一人という状況にしなければ、報われません。今回J-NETWORKではフライ級トーナメントを開催しますが、来年はまた55kgトーナメントを開催したいと思います」とコメント。
NJKF東京北星ジム玉城会長は「キック団体を一つにまとめることは難しい。ただしこういった形でトーナメントが開催され、大きなファイトマネーが選手に与えられるということは、選手もやる気をもって練習することが出来るし、『MACH
GO! GO!』や『真王杯』のような大会は素晴らしいことだと思います」と語った。
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