5月27日(土)東京・浅草のシーザージムにて、昨日のシュートボクシング後楽園大会でKO勝利を収めたアンディ・サワー(オランダ/チーム・アンディ)が、6月30日(水)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1
WORLD MAX 2006〜世界一決定トーナメント決勝戦』へ向けて記者会見を行った。
左目の下をバッティングで腫らし、肩と足に軽い痛みがあるというサワーだが、終始にこやかに記者からの質問に答えた。
二連覇のかかったMAX決勝まであと1ヵ月というこの時期、なぜリスクを負う試合をしたのか? その理由をサワーは次のように語る。
「最近の3試合、特に前回のカラコダ戦の内容を見ると、自分の満足いくものではなかった。その事をきっかけとして5週間前に練習の内容を変更したので、その経過を見るために試合をする事が必要だった。そして、試合内容によって成果と欠点を見極める事が出来た。いわばテストマッチです。現在は新しい2名のトレーナーがいます」
サワーが新しいトレーナーと練習内容で得たかったものは、「自分は元々アグレッシブに試合をするタイプだが、最近の試合では下がり気味になってしまう、守りに入ってしまう傾向があったので、新しい練習内容に変えたんだ。下がらず、もっとアグレッシブに自分を変えるためにね」というもの。
新しいトレーナーの内の一人は、オランダのボクシング協会の会長を務めるロン・ロバース氏で、彼のジムにはヨーロッパ王者などボクシングの強豪が数多くいるという。「去年の状況を踏まえて、ボクシング技術を磨くと優位に試合を進める事が出来ると分かったから、必要なものだと感じたんだ」とサワー。
しかし、テストの結果は「満足のいくものではなかった」という。「全く満足していないわけではない。KOで勝てた事は嬉しい。しかし、必要以上に相手のパンチを受けたし、納得のいくコンビネーションを出す事が出来なかった。昨日のパフォーマンスでは50%の仕上がりを達成できていると思った。感触としては、さらによくなれると思っている」
決勝トーナメント初戦の相手は、開幕戦でブアカーオを後一歩まで追い込んだ事が評価され、主催者推薦として敗者復活を果たしたスティーブ・カラコダ。ボクシング出身のパンチが上手い選手である。
「キビシイ試合になるだろうね。ボクシング出身だけあって、ボクシングのテクニックを使ってくる。ブアカーオ戦は延長戦しか見ていないが、賢く闘っていたと思う。積極的に攻めていたし、ブアカーオに足技を出させないように闘っていたのが素晴らしい。ローキックを狙うかって? 自分の口からそういう事を言って、相手に知られるのは困る(笑)。でも、皆さんの想像どおりに試合を進めるだろうね」
MAX史上、これまで4人の世界チャンピオンが誕生しているが、連覇したチャンピオンは一人もいない。今年、4人のチャンピオンの中でその偉業に挑戦できるのは、昨年のチャンピオンであるアンディ・サワーただ一人である。
「自分にはそのチャンスがあるし、出来ると思っている。今回のトーナメントも勝って、史上初の連覇を成し遂げてみせる」と力強く宣言。では、準決勝で対戦する可能性のある魔裟斗については?
「もちろん、勝つつもりだ。彼も同じ人間だし、不死身ではない。必ずKOで倒す」と、魔裟斗KOも予告した。
「初戦の魔裟斗VS小比類巻は魔裟斗が勝つと思っている。小比類巻と比べると、魔裟斗の方がオールラウンド・プレイヤーだから、優位に試合を進めて勝つだろう」
また、トーナメント全体の組み合わせについては「いい組み合わせだね」と微笑む。
「ファンの皆さんにも喜んでもらえる試合展開になるだろうね。誰にとっても1回戦が大事となってくる。全力で行かないと制覇は出来ない。条件は誰も同じだから、魔裟斗がどれくらいのダメージと疲れを持って準決勝に出て来るのか…楽しみにしているよ。トーナメントを制覇するための重要なファクターのひとつに“運”がある。魔裟斗が自分と闘う時点でスタミナを使い果たしていれば自分に有利だから、小比類巻には頑張って欲しいな(笑)。そして自分も、1回戦から激しい試合をするつもりだから、体力的にはイーブンになっているかもしれないね」
ほぼ同時期に開催されるサッカーのワールドカップでは、「当然、オランダチームを応援する」とサワー。「自分がMAXで優勝して、オランダがワールドカップで優勝するのが理想だね。今回のMAXの後、7月8日に結婚する予定なので、自分の優勝パーティーをして、サッカーの優勝パーティーをして、そして自分の結婚式を挙げる」と、三回連続パーティーを企画している。
その先には、さらなるトーナメントが待ち受けている。シュートボクシングのワールドトーナメント『S-cup2006』だ。
「S-cupにも、当然出場する。今年、僕には二つの大きな目標がある。ひとつはMAXで二連覇を達成する事、そしてS-cupで三連覇を達成する事だ」と、空前絶後の大目標を掲げるサワー。「二つのタイトルを守る事は本当にキビシイ。しかし、ゴールは厳しければ厳しいほどモチベーションは上がるものなのさ。そのモチベーションが僕の力となる」
まあ、見ててくれよ。そう言わんばかりに、サワーは不敵に微笑んでみせた。
TBS/FEG
「K-1 WORLD MAX 2006〜世界一決定トーナメント決勝戦〜」
2006年6月30日(金)神奈川・横浜アリーナ
開場16:00 開始17:30(予定)
<決定対戦カード>
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 2回戦 3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX 2003王者)
VS
小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン/K-1 WORLD MAX2004日本代表決定トーナメント優勝)
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 2回戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1 WORLD MAX 2005王者)
VS
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 2回戦 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/K-1 WORLD MAX 2006日本代表決定トーナメント優勝)
VS
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/K-1 WORLD MAX 2004王者)
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 2回戦 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/K-1 WORLD MAX 2002王者)
VS
ドラゴ(アルメニア/イッツショータイム)
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
魔裟斗×小比類巻の勝者
VS
サワー×カラコダの勝者
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 準決勝 3分3R延長1R
佐藤×ブアカーオの勝者
VS
クラウス×ドラゴの勝者
▼K-1 WORLD MAX 2006
世界一決定トーナメント 決勝 3分3R延長2R
▼K-1 WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント リザーブファイト 3分3R延長1R
ライアン・シムソン(オランダ/チームアーツ)
VS
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
武田幸三(日本/治政館)
VS
現在調整中
▼オープニングファイト 3分3R延長1R
TATSUJI(日本/アイアンアックス)
VS
白須康仁(日本/花澤ジム)
▼オープニングファイト 3分3R延長1R
ヨーセングライ・フェアテックス(タイ/フェアテックス・ムエタイフィットネス)
VS
カメル・アムラーニ(ドイツ)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席13,000円
魔裟斗応援シート(S席・特典付き)13,000円
A席6,000円
<チケット販売所>
●デジタル先行発売中
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode K-1オフィシャルサイト
Voda fone live! K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
●一斉発売
5月27日(土)10:00〜
チケットぴあ=0570-02-9930(特電)
ローソンチケット=0570-084-639(特電)
CNプレイガイド=0570-08-9966(特電)
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
5月28日(日)10:00〜
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:38888)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<お問い合わせ>
・チケットに関するお問い合わせ
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
・大会に関するお問い合わせ
皆EG=03-3796-5060
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