3月23日(木)東京・六本木のK-1オフィシャルジムで、佐藤嘉洋(日本/フルキャスト)の公開練習が行われた。佐藤は4月5日(水)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催されるTBS/FEG主催『K-1
WORLD MAX 2006〜世界一決定トーナメント開幕戦〜』で、トーナメント1回戦マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム)との対戦が決定している。
MAX参戦から1年、念願の世界大会出場の切符を手にした佐藤だが、「今まで自分は世界を相手に戦ってきたし、そんなに意識はしてません」と、世界大会を目前にしても気負いはなく、「ザンビディスはずっとMAXに出ているトップの一人。それを倒して自分がMAXの世界でも通用するところを見せたい」と、力強く語った。
「この前の会見ではボロボロでした」と、現段階ではまだ疲労が残っており本調子ではないものの、これから調整期間に入り、「キレが戻ってきていい感じになると思います」と表情は明るい。
16日の会見で、佐藤は豪腕ザンビディスを相手に「前に出て戦います」と話した。もちろん今もその気持ちは変わっておらず「パンチも怖くないし、絶対に下がりません。僕のあきらめの悪さは人一倍だし、ザンビディスはパンチと飛び系の変則的な技が主だけど、僕はすべてできますから。パンチ、ヒザ蹴り、蹴り。すべてを使います」と自信ありげに語る。
その自信の裏づけになっているのが日々の激しい練習だ。名古屋JKF小森会長を相手に行うミット打ちでは「会長がミットで殴り返してくるんでボコボコにされます。本当に泣きそうになりながらやっている」というほど激しく、多いときでは10R以上も行う。事実、この日の公開練習で行った3分3Rのミット打ちでも、小森会長は容赦なく佐藤をミットで殴り返していた。
今回の試合に向けて、トレーニングパートナーでもある竹村健二(名古屋JKF)と”ガチンコ”スパーを50R近く敢行。身長が165cmの竹村は、まさに仮想ザンビディスであり、シュミレーションをするには十分な相手である。
このガチスパーを日本トーナメント前には116Rもこなしており、「(ガチスパーを)やる量は最近増えてます」とのこと。さらにこのガチスパーの影響で「最近はケガしなくなったんですよ。以前は3日ほど休まないといけないようなケガでも、スパーリング中のインターバル1分で回復するようになって、自分の体がおかしんじゃないかって思うくらい。痛みの感覚がなくなってますね(笑)」と、飛躍的なフィジカルのレベルアップにつながっている。
また首相撲に対する制限が厳しくなった新ルールに関しても「ヘビー級と違って一発はOKなんで、一発(ヒザ蹴りを)打ったら突き放して、という練習を続けてます。膠着のない試合になればいい」と、特に不安視はしてない。小森会長とのミット打ちでも、相手を掴まない状態からのヒザ蹴りをメインに、掴んでからのヒザ蹴りを一発→突き放してパンチ、というコンビネーションを何度も反復し、対策は万全のようだ。
そんな佐藤でも決して不安が全くないわけではない。過去、ザンビディスのようなファイタータイプと戦った際には「向こうのパンチで僕がボコボコにされて、僕がヒザ蹴りで相手をボコボコにしました。見ている人にとっては面白い試合かもしれないけど、競技者としてはよろしくない試合」であり、ザンビディス戦も「下手したらそういう壮絶な試合になるかもしれない」と警戒心を示す。
さらに昨年7月にはザンビディスと同じボクサーのヴァジール・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)に敗れており、「(カラコダ戦は)トラウマだし、屈辱的な敗戦だった。頭でそうは思っていなくても、苦手意識が体に染み付いているかもしれない」とも。しかしそれらの不安を払拭しなければ前に進めないと語る佐藤にとって、今回の試合は対ザンビディスだけではなく、ボクサーに対する苦手意識との戦いでもあるのだ。
「日本人に勝ち残って欲しい。WBCで日本が優勝したように、日本人でもやれるってところを見せて、3人とも勝って決勝トーナメントに残る。そして日本人対決で優勝を決めたい」と、他の日本人選手にエールを送った佐藤。
さらに「格闘家には血の気の多い人が多いけど、僕はイチロー選手のように、言葉ではなくプレーや行動で何かを見せられる選手になりたい。イチロー選手は名古屋を代表する人ですし、尊敬できる人物です。あと松中選手が王監督を世界一の監督にしたいって言ってましたけど、僕も世界一になって小森会長を世界一の会長にしたい」と、WBCで世界一に輝いた日本代表野球チームを引き合いに出し、MAXの世界王者奪取を誓った。
TBS/FEG
「K-1 WORLD MAX 2006〜世界一決定トーナメント開幕戦〜」
2006年4月5日(水)国立代々木競技場第一体育館
開場16:00 開始17:30(予定)
<追加対戦カード>
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/K-1 WORLD MAX 2005王者)
VS
"SHINOBU"ツグト・アマラ(モンゴル/チーム・ハードコア/元全日本キックライト級王者)
※アマラ忍より改名
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン/K-1 WORLD MAX2004日本代表決定トーナメント優勝)
VS
イム・チビン(韓国/ソウルテウン/K-1 WORLDMAX2006アジアトーナメント優勝)
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/ブーリーズジム/K-1 WORLD MAX 2002王者)
VS
アリ・グンヤー(トルコ/アルフィッド)
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
ドラゴ(アルメニア/イッツショータイム)
VS
オーレ・ローセン(デンマーク/Untamed)
<決定対戦カード>
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX 2003王者)
VS
レミギウス・モリカビュチス(リトアニア/リングスリトアニア/ZST-GP2王者)
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/K-1 WORLD MAX 2006日本代表決定トーナメント優勝)
VS
マイク・ザンビディス(ギリシャ/メガジム/WOKA世界王者)
▼K-1
WORLD MAX 2006 世界一決定トーナメント 1回戦 3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム/K-1 WORLD MAX 2004王者)
VS
ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/スティーブズジム)
▼スーパーファイト 3分3R延長1R
TATSUJI(日本/アイアンアックス)
VS
ニック・"ザ・ゴースト"・ゴンザレス(USA)
<チケット料金>
SRS席22,000円 S席13,000円
魔裟斗応援シート(S席・特典付き)13,000円
A席6,000円
<チケット販売所>
K-1オフィシャルサイト=http://www.k-1.co.jp
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode K-1オフィシャルサイト
Voda fone live! K-1オフィシャルサイト
EZ web K-1オフィシャルサイト
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:38883)
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となる
<お問い合わせ>
・チケットに関するお問い合わせ
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
・大会に関するお問い合わせ
皆EG=03-3796-5060
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