ムエタイ界にてライト級最強といわれるサガッペット・イングラムジムが、さらなる頂点を目指し、“ライト級王座統一”という目標を掲げた。
予定では12月にルンピニー王座を返上し、ラジャダムナンスタジアム・ライト級王者ジャルンチャイ・ケーサージム(※11・12全日本キックで小林聡と対戦)との事実上の統一戦実現へ向け、ラジャダムナンスタジアム側のプロモーターとの交渉に入っている。
当初の予定では、12月21日ラジャダムナンスタジアムにて開催される『ラジャダムナン設立61周年記念興行』のビッグマッチで実現する予定だったが、諸事情により対戦が延期となり、早ければ来年1月にも対戦が実現する予定。
その際にはジャルンチャイの保持するラジャダムナン、タイ国プロムエタイ、WMC、オムノーイのライト級王座に加え、WMCムエタイのライト級王座決定戦としても実現する
予定で、1試合で同時に5つのタイトルマッチという過去に前例の無い注目のカードとなる。
サガッペットはこの試合に勝利すれば5冠王、通算で9つのベルトを獲得したことになり、伝説の王者、“9冠王”チャモアペットに並ぶ記録になる。
現在、日本の某団体や、海外のプロモーターと交渉中で、来年3月頃には“現役5冠王”として日本にも上陸をする可能性も高い。
サガッペット・イングラムジム
本名/ソムキッド・ラクジュン
所属/イングラムジム
1982年タイ南部パタルン県出身の24歳。通算戦績126戦85勝(13KO)41敗で今までラジャダムナンとルンピニースタジアムのスーパーフェザー級、三菱ストラダ杯トーナメント優勝に加え、今年の6月には外国人経営ジム所属選手としては初のルンピニースタジアム・ライト級王座を獲得し、4本目のベルトを腰に巻いた。
今年に入ってから2月のウティチャイ戦での初回KO勝ちを皮切りにVSラクヒン戦、VSサムラーンチャイ(王座獲得)をクリアした後、強豪のゴーンピポップ・ペッインディー、シンダム・ギャットムーカーウを連破し、ムエタイのトップ選手らを相手に5連勝を記録。
同階級に相手のいない状況で、常にライト級以下の契約体重での試合を余儀なくされたが結果を残してきた。また、ムエタイの戦いの舞であるワイクルーが綺麗なことでも有名で、各種の賞を受賞している。
記事提供=INGRAM
SPORTS(THAILAND)CO.,LTD
撮影=長尾 迪(Photo by Mr.Susumu NAGAO)
|