12月23日(土)東京・綾瀬のJBスポーツクラブにて、石田光洋&川尻達也(共にT-BLOOD)の公開練習が行われた。12月31日(日)さいたまスーパーアリーナで開催されるDSE主催『PRIDE男祭り2006−FUMETSU−』にて石田は五味隆典(久我山ラスカル)と、川尻はギルバート・メレンデス(アメリカ)と対戦する。
この日二人は、打撃を練習しているチーム黒船の山田トレーナーとミット打ちを披露。川尻はアフロのカツラをかぶりビジュアルも仮想メレンデスとなった山田トレーナーを相手に、石田も随所に五味の動きを取り入れた山田トレーナーに鋭いパンチを打ち込んでいった。
石田は「数は覚えてないですけど、思い出すだけで吐きそうになります(苦笑)。あんなに効くボディを打たれたことはなかったです」と地獄のボディ打ちを敢行。五味のボディブローの対策は万全であることを明かした。
また川尻はメレンデスの右ストレートに対して、「相手のパンチをよけて打つとか、そういうことを意識していると、ディフェンシブになるじゃないですか。
パンチが当たっても倒れなきゃいいだけの話だし、逆にこっちがパンチを当てて倒せばいいんですよ」と真っ向勝負を宣言している。以下、記者との一問一答。
――試合まで約一週間となりましたが、現在の練習状況について教えてください。
川尻「先週まで追い込んで、残り一週間は調整に入ります。疲れを抜いていく感じです」
石田「僕も同じですね。スパーリングも昨日で終わったので、あとはケガと風邪をひかないように気をつけます」
――大晦日に向けて満足な練習はできましたか?
川尻「はい。いい練習が出来たと思います。昨日も石田くんとガンガンスパーやりましたし、山田トレーナーとの練習もよかったです。今の僕はやばいですよ(笑)」
石田「僕もいい感じでケガもなく、大晦日をむかえられそうです」
――試合前に二人でガチンコスパーをやるのが恒例なんですか?
川尻「そういうわけではないです。周りのみんなは試合も終わっていて、一人はノロウイルスにやられているんで、僕と石田くんだけが残ったんです(笑)。ガチンコというわけじゃないですけど、ケガしない程度に激しくスパーしました」
――そのスパーでお互いの仕上がり具合はどう感じましたか?
川尻「いつも通り、いい感じで仕上がっていると思います」
石田「川尻くんのパンチをたくさんもらったんですけど、メレンデスが気の毒になります」
川尻「僕も石田くんのパンチで唇が腫れたんで、試合が終わったら仕返しします(笑)」
石田「それはメレンデスにやってください(笑)」
――山田トレーナーから見て、二人の仕上がり具合はどうでしょう?
山田「川尻に関しては、ずっとやりたいと思っていた相手だから、試合に向けての組み立てはスムーズに出来た。根比べになると思うよ。
川尻がうちで練習してちょうど1年なんだけど、この1年でやってきたことを披露するにはいい相手、今までやってきたことを試してぶつけることになるだろうね。
石田はチャンピオンと試合するわけで、アウレリオ戦から何かと比較されてきた。今回、試合まであまり時間はなかったけど、誰もが首を狙っているチャンピオンとここで試合が出来てよかった。いい練習が出来てますよ」
――ミット打ちでは山田トレーナーがかなり対戦相手を意識した動きをしていましたね。
山田「僕が対戦相手をコピーして、対策を練るんです。相手を真似する僕が選手を苦しめて、それからリングに送り出すのが僕のやり方。こうやって僕が相手を真似することで、選手が自然と対戦相手を攻撃をもらわなかったり、自分の攻撃を出せるようにする。今日はまだ見せてないシュミレーションはたっぷりありますよ」
――打撃という部分だけを見た場合、メレンデスと五味選手の最大の武器はどこになるでしょうか?
山田「メレンデスはしつこさ。修斗の頃からそうだけど、ものすごいいいパンチを当てた後にタックルでテイクダウンしたり、絶対にポカをしない。だから今回は打撃勝負にならない可能性だってある。あとはなぜか当たる右ストレート。僕が思うにあのパンチはかなり伸びてくるし、打ち方は荒いんだけどそれが武器になっている。ただメレンデスの右を警戒しすぎるのもダメだし、川尻のパンチもいいものがある。僕は打ち合いになったら川尻のパンチでメレンデスの方がびびると思う。
五味選手は本当に強いし、パンチも上手い。特に総合格闘家であのボディを打てる選手はほとんどいない。だから五味選手のボディが効いてしまうようでは話にならないから、相当、石田のボディは鍛えましたよ。まあ2人の対策は考えたけど、あとは本人たちがやりたいことをやればいいんじゃないかな」
――石田選手は何発くらいボディを打たれました?
石田「数は覚えてないですけど、思い出すだけで吐きそうになります(苦笑)。あんなに効くボディを打たれたことはなかったです」
――今回の試合に向けて特に何に力を入れて練習してきましたか?
石田「打撃ですね。色んな意味で打撃に力を入れました」
――おそらくテイクダウンの攻防がキーになると思うんですが、そこのイメージは出来ていますか?
石田「出来ていません。というのもテイクダウンは関係ないと思うんです。僕は総合格闘家ですから。タックルのことは周りが言っているだけで、テイクダウンしたから勝ち、テイクダウンできなかったから負けではない。
試合して勝つということは、僕が勝ったということです。僕のタックルが五味選手に切られたからどうだとか、そういう風には思って欲しくありません。どんなにタックルが上手い選手でも、絶対にタックルを切られることはあるわけで、五味選手が『切れないタックルなんてない』と言っていることは、意識していません」
――五味選手は「舐めているわけじゃないけど、スパーリングするつもりで闘う」とも言っていますが。
石田「それだったらリングで激しいスパーリングをしましょう」
――川尻選手はメレンデスの右ストレートと自分の右ストレートで真っ向勝負しますか?
川尻「相手のパンチをよけて打つとか、そういうことを意識していると、ディフェンシブになるじゃないですか。パンチが当たっても倒れなきゃいいだけの話だし、逆にこっちがパンチを当てて倒せばいいんですよ。最近はそういう自信があって、いい風が吹いているなって思うんです。その風を大事にして、自分を信じて闘うだけですね」
――いつ追い風を感じるんですか?
川尻「何となく来ているなって感じるんです(笑)。今はそよ風かもしれないけど、この風に上手く乗れば台風になるくらいの風なんです。結局、自分の手で掴み取らなきゃ、自分の時代は来ない。誰かが用意してくれるわけではないですから、自分の拳で掴み取るしかない。いつまでも二番手三番手にいるつもりはない」
――石田選手は今回どんな試合をしたいですか?
石田「僕はこの一年間で強い選手と闘って勝ってきたんですけど、それが評価されてなくて悔しいという気持ちがあるんです。僕の対戦相手は弱くないってとこを見せたいし、僕はしんどい選手と闘ってきたと思っているんで、それを証明します」
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▲大会2日前に誕生日を迎える石田にケーキのプレゼント。川尻の「もちろん、顔からケーキに突っ込むよね」の言葉に、石田はこの表情。
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DSE
「PRIDE男祭り2006−FUMETSU−」
2006年12月31日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場14:00 開始16:00
<決定対戦カード>
▼PRIDEヘビー級タイトルマッチ
エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/レッド・デビル)
VS
マーク・ハント(ニュージーランド/オシアナスーパーファイタージム)
五味隆典(久我山ラスカル/PRIDEライト級王者)
VS
石田光洋(T-BLOOD)
中村和裕(吉田道場)
VS
マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ/ミドル級GP2005覇者)
田村潔司(U-FILE CAMP.com)
VS
美濃輪育久(フリー)
▼ライト級シングルマッチ
川尻達也(日本/T-BLOOD)
VS
ギルバート・メレンデス(アメリカ/ジェイク・シールズ・ファイティング・チーム)
▼ライト級シングルマッチ
青木真也(パラエストラ東京)
VS
ヨアキム・ハンセン(ノルウェー/フロントライン・アカデミー)
郷野聡寛(GRABKA)
VS
近藤有己(パンクラスism)
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)
VS
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
藤田和之(日本/『TeamJapan』藤田事務所)
VS
エルダリ・クルニターゼ(グルジア)
<チケット料金>
VIP席 100,000円(専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席 30,000円/スタンドS席 17,000円/スタンドA席 7,000円
<チケット販売所>
ドリームステージエンターテインメント=03-5464-1531
PRIDEオフィシャルサイト=http://www.pridefc.com
イープラス
http://eplus.jp/sys/main.jsp(パソコン&携帯)
楽天チケット
http://ticket.rakuten.co.jp/
新日本プロモーション
http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム
http://tokimekimall.jp/NASApp/
PRIDE携帯端末オフィシャルサイト
チケットぴあ=0570-02-9999(Pコード:594-700)
ローソンチケット=0570-084-003
CNプレイガイド=0570-08-9999
サンクス
高田道場=03-5749-5030
グレート・アントニオ=03-3219-9550
レッスル池袋店=03-3989-0056
書泉ブックマート=03-3294-0011
フィットネスショップ格闘技= 03-3265-4646
チケット&トラベルT-1=03-5275-2778
後楽園ホール=03-5800-9999
BCG 店頭販売のみ 03-3560-7911
さいたまスーパーアリーナ=048-600-3037
相鉄ジョイナスプレイガイド= 045-319-2456
公武堂=052-241-2511
バックドロップ=03-3255-8701
バトルロイヤル=03-3556-3223
<お問い合わせ>
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