6月26日(火)都内・会見場にて協栄ワールド株式会社と株式会社FEGの業務提携発表記者会見が行われた。会見には協栄ワールド株式会社・金平桂一郎代表と、株式会社FEG・谷川貞治代表が出席し、業務提携に至るまでの経緯、そして提携内容について発表した。
会見の冒頭で「突然のご案内で戸惑いと驚きがあると思いますが、私たちFEGとボクシング界で最も柔軟な考えができる金平代表が、同じテーブルについていることは感無量で奇跡だと思います。協栄さんとは先代の頃からお世話になっていました。
先代は、私がまだ学生の頃に世界王者だった西城正三さんと藤原敏男さんのキックの試合を実現したり、猪木さんと一緒にロシアの怪物を発掘したりと、様々な仕掛けをする名プロデューサーとして尊敬していました。そして金平桂一郎代表も、亀田選手の活躍で連日のようにマスコミの前に出られていますが、色々なアプローチやトライをされる方で尊敬しています」と、興奮気味に語ったFEGの谷川代表。
今回の業務提携にあたり「心強いパートナーを得られたと思います。今年の夏から秋にかけてロシアでトライアウトを実施したい。テレビ局とのタイアップを考えながら、選手を育てたいと思います」とFEGとしての具体的なプランも明かしている。
また記者から今後の活動について聞かれた谷川代表は「金平代表は、ボクシングという世界的な組織、日本国内でもしっかりとした組織でやってきた人で、頭のいい方だと思います。私としては色々とお願いすることもあるかもしれませんが、お互いに面白い発想ができると思っているので、(金平代表に)迷惑のかからない範囲でやっていきたいと思います」とコメント。
「僕はこの提携はすごく大きなことだと思っていて、ユーリさんとナザロフさんがK-1や総合格闘技に選手を派遣してくれることは大きい。ロシアにはすごくいい選手が多くて、セーム・シュルトを倒せる選手は協栄さんのルートしかないのかなと感じましたし、ブアカーオや魔裟斗選手にとっては可愛そうなことをしたのかなと。
本格的にロシアから選手が参戦することでMAXの勢力図がガラリと変わると思いますから。ヒョードルやハリトーノフのような化け物を育ててもらいたい」と、まだ見ぬ強豪が数多く眠っているとされる、“人材の宝庫”ロシア・中央アジア圏への期待を語った。
すでに谷川代表は協栄ロシアのユーリ・アルバチャコフ氏からビデオを取り寄せており、「すごくいい選手がいた。アンディ・フグにルスラン・カラエフを足したような蹴り技を持つ選手です」と、早くも“ロシアのアンディ・フグ”とも言うべき逸材を発見した様子。今後、こういった選手たちが続々と出てくることになれば、K-1のリングは非常に活性化していくことになるだろう。
また会見終了後の囲み取材で谷川代表は「トライアウトもそうですがロシアでもK-1の大会を開きたいですね」「魔裟斗選手や澤屋敷選手は、ユーリさんにボクシングを教わるともっと強くなるんじゃないですかね」と話すなど、幅広い提携活動の希望を語っている。
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