10月9日(火)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局主催『ファイティングロードpresents
DEEP 32 IMPACT』の主要対戦カードが、8月31日(金)東京・大久保のDEEP OFFICIAL
GYM IMPACTで行われた記者会見で発表された。
今大会で10ヵ月ぶりのDEEP参戦を果たすしなしさとこ(フリー)は、「引退も考えたんですが、もう少し頑張ってみることにしました。練習もきつくて毎日泣いています。頑張ります」と衝撃告白。
「この前の滝本美咲戦が終わってから、もうそろそろラクな道に逃げようかなと考えたんです。7ヵ月ぶりで練習を休んでいた期間が長くて、いろんなことを考えるようになっちゃって。佐伯さんにだけは伝えて話し合いをしました。それでつい最近、もう1回やらないと悔いが残るだろうと思って、もう1回やってみようかなと思いました。気持ちがやっと吹っ切れまして」
さらに、しなしは次のような心境も告白する。「7ヵ月間試合をやってないと、気持ちが穏やかになってしまう。前は“この野郎”というのがあったと思うので、そこが自分らしさに欠けたと思います。勝負にはいらない気持ちですからね。少しずつ練習していく上で、試合をするのであればやっていきたいと思います。休みの期間は試合のことじゃなく引退のことばかりを考えていました。格闘技を辞めたあとでやりたいことがいっぱいあって、それをどう仕事に繋げたらいいんだろうなって。そればかり考えていました」
今は「試合が楽しみ」だというしなし。「とりあえず強くならなくちゃいけない。毎日ここで練習してますけど、自分の弱さが大変で(笑)。練習しても練習しても強くならない。ここまで柔道の貯金で来てしまったので、それ以外がないんですよ。6年目の今頃になって必死になってます。必死にやってますけど自分に武器がないので、出来るかどうか分かりませんけど、気持ちの上ではやっていきたいと思っています。グラップリングを一番強化していますね」
8・5後楽園大会で自分にKO勝ちした渡辺久江がMIKUに敗れ、DEEP女子ライト級王座から転落した試合を見た感想は「正直、久江選手に勝ってもらいたかった。自分ももっと練習しないといけないと思いましたね」というもの。「その試合を見たから引退をやめたのではなく、悔いが残りそうだったから」と引退とは無関係と語り、「みんな強くなっているから、もっと盛んになってもらったらいいなと思います」と女子総合格闘技のパイオニアとしての立場からの発言もあった。
しかし、ベルトに対する拘りはあるという。「今から思えば、久江選手とやった時は防衛戦をやる気持ちだった。DEEPでずっと試合をしてきて取れて当たり前と思ってしまい、それがおごりでした。MIKU選手も強くて挑戦者の気持ちだったので、私の力のなさとか技術も含めていろいろ考えさせられましたね。今はベルトの前に自分のテクニックをアップしないといけない」
次の試合で初心に戻りたい、としなしは言う。「デビュー戦当時の気持ちで試合が出来たらいいな、と思います。青木真也さんにも言われたんですけど、デビュー当時の方がノビノビやってたねって。今はテクニックはあるけど、前の方が全然よかったって。選手を続けると決めた時、昔の試合を見たらノビノビしてたし、眼がギラギラしてたんですよね。だから初心に戻って試合が出来たらと思います。昔は闘いたくてしょうがなかったのに、いつの間にかぬるま湯に浸かってしまっていた。30になるとそうなのかしら(笑)? だんだん角がとれちゃってる気がして。でも、気持ちはやっている内に戻っていくと思います」
ただし、今回の試合は査定試合だとしなしは自分の中で捉えている。「試合の出来が悪かったり、負けるようなら続けられないので今回の試合に全部掛かっています。いつもそういう気持ちでやってきましたが、特に今回は先が見えないのなら、続けていってもお客さんに申し訳ないので」と、引退を賭けて臨むつもりだ。
佐伯代表は「今回次第でしょうね。引退するにしても、彼女がこの3年間で練習したのを僕が見たのは1回だけなんですよ。それが金子選手との再戦の時。今は青木真也とマンツーマンで毎日やってます。この環境で試合まで練習させて、結果を見るしかないですね。キッチリ一本取れるのが条件。まずは試合よりも練習に耐えられるか、それくらい厳しい練習をしています。今回は内容も問われるし、負けることは許されない」と厳しい視線で見守る。
対戦相手には「若くてこれから出てくるような選手を考えています。ぶっちゃけ、相手は内定していたんですが、試合が入っているのでそれが終わってから発表します。復帰戦としては若くて勢いがあって、みんなが“おーっ!”と思うような面白い相手」を用意しているという。
DEEP事務局
「ファイティングロードpresents DEEP 32 IMPACT」
2007年10月9日(火)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:30
<対戦決定カード>
▼DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
長谷川秀彦(日本/SKアブソリュート/王者)
VS
キム・ドンヒョン(韓国/CMA KOREA/挑戦者)
▼ミドル級
桜井隆多(R-BLODD)
VS
石川英司(GRABAKA)
▼ウェルター級
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
VS
國奥麒樹真(フリー)
▼ヘビー級
水口清吾(フリー)
VS
川口雄介(BULL DOG)
▼ライト級
Barbaro44(クラブバーバリアン)
VS
ハン・スーファン(CMA KOREA)
<出場予定選手>
今成正和(Team-ROKEN/DEEPフェザー級王者)
しなしさとこ(フリー)
滑川康仁(Team M.A.D)
山崎 剛(GRABAKA)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席10,000円
指定A席8,000円 指定B席6,000円
※当日券は500円増し。
<チケット販売所>9月1日(土)10:00〜一般発売
DEEP事務局=052-339-0303 http://www.deep2001.com
チケットぴあ=0570-02-9999(Pコード:594-750)
ローソンチケット=(Lコード:34270)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
DEEP道場=03-5348-6977
後楽園ホール=03-5800-9999
書泉ブックマート=03-3294-0011
チケット&トラベルT-1=03-5275-2778
<お問い合わせ>
DEEP事務局=052-339-0303
|