9月11日(火)都内ホテルにて、9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるTBS主催『OLYMPIA
HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦』の記者会見が行われ、セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)の参戦が発表された。会見には谷川貞治FEG代表、前田日明HERO’Sスーパーバイザー(以下、SV)、ハリトーノフが出席した。
兼ねてから参戦の噂があったハリトーノフのHERO’S参戦が正式に決まった。冒頭の挨拶で谷川代表は「PRIDEで戦慄の強さを発揮していたセルゲイ・ハリトーノフ選手の出場が決まりました」とハリトーノフを紹介。一部ではゴールデングローリーへの移籍の情報も流れたが、谷川代表からは「リングス・ロシアのヴォルク・ハンのチームとして出場します。立ち技を強化するためにゴールデングローリーで練習をしたいということです」と説明した。
前田SVはハリトーノフ参戦について「HERO’Sが世界戦略でアメリカのPPVに進出するためには、色んな意味でヘビー級を再構築しなければいけなかった。過去にはアントニオ・シウバという選手もいましたが、それがなかなか進みませんでした。その中でハリトーノフはアメリカのPPVで勝負するためにも逸材となる選手です。
今後もロシアとブラジルの窓口を押さえて選手を投入し、ヘビー級やスーパーヘビー級のトーナメントを開催するという戦略があります。その第一弾となるのがハリトーノフ。
サンボ出身の選手なんですが、打撃の素質もあるし、ゴールデングローリーで打撃を磨いて、K-1にも本格参戦して欲しい。そしてロシアのポテンシャルの高さを見せて欲しいと思います」と、リングス・ロシアの流れを組む選手であり、貴重なヘビー級ファイターとして、ハリトーノフに大きな期待を寄せた。
そして二人の言葉を受ける形で、ハリトーノフは「会見に集まっていただいてありがとう。こうして日本に戻ってこれたことに満足している。これから私が長いキャリアを積み、すべてのことが上手くいくと思っている。今度の試合では美しい試合をしたい」と挨拶した。
まずHERO'S参戦を決めた理由について、ハリトーノフは「いつもK-1というイベントが気に入っていて、PRIDEとの契約が終わり、HERO’Sへの出場を決めた。K-1にも出場したいと思っているし、立ち技でも活躍したい」と語る。
谷川代表の言葉にもあったように、現在はヴォルク・ハンのチームに属しており、ハン以外にもイリューヒン・ミーシャやニコライ・ズーエフといったリングス・ロシアの面々と練習を積んでいるというハリトーノフ。「他にもサンボや柔道の世界チャンピオン、レスリングのオリンピック選手など、あらゆる格闘技のトップ選手たちと練習していて、そういった環境で練習していることを幸せに思う」と、充実した環境で練習を続けているようだ。
またHERO’Sにおける目標、そしてK-1参戦を含めた今後の展望について、ハリトーノフは「まだPRIDEとの契約が終わったばかりで、どの選手がUFCに行って、HERO’Sに行ったのかは分からない。ただ私は誰とでも闘う準備をしている人間だ。
もうケガも治ったし、これからは試合に向けて準備をしてチャンピオンになりたいと思っている。またK-1に関しても名だたるファイターがたくさんいるし、誰と試合をしても満足出来る試合になるだろう。私としてはK-1で試合をするための準備をしてから、K-1で誰と闘うかを考えたい」と話した。
久しぶりの日本ということもあってか、この日は口数も多く記者からの質問にも快く応じたハリトーノフ。
PRIDE参戦時は寡黙で何を聞いても「それは秘密だ」と答えていた姿からは想像できない饒舌ぶりだったが、対戦相手のアリスターに話が及ぶと「彼の印象は何もない。試合をを見れば分かるということだけだ」とハリトーノフ節を炸裂。06年2月にアリスターと対戦した際には、試合中の負傷の影響で不完全燃焼に終わっているだけに、今回の試合へのモチベーションは高い様子。
会見終了後の囲み取材では谷川代表も「ハリトーノフを中心にヘビー級をやっていきたい。これからはヒョードルやミルコの次の世代の選手たちになる」と、ハリトーノフがHERO’Sヘビー級の核になると公言しており、今後の活躍に期待が高まる。
またハリトーノフは入場時に軍のコスチュームを着用するなど、パラシュート部隊に所属するロシアの現役軍人しても知られていた選手。一時は「軍を辞めようと思っていた」時期もあったというハリトーノフだが「軍人としてプロでの試合をしたい」ということで、現在も軍には所属しているそうだ。
TBS
「OLYMPIA HERO’S 2007
ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦」
2007年9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼スーパーファイト HERO’Sルール 5分3R
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/CLUB VOLK HAN)
VS
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリー)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
VS
ファビオ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
<決定対戦カード>
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカントップチーム)
VS
ビトー“シャリオン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
アンドレ・ジダ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼ミドル級世界王者決定トーナメントリザーブマッチ 70kg契約 HERO’Sルール 5分2R延長1R
宮田和幸(日本/フリー)
VS
ハービー・ハラ (イギリス/シュプリーム マーシャルアーツ)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 5分3R 63Kg契約
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
VS
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/グレイシー・バッハ)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
桜庭和志(日本/チーム桜畑)
VS
柴田勝頼(日本/ARMS)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
ユン・ドンシク(韓国/フリー)
VS
ゼレグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分
ミノワマン(日本/フリー)
VS
ケビン・ケーシー(USA/ヒクソン・グレイシー柔術アカデミー/北米ブラジリアン柔術トーナメント2006ヘビー級王者)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦2 HERO’Sルール 5分2R延長1R 85Kg契約
佐藤豪則(日本/チーム桜畑)
VS
長井憲治(日本/U-FILE CAMP)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦1 HERO’Sルール 5分2R延長1R 70Kg契約
高橋 渉(日本/チーム桜畑)
VS
西内太志朗(日本/U-FILE CAMP)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット発売所>
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:39900)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
HERO'S実行委員会=03-5775-5065
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