9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるTBS主催『OLYMPIA
HERO'S 2007 ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦』の追加対戦カードが発表された。8月28日(火)都内ホテルで記者会見が行われ、桜庭和志、柴田勝頼、ユン・ドンシク、船木誠勝、前田日明スーパーバイザー、谷川貞治イベントプロデューサーが出席。
「桜庭選手の対戦相手は、若手の非常に期待している選手である柴田選手に決定しました」と、谷川EPは桜庭和志(日本/チーム桜畑)VS柴田勝頼(日本/ARMS)戦を発表した。
柴田は「桜庭選手との試合が決定して嬉しい。尊敬するプロレスラーですので、精一杯がんばります」と挨拶。桜庭は「柴田選手と凄い、その日のHERO'Sで一番いい試合が出来ればいいと思ってますので…」と言ったところで「すいません、暑いので」と、懐から新グッズの桜庭扇子を取り出す小ネタを用意。「最高の試合が出来ればいいので、よろしくお願いします」と挨拶した。
前田SVはこの一戦を次のように解説する。
「桜庭も柴田もU系の選手。控え室で船木が桜庭に“柴田は踏み込みが速くてパンチが強いから気をつけてね”と言っていて、何で自分の弟子と対戦する相手に言うのかなと思って聞いたら“二人とも後輩なので”と。なるほどと感慨深くその言葉を聴きました。自分がUWFをやってる時に、自分らは第一世代で船木は第二世代、第三世代を引っ張っていく選手と期待していたし、船木は世界中に総合格闘技というジャンルを強烈に押し出す新しい世代の選手を育てていくと思っていました。HERO'Sでそういう選手たちが試合をするのを感慨深く思っています。
柴田は理由あって総合の世界に入ってきましたが、彼らはプロとしていい試合をしなさいと、勝つこと以上に言われて育ってきた選手なんですよね。だから心に残るようないい試合を期待したい。どっちが勝ち残るにしろ、楽しみにしたいと思います」
桜庭は柴田の印象を聞かれ、「山本さんとの試合を見ましたが、一発のパンチ力があって、立ってるバランスのいい選手」と評し、柴田がまだ2戦しか経験がないことを聞かれても「試合だからやってみないと分からない。山本さんとの試合を見ていても一発もらったら終わり。試合数が少なくても練習はしているので、練習をしていない人じゃないから、その分、気をつけないといけない」と油断はしていない。
またこの日、桜庭に挑戦を表明した船木が柴田のセコンドにつくことについては、「僕にはユン・ドンシクがついているから大丈夫です」と、気にしていない様子。
一方、柴田は桜庭の印象を聞かれて「非常に頭がいい選手だと思います。自分が尊敬している数少ないプロレスラーの一人です」と答え、師匠である船木が桜庭への挑戦を表明したことについては「それ以前に自分の試合が大事ですので、まず自分の試合を考えています」とした。ハレック戦で敗北を経験し、「反省点がいっぱい見つかったので、組み、寝技、全てに課題が見つかったのでそこを重点的にやってきました」という。
U系対決というテーマについては、「残念ながら自分はUWFに入っていないので…」と苦笑し、「見たいように見ていただければいい」とあまり意識していないようだった。
会見後、柴田は記者の囲み取材に応じ、さらに詳しく桜庭戦について語っている。
「オファーを受けた時はビックリしました。僕がやっていいのかなって思いましたね。自分が選ばれたのはいろんな意味で運命なのかもしれないけれど、嬉しいです。桜庭選手は頭がいいし、全てにおいて警戒しないといけない。(寝技は)もちろんそれも踏まえて挑戦しています。戦略はこれから詰めていく。自分にはコーチが多いので恵まれています。いろんな所に練習に行ってますよ。ハレック戦後は自分の穴を一生懸命に埋める作業をしていました。前回は焦ってしまったので、今回は前回を踏まえて落ち着きたい。出稽古中心に充実した練習で毎日を過ごしているので、今日からひとつずつやって追い込んでいきたいと思います」
桜庭を尊敬するプロレスラーとして挙げたのは、「やっぱりプロ意識が違う。入場から試合から表現力がズバ抜けている。普通の選手、ファイターじゃないプロ意識を感じる。レスラーの前に“プロ”が付いているプロレスラーだと思うので、尊敬できるプロレスラーです」と、その理由を語った。
柴田の師匠である船木はこの一戦を次のように予想する。
「打撃の破壊力が強いし、急所に当たれば(桜庭も)倒れると思う。ただ、桜庭選手はいろんな打撃のパターンの選手とやった経験があるので、試合運びの上手さがある。総合格闘技では何倍ものキャリアがある桜庭選手との新旧対決は、第二世代と第三世代の試合となるのでいい試合になる可能性があると思います。柴田には“俺を無視していいよ”と言いました。倒したければ倒してもいいし、極められれば極めてもいい、と。俺と桜庭選手との試合とは別物と見て欲しい。もちろん、当日は柴田のセコンドに付きます」
「OLYMPIA HERO’S 2007
ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦」
2007年9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
桜庭和志(日本/チーム桜畑)
VS
柴田勝頼(日本/ARMS)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
ユン・ドンシク(韓国/フリー)
VS
ゼレグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分
ミノワマン(日本/フリー)
VS
ケビン・ケーシー(USA/ヒクソン・グレイシー柔術アカデミー/北米ブラジリアン柔術トーナメント2006ヘビー級王者)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦2 HERO'Sルール 5分2R延長1R 85Kg契約
佐藤豪則(日本/チーム桜畑)
VS
長井憲治(日本/U-FILE CAMP)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦1 HERO'Sルール 5分2R延長1R 70Kg契約
高橋 渉(日本/チーム桜畑)
VS
西内太志朗(日本/U-FILE CAMP)
<決定対戦カード>
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカントップチーム)
VS
ビトー“シャリオン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
ブラックマンバ(インド/フリー)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
準決勝の勝者
VS
準決勝の勝者
▼スーパーファイト HERO'Sルール 5分3R 63Kg契約
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
VS
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/グレイシー・バッハ)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット発売所>
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:39900)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
HERO'S実行委員会=03-5775-5065
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