9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナで開催されるTBS主催『OLYMPIA HERO'S 2007
ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦』の追加対戦カードが発表された。8月28日(火)都内ホテルで記者会見が行われ、桜庭和志、柴田勝頼、ユン・ドンシク、船木誠勝、前田日明スーパーバイザー、谷川貞治イベントプロデューサーが出席。
桜庭と対戦が決定した柴田のトレーナーとして会見に同席した船木が、大晦日で予定されている現役復帰戦の相手に桜庭を指名した。船木は会見の席上で次のように挨拶。
「全く関係ない立場の人間なので来ないつもりだったんですが、12月31日に闘う相手として桜庭選手にお願いしたいと思って今日は来ました。その前に自分の弟子である柴田と試合をしてくれるということなので、柴田と闘った後に桜庭選手に決めてもらいたいと思います。なぜ桜庭選手かというと、自分がやりたい試合を出来るのは桜庭選手しかいないからです。あつかましいですが、桜庭選手に挑戦したいと思います」
この船木の言葉を受けて前田SVは「二人を1回やらせてみたい。第一世代と第二世代のU系の選手が交わることで、何が生まれるのかが楽しみ。いつになるのかは分からないが、そうなるのを楽しみにしています」と、桜庭VS船木戦を後押しする姿勢を見せた。
そして、船木の突然の挑戦に桜庭本人は「以前、フランク(・シャムロック)さんという人とやってみたいと言ったのが、船木さんとやりたいと言ったのと間違われて大変なことになったんですけど、ぜひ今回は(試合を)してみたいと思います」と、ニッコリ笑いながら挑戦を受諾。
会見後の囲み取材では「僕は今、ユン・ドンシクと一緒に練習しているのでU系じゃなくユン系です」とジョークを飛ばした桜庭だが、船木戦のことを聞かれると「とりあえず次の試合のことしか考えてません。怪我したら大晦日はキャンセルしますし。やってみないと分かりません」と、まずは目の前の柴田戦に集中するとした。
一方、船木は「何で俺がここにいるんだと来てから思いました(笑)。それで谷川さんと(復帰戦のことを)相談してまして、今日言ってくださいと言われました」と裏話を披露。「柴田が負けて当たり前みたいに捉えられるのが嫌なので、柴田と1回やってもらってから判断してもらおう、と言うことにしました」という。
弟子の柴田が桜庭に勝つ負けるは関係なく、「それも含めて桜庭選手に判断して欲しい」と、桜庭戦を大晦日で実現させたいという船木。桜庭が承諾したことについては「桜庭選手も俺と同じ気持ちなんだな、と思いました。ロスで桜庭選手と田村のいきさつとかを聞いて、結論を出しました。勝ち負けは関係なく、ブランクのある人間が休んでいる間に活躍していた選手と交わってみるのが一番いいと思ったんです。復帰する人間から指名するのはおこがましいですけど、あえて桜庭選手しかいないと思ったので桜庭選手の返事待ちにしようと。桜庭選手もいい試合が出来ればと言っているので、問題はないと思う。秋山戦の時も桜庭選手は悔しかったと思うんですよ。いい試合をしたいだけなのに、ああいう形になったので気持ちはよく分かる」と実現の手応えを感じているようだ。
前回のHERO'Sでリングに上がり、復帰宣言を行った時から、復帰戦の相手は桜庭というのが「あったと思います」と船木。「ロスで桜庭選手の試合を見て、彼が頑張っているのに俺はこんな所で解説していていいのかと思いました。そういう意味で俺も頑張ってみたいという気持ちになったきっかけが桜庭選手でした。PRIDEでの試合も全部PPVで見ていたので、彼がどう至ってきたのかは全部分かっています」
そして、船木は桜庭戦への思いを次のように語った。
「体の動くままに試合をしたい。殴るか殴られるか、倒すか倒されるか、極めるか極められるか。気持ちを空にしてその場で対応してぶつかっていきたい。そのためにも練習をたくさんやります。お客さんがよかったと思うくらいの試合が出来るようにしたい。強ければ勝つし、弱ければ負けるのは当たり前。
勝ち負けだけで決められるのは辛いけど、自分たちの世界じゃないと出せないものがある。そこを見てお客さんに判断してもらいたい。プロは単なる勝負とは違う感覚だと思います。ただの勝負だと最後には何も残らない。
いま日本で出来るのはこれ(U系)くらいしかない。ほとんどUFCに取られてしまいましたから。ヒクソンが試合に対する関心を持ち、日本に自分を売りに来るのは何かの縁だと思う。Uも含めて1度清算する時期なのかもしれませんね。清算して何が残るのか、その中での自分の闘いだと思う。何が残せるかは自分の課題だと思う」
「OLYMPIA HERO’S 2007
ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦」
2007年9月17日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場15:00 開始16:00
<追加対戦カード>
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
桜庭和志(日本/チーム桜畑)
VS
柴田勝頼(日本/ARMS)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分 85Kg契約
ユン・ドンシク(韓国/フリー)
VS
ゼレグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
▼スーパーファイト HERO’Sルール 1R10分、2R5分、延長1R5分
ミノワマン(日本/フリー)
VS
ケビン・ケーシー(USA/ヒクソン・グレイシー柔術アカデミー)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦2 HERO'Sルール 5分2R延長1R 85Kg契約
佐藤豪則(日本/チーム桜畑)
VS
長井憲治(日本/U-FILE CAMP)
▼オープニングファイト チーム桜畑 VS U-FILE対抗戦1 HERO'Sルール 5分2R延長1R 70Kg契約
高橋 渉(日本/チーム桜畑)
VS
西内太志朗(日本/U-FILE CAMP)
<決定対戦カード>
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカントップチーム)
VS
ビトー“シャリオン”ヒベイロ(ブラジル/ノヴァウニオン)
▼ミドル級世界王者決定トーナメント準決勝 70kg契約 HERO’Sルール 5分3R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
ブラックマンバ(インド/フリー)
▼スーパーファイト HERO'Sルール 5分3R 63Kg契約
山本“KID”徳郁(日本/KILLER BEE)
VS
ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/グレイシー・バッハ)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット発売所>
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード:39900)
CNプレイガイド 0570-08-9999
キョードー東京 03-3498-9999
イープラス http://eplus.jp/
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可
<チケットに関するお問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
<大会に関するお問い合わせ>
HERO'S実行委員会=03-5775-5065
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