↑メインイベントで激突する石川(左)と赤羽
2月9日(土)東京・新宿FACEにて開催される全日本キックボクシング連盟『CUB☆KICK’S−9』の公開計量が、前日8日(金)東京・大久保の全日本キック本部・AJジムで行われた。各選手の計量結果は以下の通り。
メインイベントで「NAOKICK試練の七番勝負・第二戦」全日本フェザー級7位・赤羽秀一(WSRフェアテックス)戦に臨む全日本スーパー・フェザー級チャンピオンの石川直生(青春塾)は、やや遅れて到着したため慌しい計量となったが、一発でパスして記者たちの囲み取材を受けた。
「何となくいい感じで走り出した感があるが、まだひとつしか終わってないんですよね。3戦目くらいまで終われば、いい感じで進むんじゃないかという意識があります。幸先いいスタートを切った1・4の次という形で勝ちたい。3月も試合をするつもりなので、それに繋げたいです」
石川は1月4日に「NAOKICK試練の七番勝負・第一戦」でファイヤー原田(レグルス池袋)に勝利、約1ヵ月という短いスパンで今回の第二戦を迎える。それどころか、3月も試合に出て3ヵ月連続3試合に挑みたいという。
「タイ人が100何試合もやってるのをよく考えると、年間10試合計算でやってるからなんです。日本人は練習量は変わらないと思うんですが、試合数が少なすぎる。タイ人の考え方で捉えると、毎月試合するのは特別なことじゃない。ただ試合をするだけなら難しいことじゃないんですよ、怪我をしなければ。だから僕はもう先はそんなには長くないと思うので、このペースでバンバンやりたい。来年もいっぱい試合がしたいです。このペースに慣れちゃえば、今までのような2〜3ヵ月に一度はダレてくるんじゃないかな。だから、いい意味で味をしめたいですね」
ムエタイと同じようなペースで試合をこなしていきたい、と語る石川。そこには大きな野望もあった。
「七番勝負は連盟に突きつけられたものなので10〜11月までに終わらせて、今度は僕の方から今年8戦目を突きつけたい。試練をクリアしたからもう1試合やらせてくれ、と言います。7戦目まで出来るか分かりませんが、僕は7戦のつもりじゃない。七番勝負が決まった時から、自分でそう決めています」
なんと、七番勝負に加えて“死の延長戦”八番目の勝負を逆に提案するというのだ。これは普通のキックボクサーに比べたら、かなりのハイペースである。しかし、そのためにはまず目の前の第二戦を無事にクリアしなければならない。
VS赤羽の戦法は「試合中に選ぶ」と石川。「日本人の中では、僕はヒジ、ヒザ、前蹴りを武器として闘う方だけど、それだけじゃなく違う武器もどんどん太くしていきたい。そういう練習を今年はいっぱいしているんです」と、新たに“第四、第五の武器”を取得中であると語る。
連戦となるとコンディション調整が大変そうだが、石川は「僕にとって体重維持は普通のこと。減量も1週間以内で済みます。怖いのは怪我だけですね。打撲でも治るのに1週間近くかかるし、1ヵ月の4分の1を削ることになるでしょう。そうなったらなったで残りの間でやれることをやりますけれど。僕の場合は怪我をしていないところのパーツを磨いていくとか。とにかく怪我だけは怖い」と言う。
「今回は4週間、問題なく出来た」と石川。「一番心配なのはリアルに明日の天気」と、雪の予報を心配する余裕もある。「僕の友だちですら会場へ来てくれるかどうか心配ですよ。でも、メインはちゃんと務めます。そういう試合をするのが僕の務めですから」と、観客の足が鈍るのを気にしながらベストファイトを誓った。
対する赤羽は石川の月イチを超える“週イチ”ペースで試合をこなす猛者。試合を観戦しながらタイ料理を食べるレストラン『オーエンジャイ』でレガースと大きめのグローブを着用しての3Rのムエタイショーではあるが、その非公式の試合を含めると何百戦も経験しているという。今回も「2週間前にやってきました」と普通に言い放つ。
「石川選手の印象は…デカイくらい。ヒジで切られるのはいやですね。逆に切る? いや、そんなことはないです」と飄々としたコメントが続き、ウィラサクレックジムのタイ人コーチたちに何かアドバイスをもらったかと聞くと、「いや、全然。なんもない」と答えて記者たちをずっこけさせた。
赤羽は「やることやっていい試合をする。出すもん出す、それだけです」と、最後まで飄々とした態度を崩さなかった。
全日本キックボクシング連盟
「CUB☆KICK’S−9」
2008年2月9日(土)東京・新宿FACE
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト数試合
<全対戦カード>
▼メインイベント(第8試合) NAOKICK試練の七番勝負・第二戦 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパー・フェザー級王者)
VS
赤羽秀一(WSRフェアテックスジム/全日本フェザー級7位)
▼セミファイナル(第7試合) 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
鈴木真治(藤原/同級8位)
VS
卜部弘嵩(西山道場/ISUMI/2007年全日本新空手K-2軽中量級王者)
▼第6試合 全日本ライト級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R延長1R
畑尾龍宏(REX JAPAN/同級9位)
VS
翔太(SVG/同級10位)
▼第5試合 フェザー級 3分3R
梅原ユウジ(REX JAPAN)
VS
永野裕典(和術慧舟會DURO)
▼第4試合 ウェルター級 3分3R
清水 武(藤原)
VS
板倉直人(スクランブル渋谷)
▼第3試合 フェザー級 3分3R
永野裕典(和術慧舟會DUROジム)
VS
遠藤智久(スクランブル渋谷)
▼第2試合 スーパー・ウェルター級 3分3R
星野大介(津田沼道場)
VS
中園貴宏(S.V.G.)
▼第1試合 ライト級 3分3R
ユウキ(AJ)
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(UWFスネークピットジャパン)
▼オープニングファイト第3試合 ウェルター級 3分3R
磯部信行(和術慧舟會DUROジム)
VS
倉持 厳(超越塾)
▼オープニングファイト第2試合 バンタム級 3分3R
塚原 健(青春塾)
VS
原岡武志(STRUGGLE)
▼オープニングファイト第1試合 フェザー級 3分3R
森井洋介(藤原ジム)※デビュー戦
VS
大西晃樹(ソーチタラダ渋谷)※デビュー戦
<チケット料金>
スタンディング3,500円
※当日券は16:30より会場入口・当日券売場にて発売。指定席は完売。
※入場時にドリンク代が別途500円必要。
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Kick On!」
2008年3月20日(木・祝)東京・後楽園ホール
開場17:00 本戦開始18:00
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<出場予定選手>
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者、Kick
Return60Kgトーナメント王者)
前田尚紀(藤原/全日本フェザー級1位)
<対戦決定カード>
▼全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R
湟川満正(AJ/同級1位)
VS
クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷/同級2位)
▼全日本ウェルター級ランキング戦 サドンデスマッチ3分3R
吉本光志(AJ/IKMF東洋ライト級王者、元全日本ライト級1位)
VS
三上洋一郎(SVG/同級7位)
<チケット料金>
SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円
※SRS席は全日本キックのみの販売
※当日券は各席500円増し。
<先行発売>
2月9日(土)新宿FACE大会のロビー・グッズ売場にて、全席種とも最前列より発売
<チケット発売所>2月16日(土)〜発売
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03-3365-1171
●2008年度上半期スケジュール
・2月 9日(土)新宿FACE
・3月20日(木・祝)後楽園ホール
・4月26日(土)後楽園ホール
・6月22日(日)後楽園ホール
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