4月24日(木)都内ホテルにて、5月18日(日)東京・有明コロシアムで開催されるワールドビクトリーロード(以下WVR)主催『戦極〜第二陣〜』の記者会見が行われた。
1時間前にスマックガールの記者会見を終えたばかりという忙しいジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)だが、パンクラス無差別級王座のベルトを肩に笑顔で登場、ジョークを交えながらリラックスした雰囲気で会見に臨んだ。
まず最初に、対戦するジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)からのコメントが司会者から読み上げられた。「今回、戦極から参戦オファーをもらったことを光栄に思う。ジョシュとは昔からの友人なんですが、プロのファイターとしてファンに満足してもらえるエキサイティングな試合がしたい。5月18日、日本のファンとまた会えるのを楽しみにしている。有明コロシアムでお会いしましょう」
それを聞いてジョシュは「今回、戦極に参戦できることを感謝している。戦極が私に高い期待をしてくれていることが分かったので、その期待に応えたい。高い期待に応えるべく、今回は親友でもあるジェフとの試合なんですが、プロとして友情は横へ置いておく。
彼のことをコーチしたり一緒に練習したり、彼の試合のセコンドにも付いたりしたことがありますが、そんな近しい関係である彼とのプロとしての試合をお楽しみ下さい」と、やはり二人は友人であるが“プロ”として割り切って闘うことを誓い合った。
「その長い友情関係から一緒に練習していたことがあるので、彼のウィークポイントは熟知している。逆に彼も私のウィークポイントやファイトスタイルを熟知しているからいい試合になると思う。そういう相手だからこそ厳しい試合になるだろうが、どういう試合になるか私自身も楽しみにしている」と、知っている者同士だからこそいい試合が出来るというジョシュは、「メインイベンターとして最高の試合を見せるし、誰が最強か、そしてプロレスラーが最強であることを見せられると思っている」と意気込んだ。
ジョシュとモンソンは1998年に出会い、すでに10年以上の付き合いがあるという。昨年12月にはフィリピンのマニラで開催された『リング・オブ・ファイアー』で、ジョシュがキャプテンのチーム・ジョシュ・バーネットの一員としてモンソンが試合をしたこともある。
「彼との関係は古すぎて思い出すのも大変だよ(笑)。最初は違うジムで練習していて、グラップリングの試合で対戦したことがあり、その時は私がレッグロックで勝った。
その試合で彼が怪我をしてしまい、ワシントンの大会でもう一度試合をする予定があったが、実現しなかったことがあった。その後はAMCパンクレーションで一緒に練習したり、ずっと友人で、UFC-JやUFCに彼が出る時にセコンドに就いたこともあるよ」
しかし、「何度も一緒に練習はしたが、対戦した経験はあまりないので、どういう試合になるのかが楽しみ。友情を乗り越えて試合したいと思っている」と、ワクワクする感情もあるようだ。
「ジェフは身体的にも総合的にも強い。その強さを作った一因は私だから強くて当然だ(笑)。フィリピンでも練習したし、今回スマックガールに出場するジュネル・マルケスとも一緒に練習したり、チームとして私が彼のブッキング担当をやったこともある。それくらい近しい仲なんだ。今回彼との試合が決まって、キャリアを積み上げていく中で、友人や教え子とも闘わなければいけないと分かった。彼も全力でやり合うことを望んでいると思うので、私も全力を出す」
前回の吉田戦では鮮やかなバックドロップを決めて見せたジョシュ。今回はどんなプロレス技を総合格闘技の試合で見せるつもりかを聞かれると、「それが出せるのはとてもいいことだ。でも、ジェフは体もデカくていい選手だし、レスリングをやっていたからパワーボムやスープレックスを掛けるのが難しい。それに私と練習しているので技のタイミングを体で覚えていると思う。だから、今回はそういう技ではなく彼にまだ見せたことがない技をかけたい。フロントネックロックスープレックスもいいかな、と思っているよ」と、新技の投入を予告した。
フロントネックロックスープレックスとは、その名のとおりフロントネックロックからの投げ技で、ジョシュ曰く「七色のスープレックス(前田日明の新日本プロレス時代の代名詞)のひとつ」だという。
モンソンと最後に一緒に練習したのは、フィリピンでの試合前。今年に入ってからは一緒に練習していないが、電話やメールでやりとりをしており、この試合が決まる直前にも「ロスで一緒に練習したいね」と話をしていたという。
木下直哉WVR代表からも「この試合はメインイベントで考えている」との発表があり、旗揚げ戦の吉田秀彦戦に続いて二大会連続メインイベントとなりそう。ジョシュは胸を張って「私ではなく誰がメインイベントを務められる? 経験からして私以外にはいないでしょう。熱い試合を見せる」と言い放つ。
さらに、“チョッキ”でお馴染みの元・格闘技通信編集長・三次氏を指差し、「熱くなる試合をやって、そのベストを脱がせる」とジョークを飛ばした。
コメントの中に出てきたモンソンのウィークポイントについても、「それは簡単だ。彼はクモとアイスクリームを苦手としている」とアメリカン・ジョークを飛ばすが、「自分には自分の強さがあるし、レッグロックを極めたいとも思っている。それが上手くいくかどうかは試合にならないと分からない。
ただ今回、彼のウィークポイントを言ってしまうと、彼とは今後も一緒に練習したり彼のセコンドに付いたりする機会があると思うし、彼には勝ち続けて欲しいのでここでは明かせない」と、胸の内にしまっておきたいと回答。「でも、もし私が負けたら何をするか分からないけどね(笑)」と言って記者たちを笑わせる。
最近のジョシュは自らキャッチ・レスラーを名乗り、試合前にキャッチ・レスリングVS柔術、キャッチ・レスリングVS柔道という異種格闘技戦的なテーマを自ら打ち出している。それでは、今回は何になるのかを聞くと…。
「私が教えたからと言って、純粋なキャッチ・レスリングVSキャッチ・レスリングにはならないと思う。彼はブラジリアン柔術の黒帯を持っているし、レスリングのバックボーンも持っている。だからと言って純粋はキャッチ・レスリングVS柔術じゃないし……即答できないね」と頭を悩ませる。
そして「NO-GIブラジリアン柔術とかかな……彼のスタイルは“ジェフ・モンソンスタイル”としか言いようがない」とし、「髪の毛がある選手VS髪の毛がない選手がテーマだ。もしくはタトゥーが入っていない人VSタトゥーが入っている人かな」と笑い飛ばす。
何ラウンドで仕留めるか、との質問には「なるべく早く終わらせたい。ゴングが鳴った瞬間にスープレックスで投げてそのまま極めて、マイクパフォーマンスも去り際にパッと終わらせるよ(笑)」と秒殺予告。
戦極は次回大会に続き、6月8日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『戦極〜第三陣〜』も決定しているが、「今現在は5月の大きな試合に向けて集中している。私が教えた選手や友人のフジメグ(藤井惠)と赤野(仁美)も出るスマックガールもあるので、6月のことは後々考えるよ。自分は自分の仕事をこなすだけだし、そのために練習をする」と参戦するかしないかの明言は避けたが、「タイミングが合えば6月に私が“真のエース”であることを見せたいから参戦を考えたい」と、“戦極のエース”宣言も飛び出した。
今大会全体については、「今大会にはアメリカでは有名だが、日本ではまだビッグネームではない選手たちが多く出場する。しかし、誰であれ初めからビッグネームの選手なんていないんだ。彼らはこれから大きくなるだろう。
それは今回出場する日本人選手も同じで、世界的なビッグネームではないが北岡も川村もいい試合をするし、これからどんどん大きくなる選手だと思う。逆に戦極は日本人の選手をアメリカのファンに紹介していくことを考えているのかもしれない。アメリカでも彼らのことが知られればそれはいいこと。戦極はそういうチャンスを与える場だと思っている」と評した。
なお、木下直哉WVR代表は「一度もタップしたことがなかった吉田秀彦選手に勝利し、戦極旗揚げ戦にふさわしいメインイベントの試合をやってくれた。今回は旗揚げ戦との期間が短く、調整が大変だったでしょうが、迷うことなくオファーをOKしてくれました。ファンのために、総合格闘技の熱を世界中に発進するために戻ってきてくれました。ぜひ今回も勝利してもらい、戦極ヘビー級のトップに立って引っ張ってもらいたい」と、ジョシュにエールを送っている。
ワールドビクトリーロード
「戦極−第二陣−」
2008年5月18日(日)東京・有明コロシアム
開場14:30 開始16:00
<追加決定カード>
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)
VS
ジェフ・モンソン(アメリカ/アメリカン・トップチーム)
<決定対戦カード>
北岡 悟(日本/パンクラスism)
VS
イアン・シャファー(オーストラリア/ファイブリングスドージョー)
光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
VS
イ・グァンヒ(韓国/Tuhon Jeongsim Gym)
佐々木有生(日本/GRABAKA)
VS
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
中尾“KISS”芳広(日本/TEAM
TACKLER)
VS
BIG・ジム・ヨーク(ニュージーランド/ファイブ・リングス・ドージョー)
マイク・パイル(アメリカ/エクストリーム・クートゥア・ジム)
VS
ダン・ホールバックル(アメリカ/McVicker’s Martial Arts Academy)
ケビン・ランデルマン(アメリカ/ハンマーハウス)
VS
川村 亮(日本/パンクラスism)
<出場決定選手>
ホジャー・グレイシー(ブラジル/ホジャー・グレイシー柔術アカデミー)
<チケット料金>
VIP席50,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付) RRS席25,000円
戦極シート(S席)15,000円(特典付)
S席15,000円 A席 7,000円
※全席指定・消費税込
<チケット一般発売所>
イープラス http://eplus.jp/sengoku/(PC&携帯)
電子チケットぴあ=0570-02-9999(Pコード811-831)
チケットぴあ http://eplus.jp/sengoku/
ファミリーマート
サークルK・サンクス
ローソンチケット ローソンチケット=0570-084-003(Lコード:33717)
全国ローソン店頭Loppi http://l-tike.com/
CNプレイガイド=0570-08-9999(10:00〜18:00) http://www.cnplayguide.com/
ampm
セーブオン
CNステーション
<問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03-3369-2211
ワールドビクトリーロード
「戦極〜第三陣〜」
2008年6月8日(日)さいたまスーパーアリーナ
開場16:00 開始17:00
<出場予定選手>
藤田和之(藤田事務所)
<チケット料金>
VIP席(専用入場ゲート・特典付き)100,000円
RRS席30,000円
戦極シート(S席・特典付き)17,000円
S席17,000円 A席7,000円
<プレイガイド先行発売>
4月25日(金)12:00〜14:00 PIAカード会員エントリーBOX先行電話受付
4月25日(金)14:00〜18:00 PIAカード会員プレミアム先行電話受付
4月14日(月)12:00〜4月24日(木)23:59まで
ローソンチケット プレリクエスト抽選=http://l-tike.com/
<お問い合わせ>
ワールドビクトリーロード=TEL:03−3369−2211
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