5月11日(日)東京・後楽園ホールで開催されるニュージャパンキックボクシング連盟主催『START OF
NEW LEGEND III〜新伝説の始まり〜』のメインイベントで王者カリム・エル・オスロウティ(オランダ/ドージョー・カマクラ)とWFCAムエタイ世界ライト級タイトルマッチで対戦する桜井洋平(Bombo
Freely)の直前インタビューが主催者であるNJKFから届いた。
一昨年、真王杯60kg級を怒涛の勢いで制し、同階級では日本最強との呼び声も高い桜井が、ついに世界のベルトに手をかける。そんな桜井が、試合への意気込み、そして他団体日本人選手との闘いについて答えている。
──今回のオスロウティ戦は、昨年11月のアタチャイ・フェアテックス戦以来、半年ぶりの試合となります。アタチャイ戦の試合後には「完敗」とコメントしていましたが、その後の心境の変化は?
「それほど気持ちが落ちたりはしてないですね。また早くアタチャイとやりたいので。すぐにでもやりたいんですけど、そういうわけにもいかないので、とりあえず何戦かこなして。アタチャイまでは、止まってられないんで」
──やや長期的な目標としてアタチャイ戦がある中で、次のカリム・エル・オスロウティ戦は世界タイトルマッチ、WFCA世界ライト級王座決定戦です。周囲からすれば、「ついに世界タイトルへ!」という試合ですが。
「今まで世界といえばWMCタイトルに挑戦した1回(2004年1月)しかなくて、その時はサガーオトーンに木っ端微塵にやられましたからね。それから、何でなかったんですかね?(笑) 他の選手はけっこう取ってるんですよね。まあ、縁がなかったってことなんでしょうけど」
──「世界」の2文字がついたベルトについてはどう思います?
「やっぱり、巻いたときは気持ちいいんじゃないですかね。やっぱりキックは、そこそこメジャーにはなりつつあるけど、まだまだマイナーな世界なんで、これからもっとキックボクシングを知っていく上で世界のベルトを持っていると説明しやすいし分かりやすいし、アピールしやすいですよね。いろんな意味で」
──相手は2006年5月に一度、対戦経験があるオスロウティ選手なわけですが。前回の試合(桜井の4RKO勝ち)はどんな風に記憶に残ってます?
「あの試合は僕じゃなかったですね。後から言うのも何ですけど、試合までの環境が整ってなかったんで。でもそれは多分、向こうも急きょ呼ばれた(桜井の対戦相手が急きょ欠場となり、代役としてオスロウティが来日)んで、お互い不十分な中で試合を迎えていたと思うんですよね。だから、前のことはあんまり考えてないです。別の人だと思って臨みたいですね。前に勝ってるからどうこうというのはないです」
──どんなタイプだったかは印象に残ってますか?
「力が強かった記憶がありますね。でも、今回はもう僕には当たらないです」
──当てさせない?
「はい。当てさせません。あの時とは環境もそうですけど、何もかも違いますから。向こうはビックリするんじゃないですか? 『別人だ!』と」
──なめてもらっちゃ困るよと。
「はい(笑)。あの時は完全に足が止まってましたからね。向こうは前回負けましたけど、なめてくると思うんですよ。前回も、終わった後すぐにもう1回俺とやりたいって言ってたらしいですから。終わった後すぐに、相手にもう1回やりたいって言わせる試合だったってことですよね。もうアイツとはやりたくないよって言われる試合をしないといかんですね。そういう試合をします」
──じゃあ、また怖ろしい桜井洋平が見られるわけですね。
「ボコボコのグチャグチャにしますよ」
──そしてこの先には、アタチャイ戦があると。
「そうですね。アタチャイとはすぐにでもやりたいぐらいだし、もう一度やれたらそれが引退試合になってもいいぐらいなんで」
──いやしかし、国内の強豪選手と闘ってほしいと思っているファンも多いと思いますよ。
「僕も闘ってもいいんですが、そういう状況になればですよね。全日本キックで60kgトーナメントに優勝した山本真弘選手とか。タイミング次第ですよね、やだやだと言ってるわけではないんで」
──やはりNJKFを代表する選手ということで、期待される部分だと思います。連盟の中でも、不動のエースなわけですし。
「そうですね。NJKFでも若い選手が今、出てきてますけど、まだまだ俺は締められるんじゃないかというか、まだ俺は踏ん張れるよと」
──若い選手とは何が違いますか?
「……年齢(笑)」
──いやいや、リング上は年功序列じゃないですから(笑)。
「やっぱり僕にしかできない闘い方が、一般のお客さんにも分かりやすいんじゃないですかね。僕がムエタイをやってもそこそこ形になると思うし、足を止めてテクニック重視でいっても、できると思うんですよ。自慢してるわけじゃないですけど(笑)。でも僕はやっぱりあの闘い方が好きだし、分かりやすいし、一番盛り上がるし。感情移入しやすいかなと。ダーン!ダーン!ワーッ!っていうのが最後っていうのが、お客さんも一番いいんじゃないですか」
──それができるのは俺しかいないだろうと。
「その闘い方がいいというわけじゃないんですけどね(笑)。でも、一番分かりやすいのが最後に来るのがいいんじゃないですか。負けても勝ってもバーン!、さあ帰ろ、っていうのが」
──負けても、じゃ困ります。
「そりゃそうですね(笑)。興行ってのは来た人で成り立ってるわけで、リアルタイムでお金を払って見に来てくれた人に、楽しんでもらいたいですね」
──では最後に、お客さんに向けて意気込みを。
「試合は生がいいです。映像もいいですけど、生は生の臨場感と迫力があって、全然違いますからね。僕もその中でスピードというのをすごく意識してますからね。生でしか味わえないスピードというのを、見に来てください」
──ありがとうございました。ベルト姿に期待してます!
●桜井洋平プロフィール
真王杯60kg王者
元NJKFライト級王者
所属/Bombo Freely
生年月日/1977年3月14日
出身地/茨城県石岡市
身長/180cm
デビュー/1997年7月21日
タイプ/オーソドックス
得意技/ジャブ
通算戦績/36戦26勝(11KO)6敗4分
ニュージャパンキックボクシング連盟
「START OF NEW LEGEND III〜新伝説の始まり〜」
2008年5月11日(日)東京・後楽園ホール
開場16:45 開始17:00
<全対戦カード> ▼メインイベント WFCAムエタイ世界ライト級タイトルマッチ 3分5R カリム・エル・オスロウティ(オランダ/ドージョー・カマクラ/WFCAオランダ王者) VS
桜井洋平(Bombo Freely/真王杯60kg王者・元NJKFライト級王者)
▼セミファイナル NJKFウェルター級王座決定トーナメント決勝戦 3分5R 健太(E.S.G./同級1位) VS 古川照明(インスパイヤード・モーション/同級2位) ▼第9試合 60kg契約 交流戦 3分5R 中須賀芳徳(OGUNI/真王杯60kg準優勝・NJKFスーパーフェザー級2位) VS 黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級1位) ▼第8試合 58kg契約 3分5R 岩井伸洋(OGUNI/フェザー級1位) VS 上山浩一(PIT/スーパーフェザー級4位) ▼第7試合 ウェルター級 3分5R クリストフ・プルボー(スクランブル渋谷/全日本ウェルター級2位) VS 宮越宗一郎(拳粋会/NJKFウェルター級3位) ▼第6試合 ライト級 3分5R 一輝(OGUNI/同級4位) VS HANAWA(ブリザード/同級11位) ▼第5試合 ヘビー級 国際戦 3分3R 小澤和樹(ブリザード/NJKFヘビー級7位) VS ペルシャン・モス(パンクラスZ/マカオ2007アジアムエタイ王者) ▼第4試合 バンタム級 3分3R 鈴木貴善(OGUNI) VS トム・ヤム・クメ(キング) ▼第3試合 ライト級 3分3R 立澤伝史(PIT) VS 浅瀬石真司(町田金子) ▼第2試合 フェザー級 3分3R 天守閣おさむ(G-1) VS 新人選手 ▼第1試合 ウェルター級 3分3R 清水佑一(東京北星) VS 上田龍之介(キング) <お問い合わせ> NJKF事務局=TEL:03-6240-8410
ニュージャパンキックボクシング連盟
「START OF NEW LEGEND IV〜新伝説の始まり〜」
2008年7月27日(土)東京・後楽園ホール
開場開始未定
<決定対戦カード> ▼スーパーフェザー級王者決定トーナメント準決勝 3分5R
久保優太(立川KBA/フェザー級王者) VS 赤十字竜(キング/フェザー級4位) ▼スーパーフェザー級王者決定トーナメント準決勝 3分5R
中須賀芳徳(OGUNI/フェザー級2位) VS TURBO(FURTURE_TRIBEver.OJ/WMAF世界スーパーフェザー級王者) ▼フェザー級王者決定トーナメント決勝 3分5R
岩井伸洋(OGUNI/同級1位) VS 国崇(拳之会/元バンタム級王者) ▼ライト級王者決定トーナメント決勝 3分5R
砂田将祈(誠至会/同級1位) VS 大和哲也(大和/同級2位) <お問い合わせ>
NJKF事務局=TEL:03-6240-8410
■2008年度興行予定
5月11日(日)東京・後楽園ホール 7月27日(日)東京・後楽園ホール 9月27日(土)東京・後楽園ホール 11月9日(日)東京・後楽園ホール
|