6月15日(日)横浜アリーナで開催される『DREAM.4 MIDDLE WEIGHT GRANDPRIX
2008 2nd ROUND』にて、グラップリング・チャレンジマッチでハレック・グレイシー(ブラジル/グレイシー柔術アカデミー)と対戦することになっていたミルコ・クロコップ(クロアチア/チームクロコップ)の欠場が9日(月)発表された。
会見には笹原圭一イベントプロデューサー(以下EP)、ミルコの代理人である今井賢一氏が出席。笹原EPから「すでに海外で報道が出てしまいましたが、ミルコ・クロコップ選手が怪我により欠場になりました。ギリギリまで調整させていただきましたが、最終的に出られないとの結論に達しました」との説明があり、詳細は今井氏の方から明かされた。
今井氏は主治医からの診断書を公開し、「簡単に言えば右ヒジの靭帯を亜脱臼しました。その前の段階で適切な処置を怠ったため、具体的にはグラウンドの練習を続けていた結果、靭帯が一部損傷して5〜7日間、簡易ギプスで45度の角度で右腕を固定したまま安静、ということになってしまいました」と説明。
「去年の8月、ミルコはUFCでKO負けしまして、その次の9月10日に試合をする前、オランダからイワン・ヒポリット、レミー・ボンヤスキー、ギルバート・アイブルらにクロアチアに来てもらいました。しかし、本人はKO負けした後ということもあり、気持ちが乗っていなかったんですね。躊躇したり踏み込むことの怖さがあったり。アイブルとスパーリングを重ねていく中で、アイブルの気質は皆さんもご存知だと思いますが言うことを聞かないヤツで、ミルコの練習なのにミルコのペースで練習を進められず、スパーの最中にノックアウトされたりしたことがあったようです。
そういう8月に様々なことがあり、同じチームを組んで2月、4月に今度はミルコがオランダへスパーリング遠征に行ったんですが、ファイターの気質として去年アイブルにやられたことが頭に残っていて、4月の合宿でアイブルに一発食らわしてやろうと思っていたと思います。相当に激しいスパーをやって、ヒポリットが私に国際電話で“止めないとヤバイ”と伝えてきました。
そして4月20日にミルコが右ヒジを亜脱臼して、さらにアイブルが追い込まれてアキレス腱を断裂、K-1アムステルダム大会でのアリスター・オーフレイムとの試合を欠場に追い込まれるほど激しいやり合いがあったそうなんですが、4月20日に怪我をしてからも無理してスパーがされていたようです。
グラップリング・チャレンジは当初5月11日にやろうとのプランがあり、ミルコはドクターから右ヒジを安静にしろと言われていたにも関わらず、5月11日に向けて無理して練習を続け、状態が思わしくなくなってしまいました。
5月の試合は見送ることになって、ドクターから4週間は右ヒジを安静にしてフィジカルのトレーニングだけやれとの診断が下っていたんですが、6月15日にグラップリング・チャレンジでハレック・グレイシーが試合を受けてくれるかもしれないとの情報が私にもたらされ、ミルコの気質から伝えるかどうか迷ったんですが、伝えたところ安静にしなければならないところなのに練習に入ってしまいました。
ブラジルから柔術のムンジアル(世界選手権)で優勝しているマーシオ・コウレタを呼んで、グラップリングのスパーをやり始めたところ最終的に右ヒジが悪化してしまったということです。
ミルコが試合キャンセルをなかなか聞き入れず、僕とドクターが国際電話で状況説明・確認していたところ、クロアチアのクリニックでクロアチアの記者にミルコが見つかってしまい、夜のニュースで出されてしまいました。本当はここで世界への第一報を告げなければいけなかったんですが、そういうことがあって後追いの発表になってしまいました。
ミルコもやっとドクターの指示を聞き入れて、今回は諦めてヒジを簡易キャストで吊っています。ミルコは今まで試合をキャンセルしたことがないので、相当落ち込んでいるので気分転換としてザグレブから離れ、海沿いの街に家族と休みに行かせています」
クロアチア発の第一報から日本での発表が遅れてしまったのは、「ギリギリまで試合をするという話し合いをしていましたが、最終的にドクターストップという形になりました。ミルコがなかなかキャンセルを聞き入れなかった。ミルコは試合をやりたい気持ちが強く、日本で試合をするのはモチベーションも上がるし、DREAMにミルコなりの思い入れも持ってもらっているので」(笹原EP)というのがその理由。
「一番はファンにお詫びを申し上げたい。まだ怪我の治り具合を見てからになりますが、本人は1日も早く復帰したいとの気持ちを持っているので、早ければ7月とかに」(笹原EP)と、怪我が回復すれば7月21日(月・祝)大阪城ホールで開催される『DREAM.5
ライト級グランプリ2008 決勝戦』への出場もありうるとした。
今井氏は「今回の試合が通常のDREAMルールなら、ミルコは痛み止めを打って試合をしたと思います。本人は右ヒジということもあり、打撃という武器が使えれば問題ないと考えています。しかし、今回はグラップリング・チャレンジなので両腕を使えないことにはどうしようもない。なかなか聞き入れなかったが、やめなさいとドクターに諦めさせました。
本人の頭の中では大阪は絶対に出る気でいるでしょうし、僕とドクターの間で注意深く状態を見ないといけないが、本人に試合をするなと説得するのが難しいと思います。本人をどう説得するか。本人は腕が動かなくてもビザを取りに行ってたし、ミルコに試合するなと説得するのは難しい。今この瞬間にも、7月は出る気でいると思います」と今回は試合を諦めさせたが、7月も諦めさせるのは至難の業だという。
「ハレック戦は5月中旬に正式に話が来て、本人は2週間くらい養生していればよかったが、誰の言うことも聞かないのでスパーを始めたんだろうということは容易に推測できる」と今井氏。7月は元々、総合格闘技ルールで試合をする予定だったため、「右ヒジが治らなくても必ず出ると思う」と、もう誰もミルコを止められないと語った。
前述の話にもあるように、ミルコが試合を自分からキャンセルするのは初めてのことで「人生初のことなので荒れています」と今のミルコの心情を代弁。「ヒョードルがファイトマネー無しでサンボの大会に出ていることに、かなり刺激を受けていましたから」とミルコがグラップリングマッチに拘った理由も明かす。
なお、大会までの日数が残り少ないため、代わりのカードは組まれず現在発表されている全8試合で大会は行われる。ハレック・グレイシーは欠場。
FEG
「DREAM.4 ミドル級GP2008 2ndROUND」
2008年6月15日(日)横浜アリーナ
開場16:00 開始17:00
<全対戦カード>
▼ミドル級GP 二回戦
桜庭和志(日本/Laughter7)
VS
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
▼ミドル級GP 二回戦
ゲガール・ムサシ(オランダ/team Mousasi/Red Devil International)
VS
ユン・ドンシク(韓国/チーム・ユン)
▼ミドル級GP 二回戦
ホナウド・ジャカレイ(ブラジル/ブラザ柔術)
VS
ジェイソン“メイヘム”ミラー(アメリカ/チーム・メイヘム・ミラー)
▼ミドル級GP 二回戦
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
VS
金泰泳(日本/正道会館)
▼ライト級GP 二回戦
青木真也(日本/パラエストラ東京)
VS
永田克彦(日本/新日本プロレスNEW JAPAN FACTORY)
▼フェザー級ワンマッチ 1R10分、2R5分
所 英男(日本/チームゼスト)
VS
ダレン・ウエノヤマ(アメリカ/ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)
▼ワンマッチ
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデングローリー)
VS
イ・テヒョン(韓国/Team Aegis)
▼ワンマッチ
ガジエフ・アワウディン(ロシア/SKアブソリュート・ロシア)
VS
アレッシャンドリ・カカレコ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席30,000円 スタンドS席17,000円 スタンドA席7,000円
<チケット販売>
DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ 0570−02−9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット 0570−084−003(Lコード:33675)
CNプレイガイド 0570−08−9999
レッスル池袋店 03−3989−0056
書泉ブックマート 03−3294−0011
フィットネスショップ格闘技 03−3265−4646
チケット&トラベルT-1 03−5275−2778
後楽園ホール 03−5800−9999
さいたまスーパーアリーナ 048−600-3037
相鉄ジョイナスプレイガイド 045−319-2456
公武堂 052−241-2511
バトルロイヤル 03−3556−3223
新日本プロモーション http://www.shinnichi-pro.co.jp/
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
FEG
「DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦」
2008年7月21日(月・祝)大阪城ホール
開場14:00 開始15:00(予定)
<決定対戦カード>
▼ワンマッチ
山本“KID”徳郁(日本/KRAZY BEE)
VS
ジョセフ・べナビデス(アメリカ/アルティメット・フィットネス・ジム
▼ライト級GP
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
エディ・アルバレス(アメリカ/Fight Factory)
川尻達也(日本/T-BLOOD)
6・15青木真也VS永田克彦の勝者
※2nd ROUNDを勝ち上がった4選手による準決勝戦・決勝戦3試合およびリザーブマッチ1試合
<出場決定選手>
秋山成勲(フリー)
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席30,000円 スタンドS席17,000円 スタンドA席7,000円
<チケット発売スケジュール>
特別先行予約 6月8日(日)10:00〜
一般発売 6月22日(日)10:00〜
<チケット販売>
DREAMオフィシャルサイト http://www.dreamofficial.com/
DREAM携帯オフィシャルサイト i-mode Yahoo!ケータイ EZweb
イープラス http://eplus.jp/battle/(パソコン&携帯)
チケットぴあ 0570−02−9999(Pコード:594-790)
ローソンチケット 0570−084−003(Lコード:56772)
CNプレイガイド 0570−08−9999
チケット&トラベルT-1 03−5275−2778
公武堂 052−241-2511
ときめきドットコム http://ringside.jp/
<お問い合わせ>
DREAM事務局=TEL:03-5775-5065
FEG
「DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦」
2008年9月23日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ
<対戦カード>
2nd ROUNDを勝ち上がった4選手による準決勝戦・決勝戦3試合およびリザーブマッチ1試合と、スペシャルワンマッチを4〜5試合実施予定
<チケット料金>
VIP席100,000円(特典:専用入場ゲート・グッズ付)
RRS席30,000円 スタンドS席17,000円 スタンドA席7,000円
DREAM
TBS放送スケジュール
●『DREAM.4 〜MIDDLE
WEIGHT GRANDPRIX 2008 2nd ROUND〜』
2008年6月15日(日)
放送日=6月21日(土)16:00〜17:00
6月24日(火)「格闘王」枠大 25:25〜26:25
●『DREAM.5 〜LIGHT
WEIGHT GRANDPRIX 2008 FINAL ROUND〜』
2008年7月21日(月・祝)
放送日=7月21日(月・祝) Gタイム2時間枠予定
●『DREAM.6 〜MIDDLE
WEIGHT GRANDPRIX 2008 FINAL ROUND〜』
2008年9月23日(火・祝)
放送日=9月23日(火・祝) Gタイム2時間枠予定
●2008年のスケジュール
6月15日(日)横浜アリーナ 「DREAM.4 ミドル級GP2008 2ndROUND」
7月21日(月・祝)大阪城ホール 「DREAM.5 ライト級GP2008 FINAL」
9月23日(火・祝)さいたまスーパーアリーナ 「DREAM.6 ミドル級GP2008 FINAL」
|