10月1日(水)東京・日本武道館で開催された『K-1 WORLD MAX 2008 World
Championship Tournament FINAL』にて、準決勝の佐藤嘉洋戦、決勝戦のアルトゥール・キシェンコ戦でそれぞれダウンを奪われながらも延長戦で逆転勝ちし、5年ぶり2度目の世界王座に就いた魔裟斗(シルバーウルフ)が、試合後に引退を示唆するコメントを残した。
腫れ上がった顔でインタビュースペースに姿を現した魔裟斗は「顔と足が痛いです。反省点なんかない。ゼロ。100%やり切りましたよ。もう何も残ってない。何もない。まさか2回も倒れるとは思わなかった。キシェンコのローをカットしたスネが痛いと1Rから思いながらやってましたよ」と試合を振り返った。
大激戦となった佐藤戦のことを聞かれると、「まさかのダウンです。もう内容なんかどうでもいいです」と語り、「もう本当に出し切りました。疲れた。ゆっくりしたい。疲れきって何もないです」とコメントするのも辛そう。
今後のことを聞かれると「2度とやりたくない。もうやり切りました。去年、今年と全部出した」と“完全燃焼”を口にする魔裟斗。記者から引退を連想させる言葉が並んでいますがと聞かれると、「ちょっと冷静になって考えてみます」と明言は避けた。
大激闘の直後であり、多大なダメージを負い疲れきっているため、もう試合のことは考えたくもないという心境から飛び出した発言の数々かもしれない。疲れを癒し、冷静にならなければ今後のことは何も考えられないだろう。
今はただ「ゆっくりしたい。コーヒーを飲みながら自分の試合を見たい」という魔裟斗。ベルトの重みも「嬉しいですよ。それ以外は何も言えない。(前回とは)全然違う。本当にやっと取れたベルトだし、明日、明後日に実感すると思う」とまだ実感も沸いてないようだった。
世界王座奪還という最大の闘いのテーマを達成した魔裟斗の、今後の動向が注目されるところだ。
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