↑再戦が決まった福田(左)と桜井(右)。長谷川(中央)の出場も決定。
1月23日(金)東京・大久保のDEEP OFFICIAL GYM IMPACTで記者会見が行われ、2月20日(金)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局『DEEP
40 IMPACT』の追加対戦カードが発表された。
今回発表されたのは4試合。注目は「DEEPミドル級次期挑戦者決定戦』として行われる、福田力(GRABAKA)VS桜井隆多(R-BLOOD)の再戦だ。両者はちょうど1年前の2008年2月22日「DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント」の1回戦で初激突。この時は当日抽選による組み合わせで優勝候補と呼ばれていた両者がいきなり激突、決勝で行われてもおかしくない対戦は福田の判定勝利となった(同トーナメントは現チャンピオンの中西裕一が優勝)。
会見に出席した佐伯繁DEEP代表は「DEEP的にも引っ張りたかったカードがいきなり実現してしまった」と前回の試合を振り返り、「12月に(ノンタイトル戦で)中西に勝った白井祐矢がウェルター級に落とそうかという話をしている段階なので、次回、中西に挑戦する権利を懸けた試合を組みました。前回は当日抽選でお互いに相手が分からなかったので、今回はまた違った内容と雰囲気を見せられると思う」とカードを紹介。
「福田選手はその後の尾崎広紀戦やジェイソン・ジョーンズ戦でレベルの高さを見せてもらった。ただ、トーナメント前に思っていた福田選手の力が出せなかったという部分は感じた。ウチのリングとの慣れもあるけど、それくらいの実力を持っている選手だからね」と、佐伯代表は福田の潜在能力がまだ発揮されていないと言い、桜井には元チャンピオンとしての奮起を促した。
それを受けて桜井は「ちょうど1年前、判定で負けたんですが自分の中では不完全燃焼で、自分らしくない受けに回った試合をしてしまった。受けに回ってしまい前に出て闘わなかったというのが自分の中であるので、胸を借りるつもりというか、全力でこの試合に懸けたいと思う」とリベンジを意気込む。
福田は「前回はルールが分かってないところがあって反則のヒザ蹴りをやってしまい、申し訳なかったと思います。でも、勝ちは勝ちだと思っているので、次はキッチリ勝ちたいと思っています」と、こちらは完全決着をつけるつもりだ。
前回対戦した印象は「圧力があった」(桜井)、「気持ちも強くて凄い選手だと思いました」(福田)。
佐伯代表が言うように、前回の当日抽選による組み合わせと違い今回は前もって対戦相手が分かっているため研究・対策が出来る時間がある。その点で前回と違うかとの質問には、次のように答えた。
「そのためにこれから練習が出来るので、相手が分かっていた方が自分的にはいい。前回と同じ試合になったら面白くないし。前回と全然違う感じになると思う。想定した練習が出来る、試合に向けての練習が出来る分、楽しく出来ます」(桜井)
「自分も同じで、試合まで1ヵ月くらいあるので対策を練りたい。GRABAKAには菊田(早苗)さんがいたり、ボクシングを習っているパワーオブドリームの古川会長も作戦面でアドバイスしてくれるので、しっかり準備して勝ちたいと思います」(福田)
挑戦者決定戦ということで、勝者は前回のトーナメントで逃したベルトへ一歩近付くことになる。両者はベルトへの想いを次のように語る。
「前も欲しかったけど、今回は特に欲しいと思っています。(前に巻いた時は)初防衛戦で負けたのもあるし、ベルトはあった方がいい」(桜井)、「1回も取ったことがないので、取ってみないとどういうものか分からないが、目標としてずっとやってきています」(福田)
佐伯代表は「ベルトを持ってると持ってないでは全然違う。扱いまで変わってくるからね」と、会見に同席した前DEEPウェルター級チャンピオンの長谷川秀彦(SKアブソリュート)をジロリ。長谷川は「本当にそうですよ」とベルトの重みを二人に説いた。
この試合は5分3Rの踏みつけ&サッカーボールキックありのルールで行われる。勝者の王座挑戦は「中西のスケジュール次第だが、早ければ4月にタイトルマッチを組みたい」(佐伯代表)とのこと。また、現在空位となっているライト級王座決定戦も4月大会で行われる予定。
また、相手はまだ未定ながらも出場が決定した長谷川は、「去年の10月(M-1チャレンジ)以来の試合になります。DEEPは7月の池本(誠知)戦以来、東京では去年の5月以来ですね。
(佐伯代表から“不甲斐ない試合ばかり続いたね”と突っ込まれ)そんなことないですよ! 1年ぶりの後楽園ホールなので、みんな僕のことを忘れていると思うからデビュー戦くらいの気持ちで行く」と出直しを誓ったが、佐伯代表から「やれんのか!に出たとは思えないほど転げ落ちたな」と厳しいお言葉をいただき、「一戦一戦大事にやっていかないといけない」とさらに気を引き締めた。
佐伯代表は「今回出ることが昨日決まったので対戦相手の候補もまだなんですが、僕は長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)とやらせたい(昨年5月に対戦してドロー)。そこから彼の転落人生が始まったので。その再戦を誰が見たいかって言ったら誰も見たくないんですが、長岡もトリビュレートでチャンピオンになっているので考えたい。ぶっちゃけ、ウェルター級は人数が少ないので、同じ日にチャンピオンの池本も試合があるので長谷川が凄い試合を見せ………られるわけないか(笑)」と、あまり期待してないかのようなコメント。
終始いじられっぱなしの長谷川だったが、「外国人選手がいい。韓国人選手はトラウマがあるので(キム・ドンヒョンに一度は負け、2度目も苦しめられた)韓国人以外の選手がいい」と、強豪外国人選手との対戦を熱望した。
また、同大会には佐伯代表が推薦するスーパーヘビー級の新鋭外国人選手が初参戦。ティム“ビックパーム”パーシー(アメリカ/チームオオヤマ)という名で、110kg以上ある巨漢ファイターだという。「見てくれもかなりイケメンで僕が好きなタイプです。チームオオヤマから大推薦がありました。クイントン“ランペイジ”ジャクソンのスパーリングパートナーということです。結果次第ではメガトンタイトルマッチ(チャンピオンは川口雄介)に近い存在になる」(佐伯代表)
迎え撃つのはDEEP初戦を井上俊介と引き分け、HEATでは総合で全勝を誇っていたクリスチアーノ上西を破った田澤和久(THUG
LIFE香和)。東海大学柔道部出身で、あの井上康生の後輩として一緒に稽古をしていた他、鈴木桂治との対戦経験もある。インターハイ重量級3位、全日本学生選手権ベスト8の実績を誇る。
また、パワーゲートで5戦5勝の戦績を残し、昨年12月に大阪で行われたダブルインパクトでDEEP本戦出場を懸けたトーナメントで優勝した広斗(SFK)が、2008年修斗新人王決定トーナメント・ライト級準優勝の直撃我聞(PUREBRED大宮)と対戦。
今大会よりメガトンから93kg以下に階級を落として臨む井上俊介(吉田道場)は、『戦極』で入江忠久と対戦した加藤実(フリー)との試合が決定。佐伯代表は加藤について「長身から放つハイキックが得意な、見所のある男」と期待を寄せている。
<参戦選手のプロフィール>
直撃我聞
所属:PUREBRED大宮 出身:愛媛県宇和島市
生年月日:1981年5月15日 身長・体重:168cm・66kg
アマチュア戦績は2006年全日本アマチュア修斗選手権ライト級準優勝。08年には修斗新人王決定トーナメントライト級で準優勝、CAGE
FORCEでも勝利している。
広斗
所属:SFK 出身:三重県
生年月日:1980年7月7日 身長・体重:166cm・65kg
03年にS.F.Kキックボクシングジムに遊びに行ったのをきっかけにいつのまにか選手を始め、数々のアマチュア大会を制す。
勢いのまま関西発の格闘技大会「POWERGATE」で総合にチャレンジするが、5戦5勝の戦績を残すなど総合でも才能を発揮。昨年7月のDEEP36では、吉武伸洋を破り、12月のダブルインパクトでは、DEEP本戦出場を懸けたトーナメントで見事優勝した。、
ティム“ビッグパーム”パーシー
所属:チームオオヤマ 出身:アメリカ
身長・体重:183cm・112kg 生年月日:1978年9月12日 戦績:12戦9勝2敗1ノーコンテスト
彼の愛着のある顔をみて、熊のぬいぐるみ“テディベア”と見間違えないでください。子供の頃から並外れた運動神経を持ち、絶え間ないトレーニングを続け、高校時代は全国的に活躍したレスリング選手で、PRIDE、UFCで活躍しているクイントン・ランペイジ・ジャクソンのトレーニング・パートナーでもあります。スパーヘビー級とは思えない俊敏なスピードと、恐ろしいほどの破壊力を武器に、EliteXC、KOTC、Dynamite!!
USAなどのビックイベントで闘ってきました。リングを降りれば、見た目通りお茶目でジョークを言っているか、何かにケチャップかけて食べているかのどちらかです。また、アジア、特に日本文化に関心があり、現在、日本語の習得に勤しんでる。
DEEP事務局
「DEEP 40 IMPACT」
2009年2月20日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:15
<追加決定カード>
▼DEEPミドル級次期挑戦者決定戦 5分3R
福田 力(GRABAKA/DEEPミドル級トーナメント準優勝)
VS
桜井隆太(R-BLOOD/元DEEPミドル級王者)
▼スーパーヘビー級 5分2R
田澤和久(THUG LIFE香和)
VS
ティム“ビックパーム”パーシー(アメリカ/チームオオヤマ)
広斗(SFK)
VS
直撃我聞(PUREBRED大宮)
井上俊介(吉田道場)
VS
加藤 実(フリー)
<決定対戦カード>
▼76kg以下契約 5分3R
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE/DEEPウェルター級王者)
VS
門馬秀貴(和術慧舟會A-3)
<出場予定選手>
長谷川秀彦(SKアブソリュート)
中尾受太郎(フリー/元DEEPウェルター級王者)
菊野克紀(ALLIANCE)
松本晃市郎(今田道場)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席10,000円
指定A席8,000円 指定B席6,000円
指定C席5,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303 http://www.deep2001.com/shop.html
チケットぴあ=TEL:0570−02−9999(Pコード:594−750)
ローソンチケット=(Lコード:32840)
イープラス=http://eplus.jp/battle/
DEEP道場=TEL:03−5348−6977
後楽園ホール=TEL:03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL:03−3294−0011
チケット&トラベルT-1=TEL:03−5275−2778
<お問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303
DEEP&CMA
「新春!DEEP&CMAファン感謝祭2009」
2009年2月10日(火)東京・後楽園ホール
開場18:30 開始19:00
<出場決定選手>
ミノワマン(フリー)
高橋和生(フリー)
<チケット料金>
VIP席5,000円 自由席3,000円
※当日券は各500円増し。
<お問い合わせ>
DEEP事務局=TEL:052−339-0303
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