1月26日(月)東京・足立区の北千住に、総合格闘家の宮田和幸が自ら代表を務めるジム「総合格闘技ジム・キッズレスリング教室 Brave(ブレイブ)」をオープン。そのオープニングセレモニーが行われた。
セレモニーには谷川貞治FEG代表、高校時代から親交のある桜井“マッハ”速人、植松直哉などが出席。鏡開きには女優の岸本加世子さんも参加した。
挨拶に立った谷川代表は「日大の富山監督から紹介されて、そのすぐ後にホイラー・グレイシー戦のオファーを出しました」とエピソードを披露し、「まだ潜在能力を出し切ったとは言えないので、今後も頑張ってください」とエールを送った。
すると、ここで宮田がマイクを握り「谷川さん、僕は今まで70kgの中でやってきましたが、通常体重が71kgしかないので厳しいと思っていました。63kg以下なら絶対に負けない自信があるので、よろしくお願いします」と、フェザー級への転向、3月8日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『DREAM.7』から開幕するフェザー級GP(リミットは62〜64kgの間で現在調整中)への参戦を直訴した。
谷川代表は「笹原君(DREAMイベントプロデューサー)に言っておきます。僕が決めることではないので」と即答は避けたが、「宮田君は70kgで無理していた選手の一人なのでチャレンジして欲しい。道場番長だし、練習では誰にも負けないんですよね。身体能力はHERO’Sに出ていた選手の中でも一番あった。それを実際の試合に繋げる実績を残して欲しい。経験は積んできたので、今年が勝負です」とフェザー級転向を歓迎した。
宮田は「自分のスジとしてはDREAMという一番上の舞台で結果を残せなかったので、他の団体で結果を出してからDREAMという気持ちがあったんですが、体重の問題を抱えていて自分が出る出れる階級があるならDREAMに出たいと思いました。下の階級では自信があります。谷川さんは忙しいのでこういう席じゃないと言えないと思って言わせてもらいました。自分の立場は分かっていますが、言うべきことは言おうと思って」と、直訴した理由を語る。
「レスリングの時は62kgで、オリンピックには63kgで出ました。その前後の体重なら減量できます。体脂肪が他の人に比べて極端に少ないの減量の幅はきつくなると思います。63〜65kgくらいで65kgだと嬉しいんですけどね」
フェザー級には2006年5月3日の『HERO’S』で、僅か4秒という屈辱のKO負けを味わわされた因縁の山本“KID”徳郁がいることについては「個人的には何もない」としながらも、「彼がこの階級の頂上なのでやっていく上で対戦できればいいと思います」とした。
「この階級が出来るとは思ってなかったので、他にどんな選手がいるのかは知りません。階級を落としたから勝てるというのではなく、レスリングの時はフィジカルで圧倒して勝ってたので、階級を落とせばその部分が出ると思いました。70kgだとフィジカルが互角になってしまうので」と、宮田はフェザー級なら自分の持ち味を発揮できると確信しているようだ。
また、フェザー級GPに関して谷川代表は「人数が多すぎて選ぶのが大変なところ。日本人だけで16人くらいになってしまう。どう半分にセレクトするか。所(英男)君も下げてくるでしょうから、KID君、所君、宮田君が中心になってくると思う。階級をどこで区切るかが難しくて、本当は60と65の二階級を作りたいくらい。そこは慎重に考えています」と語っている。
ジムオープンについて宮田は「以前からゆくゆくは…という気持ちはあったんですが、1年前にマッハ道場へ行って自分のジムを持つのもいいな、と思いました。今は出稽古中心なので、遠慮しますから技の研究が出来ない。自分のジムなら技の研究が出来ると思って、試合に出られない期間もあったのでそこで作ろうと思いました」と理由を説明。
練習パートナーに関しては「いま寝技は中村K太郎と、打撃はJ-NETWORKスーパーウェルター級チャンピオンの廣野(祐)とやってるんですが、二人とも来てくれたらいいな、と思っています。ガチガチのスパーはその二人とやって、レスリングの時からそうだったんですが、技の研究って凄く大切なんです。今まで出稽古だと選手の実験台になってもらうのは悪いので、自分のジムで研究して精度を上げていきたい」とのことだ。
レスリングの後輩を総合格闘技の道に誘う気持ちはないか、との質問には「思ってます(笑)。高校生くらいの強い選手で、格闘技に行きたいという選手がけっこういるので、そういう人の受け皿になりたいですね。大学を卒業してからだと気持ちの問題もあるので、なるべく若い人の受け皿になりたいと思っています」と、後進の指導にも意欲を燃やす。
「経費の問題もあるので最初は自分が全部教えます(笑)。自分が試合をして、選手も育てたい。幅広く打撃もやりたいので、年齢層の低い人たちにはオリンピックのレスリングやK-1甲子園を目指してもらい、プロ志望の選手は修斗やDEEPに出したいです。特にアマ修斗はテイクダウンがムチャクチャ重要なので、凄く自信があります」
選手と指導者の二刀流で格闘技界の活性化を目指す宮田。シドニーオリンピック出場、天皇杯全日本レスリング選手権優勝3回という実績を持つスーパーエリートが、DREAMフェザー級でついに開花するか?
総合格闘技ジム・キッズレスリング教室
「Brave」(ブレイブ)
<住所>
足立区千住3丁目5番 第2小寺ビル1F
※JR常磐線、地下鉄千代田線、地下鉄日比谷線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス「北千住」駅より徒歩5分
<連絡先>
TEL:03−5244−0780
<内容>
キックボクシングクラス、柔術クラス、総合格闘技クラス、キッズレスリングクラス、シェイプアップコース、メタボ解消コースなど
<会費>
入会金10,500円
幼・小学生6,300円 中学生7,350円
女性8,400円 一般10,500円
<公式HP>
http://k-miyata.net/brave/
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