2009/05/30

　5月31日（日）東京・ディファ有明で開催されるKGS『RISE55』の公開計量が、大会前日となる30日（土）東京・巣鴨のTARGETジムで行われた。

　今年1月、初代チャンピオンの裕樹（リアルディール）から得意のパンチで4度ものダウンを奪ってRISE60kg級王座のベルトを獲得した板橋寛（スクランブル渋谷）。チャンピオンになって気が抜けたためか、試合1週間後にはインフルエンザにかかってしまったという。「もう完治しました。試合後でよかったです」と笑う。

　今回はチャンピオンとしての第一戦となるため、「試される試合だと思う。チャンピオンらしい勝ち方をしたいです。もちろんKO勝ち。KOは常に狙っていますけれど、今回は強いチャンピオンを倒してベルトを巻いたということで注目されると思うので、下手な試合をしたら僕だけではなく裕樹さんにも悪い。そういうプレッシャーはあります。いい結果を出したい」と、意気込みがいつもとは違う。

　対戦する海戸淳（y-park）は、つい最近まで全日本キックボクシング連盟のライト級1位であり、タイトルマッチも経験した選手（ジムを移籍したためランキングから外れた）。そういう意味では外敵だ。

「RISEルールにも適応する選手だと思いますね。試合映像を見てもヒジ、ヒザという感じではないですし。動きが派手なのでそこを警戒しています」と、板橋が警戒するのはヘビー＆ミドル＆ライト級と全日本選手権で三階級制覇した海戸のテコンドー技。その対策は出来ているのかと聞くと、板橋は「しています」と即答した。

「ジムにテコンドーの選手がいるので練習を手伝ってもらい、対策はバッチリ。回転技には慣れました」

　チャンピオンになって何か変わったことはと聞かれると、「何も変わりません。プレッシャーだけが増えました。責任を感じています」と苦笑するが、「自分がRISEのチャンピオンだという自負はあります」と、そのプレッシャーを力に変えるという。「打ち合いで僕が勝つ。RISEらしい試合がしたい」。

　前回のRISEを観戦したK-1の谷川プロデューサーが「板橋選手という強い選手がいると聞いたので見てみたい」と感想を述べていたことを伝えられると、「機会があればぜひお願いしたいですが、これから課題を埋めていきたいと思っています。全日本のK-1ルールの試合も盛り上がったみたいだし、絶対にその一角に食い込んでいきたい」と、いずれはK-1のリングにも上がりたいとした。

　一方、これがRISE初参戦となる海戸は「勢いがあって、TURBO選手と中村選手の試合を見に行って凄く試合の流れとか雰囲気がよく、いいなと思っていたら、ちょうど試合の話が舞い込んできたので嬉しい」とRISEの印象を語る。

　これまで闘ってきた全日本キックとは違うルールになるが、「ヒジ無しは3R時代にやっていましたし、自分は無い方がいいんです。回転ヒジで倒した試合があってそれを使えないのはもったいないですが、逆に切られちゃったりするので無い方がいい。RISEのルールは好きです」と意外な反応。

「上手く出来るかどうかはまだ分かりませんが、自信はもちろんあります。テコンドーの技が活かせるのはありがたい。首相撲とかも好きじゃないから。テコンドーの技を要所要所で使って普通に闘います」

　今回がy-parkジムに移籍しての第一戦となる。移籍した理由は「仕事上の都合でSVGに行けなくなってしまったんです。以前に腕を折った時にテコンドーの後輩がy-parkに通っていて、紹介してもらっていたんです。仕事場からも近いし、たまに練習させてもらっている内に自分に合っていると思いました」とのことだ。

「タイトルマッチまでやらせていただけて、チャンスを与えていただいたのにそれを活かせず通えなくなってしまったから、これも運命なのかな、と思っています。でも、ジムも自分も自分の中では盛り上がっています。いきなりチャンピオンとやらせてもらえますし、移籍第一戦でRISEの舞台というのも目立てて嬉しい。

　勝つつもりで目の前の試合は見ています。どっちがのし上がっていくかという潰し合いですね。もちろん、勝ったらベルトに挑戦させて欲しい」と、今回のノンタイトル戦に勝ったらタイトルマッチを要求したいとの構えだ。

　初のRISEでどんな試合を見せるつもりか。海戸は「バチバチ打ち合って、y-parkで高性能な練習をしているので技術も体力も全部出せるようにしたい。それを絶対に活かせる試合がしたいですね。それが出来れば自然とお客さんが喜ぶ試合になると思う」と、新しい海戸スタイルを見せると予告した。

▼メインイベント（第11試合）　−70kg契約　3分3R延長1R
龍二（リアルディール/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT'07王者）
VS
白須康仁（キングビースト/WMAF世界スーパーウェルター級王者）

▼セミファイナル（第10試合）　初代RISE 55kg級王者決定戦　3分5R延長1R
森田晃允（士道館 橋本道場/第15代MA日本キックバンタム級王者）
VS
KO-ICHI（新宿レフティー）

▼第9試合　−60kg契約　3分3R延長1R
板橋　寛（スクランブル渋谷/第2代RISE60kg級王者）
VS
海戸　淳（y-park/元全日本キックボクシング連盟ライト級1位）

▼第8試合　−60kg契約　3分3R延長1R
末広智明（大道塾 吉祥寺支部/RISE FLASH to CRUSH TOURNAMENT’07準優勝）
VS
小宮山工介（北斗会館/2008 RISING ROOKIES CUP 60kg級優勝）

▼第7試合　−70kg契約　3分3R延長1R
池井佑丞（クロスポイント吉祥寺/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07準優勝）
VS
川端健司（チームドラゴン/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’06 3位）

▼第6試合　−70kg契約　3分3R延長1R
CRAZY884（CRAZY GYM/RISE DEAD OR ALIVE TOURNAMENT’07 3位）
VS
松本勇三（勇三道場）

▼第5試合　−70kg契約　3分3R延長1R
太陽照明（インスパイヤード・モーション/NJKFスーパーウェルター級1位）
VS
小宮由紀博（フリー/LIGHTNING TOURNAMENT’07優勝）

▼第4試合　−70kg契約　3分3R
大渡博之（正道会館/第3,4,6,7回 全日本空手道選手権大会軽量級優勝）
VS
NITRO大輔（TARGET）

▼第3試合　−70kg契約　3分3R
國安浩史（シルバーウルフ/2008 RISING ROOKIES CUP 70kg級優勝）
VS
里獅ZLS（チームゼロス）

▼第2試合　−55kg契約　3分3R
ローズ達也（WILD SEASAR/全沖縄バンタム級王者）
VS
炎出丸（クロスポイント吉祥寺）　

▼第1試合　−60kg契約　3分3R
川崎　亮（尚武会）
VS
麻原将平（シルバーアックス/2008年 KAMINARIMON 60kg級トーナメント優勝）

▼オープニングファイト第2試合　−60kg契約　3分3R
永山敬之（士道館 札幌道場）
VS
仲江川裕人（如心館）

▼オープニングファイト第1試合　−60kg契約　3分3R
浅瀬石真司（町田金子）
VS
後藤勝也（池袋BLUE DOG）

＜チケット料金＞
SRS席13,000円　RS席8,000円　指定席A6,500円　指定席B5,000円
立見4,000円
※当日券は全席500円増し。14：30より当日券売り場にて販売。

＜お問い合わせ＞
KGS＝TEL：03-3942-2135

●2009年　RISEイベントスケジュール
・5月31日（日）　RISE55 ＆ RISING ROOKIES　＠ディファ有明
・6月28日（日）　RISE56（RISING ROOKIES CUP60kg、70kg一回戦）　＠ゴールドジムサウス東京アネックス
・7月26日（日）　RISE57 ＆　RISING ROOKIES　＠ディファ有明
・8月23日（日）　RISE58（RISING ROOKIES CUP4階級準決勝）＠ゴールドジムサウス東京アネックス
・10月4日（日）　RISE59（RISING ROOKIES CUP 4階級決勝戦）　＠ディファ有明
・11月22日（日）　RISE60（仮称）　＠JCBホール