ZST事務局「ZST.5」
2004年5月5日(日)東京・ZeppTOKYO
開場16:30 開始17:30
小谷、無念のレフェリーストップ
▼第5試合 ライト級 シングルマッチ
○マーカス・マキシムス・アウレリロ(アメリカン・トップ・チーム)
2R3分34秒 レフェリーストップ ※バッティングによる流血
●小谷直之(ロデオスタイル)
<1R>
アウレリロの左ジャブに対し、小谷は右ロー。アウレリオはワンツーからタックルに行くが、小谷はテイクダウンを許さず、自分がグラウンドで上になる。両腕を抱えてフックガードを取るアウレリロ。小谷の体を蹴って突き放すとそのままタックル、自分が上になる。アウレリオは小谷の腕と頭を抱えてパスを狙うが、小谷もその動きについていき、ガードに戻す。スタンドになった両者。小谷のパンチを嫌うようにアウレリオはタックル、小谷は頭を押して、テイクダウンを許さず、ここでも上になる。しかしブレイク後にはタックルを引き込むような形で小谷が下になりグラウンドへ。ここでアウレリロがサイドを奪うも、小谷は下からガッチリとしがみついてディフェンス。膝を上げてマウントを許さない。
<2R>
ゴング直後、小谷はいきなり飛びヒザ。そのままもつれるようにテイクダウンする。アウレリロは小谷の腰を蹴って三角を狙う。小谷は上からギロチンのように首を抱えてパスを仕掛ける。しかしアウレリロは1Rと同じように小谷を蹴り離しタックルで上を取り返す。ブレイク後、小谷のワンツーがアウレリロにヒット。たまらずアウレリロは両腕を抱えて引き込む。ここでは小谷が立ち上がり、ブレイク。再開後、小谷がコーナーまでアウレリロを詰めて、ワンツー。アウレリロがたまらず組み付いて投げを狙おうとしてところで、両者に流血が見られ、ドクターチェックが入る。傷が深いのは小谷。セコンド陣にドクター、レフェリーが言葉をかける。かなりチェックの後、試合再開、すると小谷は簡単にタックルを許し、そのままマウント。アウレリロが肩固めを狙ったところで、小谷の出血がひどく、レフェリーが試合を止めた。悔しさのあまり青コーナーを蹴り上げる小谷。ストップされるまでほぼ互角の試合をしていただけに、小谷とっては無念のレフェリーストップとなった。
所、レミギウスにリベンジ達成
▼第9試合 ライト級 シングルマッチ
○所英男(STAND)
1R3分30秒 三角絞め
●レミギウス・モリカビュチス(リトアニア)
<1R>
いきなり右ストレートから突っ込む所。そのままタックルから引き込んで足関節を狙う。レミギウスは飛び跳ねるようにして逃げるが、所もしつこく足にしがみつき、膝十字
、ヒールと渾身の力で締め上げる。かなり長い時間、この体勢が続くが、レミギウスが立ち上がり、試合はスタンドへ。左ミドルを蹴る所。レミギウスはパンチから得意の首相撲からヒザ蹴りを打つ。しかし所は体を倒さず、逆にタックル。カニバサミから再び足関節へトライする。しかし今度はすぐに立ち上がったレミギウス。左ハイ、さらには飛びヒザを見せる。このヒザ蹴りをキャッチした所がテイクダウン。グラウンドで初めて上になると、すぐにマウント、三角絞めから十字を狙う。レミギウスは矢野戦で見せた驚異的なパワーで腕を引っこ抜く。半身に構える所。レミギウスのテンカオをキャッチし、そのまま倒してマウントを奪うと、三角絞めへ。最後は自分が上になる形で極めて、タップを奪った。
流れるようなグラウンド対決!大石が貫禄の一本勝ち!
▼第3試合 フェザー級 5分3R
○大石真丈(SHOOTO GYM K’zFACTORY)
1R4分34秒 腕ひしぎ十字固め
●内山貴博(総合格闘技武蔵村山道場)
<試合展開>
内山の左ミドルをキャッチした大石がそのままテイクダウン、イノキ・アリ状態からパスを狙う。下になった内山は大石の足を掴み、自分の足で大石の体を突き放し、それを許さない。その足を捌いて担ぎからパス、バックを狙う大石。内山も回転してガードに戻す。
その後も上から攻める大石、下から攻める内山という展開が続く。残り1分すぎ、内山が初めてヒールホールドを狙うが、逆に大石にパスを許す。ここで大石は十字と三角のコンビネーションで内山を攻め、亀の状態になった内山の腕を取り、十字を極めた。大石がキャリアの差を見せる結果となった。しかし敗れた内山も終始動き続け、観客を魅了した。といえるだろう。
真・足間十段、またも真価を発揮できず
▼第2試合 ウェルター級 シングルマッチ
△花井岳文(TWIST)
3R時間切れドロー
△佐東伸哉(P'sLAB東京)
<1R>
今回、花井ははグローブを付けて打撃モード。開始直後からか果敢にパンチで前に出る。これに対して佐東も打撃で応戦。先に首相撲を狙ってきた花井にヒザ蹴りを叩き込む。組み付いた花井はビクトル式の足関節へ。しかし佐東も足をクラッチしてこれをディフェンスする。
イノキ・アリ状態になった花井は珍しく上からローを連発する。
<2R>
ゴング直後、花井の右ストレートでダウン気味に後ろに倒れる佐東。しかしここで花井が勢い余ってグラウンド状態で佐東の顔面にパンチを入れてしまい、口頭で注意が与えられる。ブレイク後、投げでテイクダウンした花井。ここでも足関節ではなく、ボディへのパンチ、ローを蹴る。スタンドに戻ると、再び打撃戦。今度は佐東の左ストレートが入り、花井は崩れながら亀の状態で逃げる。スタミナ切れが露骨に表れる二人。ノーガードで打ち合い、どちらかが引き込んで、ブレイクという展開が続く。
<3R>
相変わらず、バテバテの両者。2R終盤とほとんど展開は変わらない。佐東が胴廻し回転蹴りなど飛び道具を使うも、もちろん決まらず、花井が足関節にいくも、極まらない。結局、そのまま試合終了。花井は本戦でまたも勝つことが出来ず、試合内容でも会場を冷めさせてしまった。
ダリウス、レミーガばりのヒザ蹴りで宮野をKO!
▼第1試合 ライト級 シングルマッチ
○ダリウス・スクリアウディス(リトアニア)
1R1分24秒 KO ※ヒザ蹴り
●宮野孝裕(宮野道場)
<1R>
試合前の宣言通り、空手着に身を包んでリングに上がる宮野。上だけを脱いで試合に挑む。互いに打撃系ファイターということでグラウンドになる素振りは全く見せず、真っ向から打撃で打ち合う。ダリウスは伸びのある左ストレートと細かい連打で宮野を何度もロープ際まで押し込んでいく。宮野は右のミドル、ハイで距離を取ろうとするも、ダリウスの突進を止められない。逆に右ミドルに合わせてカウンターの左ストレートをもらってしまう。さらにダリウスのパンチで宮野が尻餅をついてしまう。ここを勝機と踏んだダリウスはパンチの回転を早め、宮野が顔のガードを固めたところに、モリカビュチスばりの左のヒザを叩き込み、宮野をマットに沈めた。実は試合直前に高熱を出し、ドクターストップがかかっていた宮野。万全のコンディションで再びZSTマットに戻ってきてもらいたい。
▽ジェネシスバウト 5分1R
▼第9試合 フェザー級
△宮川博孝(G-スクエア)
時間切れドロー
△西哲也(バトラーツ B-CLUB)
<試合展開>
グラウンドで勝負したい西に対し、宮川はスタンドを要求。噛み合わない展開が続いた。
▼第8試合 ライト級
△堀友彦(フリー)
時間切れドロー
△上原力(フリー)
<試合展開>
テイクダウン、グラウンドで有利に試合を進めた上原。しかしスタンドでは堀が首相撲からの膝蹴りで、上原をロープまで押し込む場面もあり、ドロー。
▼第7試合 ヘビー級
△折原謙(フリー)
時間切れドロー
△小澤幸康(TEAM KAZE)
<試合展開>
しつこくタックルを狙う小澤。それを折原が切ってがぶるという展開が続く。しかしラウンド中盤、折原がバックを取り、チョークを狙う。これに対し小澤は腕を巻き込むようにして右腕を極めに行く。最後はスタンドで両者共に激しく打ち合った。
▼第6試合 ウェルター級
○高屋祐規(SKアブソリュート)
1R3分34秒 腕ひしぎ十字固め
●川村剛(GRABAKAジム)
<試合展開>
高屋が打撃で川村を圧倒。面白いようにパンチ、ヒザを当てていく。確実にスタンドで痛めつけてから投げでテイクダウン。そこから腕十字を仕掛ける。肘が伸びてもタップしない川村を見て、レフェリーが試合を止めた。
▼第5試合 ライトヘビー級
○渡辺悠太(G-スクエア)
1R13秒 腕ひしぎ十字固め
●藤井章太(禅道会広島支部)
<試合展開>
渡辺ががぶった状態から一気に腕十字を極めた。
▼第4試合 ライト級
△富山浩宇(P'sLAB東京)
時間切れドロー
△奥出雅之(フリー)
<試合展開>
富山がグラウンドで上手くバランスをキープし、有利に試合を進める。果敢に十字を狙っていくが、奥出のディフェンスを崩せない。対する奥出も終了間際、スタンドからのアームロックを狙うが不発。
▼第3試合 バンタム級
△中村浩(パレストラ東京&ロデオスタイル)
時間切れドロー
△佐藤直登(ストライプル)
<試合展開>
コンバットレスリングで優勝経験のある中村が引き込んで寝技で攻め続け、足関節や三角絞めを狙うが、一本を奪うまでには至らなかった。
▼第2試合 ウェルター級
○清水祐輔(RIKI JYM)
1R2分44秒 三角絞め
●伊藤有起(G-スクエア)
<試合展開>
清水が首相撲からのヒザを当て、テイクダウンを許すも下から三角絞めを極めた。
▼第1試合 フェザー級
△藤沢卓也(U-FILE CAMP.com)
時間切れドロー
△大島伸也(GRABAKAジム)
<試合展開>
道衣を着た大島が果敢にテイクダウンを狙い寝技で仕掛けるも極めきれず。
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