リングス
「THE OUTSIDER 第7戦」
2009年8月9日(日)東京・ディファ有明
開場14:00 開始15:00
▼第26試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“北関東最強暴走族 魔璃闇薔薇元総長 格闘彫師”
○吉永啓之輔
一本 1R19秒 ※フロントチョーク
“戦う大和魂”
●山口 剛
1R、いきなり殴りに行った吉永に山口の右のカウンターがヒット、それでも吉永は怯むことなくパンチとハイキックで前へ出て、打ち合いに持っていく。
山口もパンチで打ち合いに応じるが、そこで吉永が飛びつきフロントチョーク! 立ったまま極めた吉永が秒殺一本勝ちでメインを締め括った。
吉永の応援団がリングになだれ込み、一時騒然となったが、吉永が「観客席、マナーを大切に」と自ら注意。
そして「打たれ弱いアウトサイダーの吉永です。あまりナメてもらいたくないですね(試合前のコメントで、山口が「打たれ弱い吉永さん、アゴをしっかり鍛えとけよ」と挑発したことに対して)。
トーナメントは自分が引っ張っていくんでよろしく。アウトサイダー最高!」と、高らかにアピールした。
▼第25試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“九州天下一武闘会の大目付”
○野村剛史
判定2-1
“法曹界の最強戦士 人権派 柔術弁護士”
●堀 鉄平
1R、これまでよりかなり引き締まった肉体で登場した堀はいきなり組み付いていく。野村がコーナーへ押し付けてブレイク。堀がパンチからタックル、またも野村がしっかりと両脇を差してコーナーへ押し込み、ブレイクに持ち込む。
左インローを連発して優勢に立った堀だが、野村がローにカウンターの右ストレートを突き刺した! ガクッと崩れ落ちる堀。野村は無理をせずスタンドを要求、左右のフックをヒットさせてダメージのある堀を追い込んでいく。
しかし、パウンドに行ったところで堀がリバーサル、ニーオンザベリーからのパウンドで逆襲した。
2R、またも右をヒットさせる野村は両脇を差してコーナーへ。ブレイク後、堀は何とか組み付こうとタックル連発。切って上になった野村がバックを奪うが、堀が足を引いて上になる。さらに立ち上がって上を奪う野村。パンチを叩き込むと堀がタックルで上を奪い返す。
ラスト30秒で堀がサイドからニーオンザベリー、マウントを奪い、パウンドを叩き込むが時間はほとんど残っていなかった。判定は2-1のスプリットデシジョンで野村が勝利! アウトサイダーでは連勝を続けていた堀を破り、トーナメント出場を決めた。
「4回目のアウトサイダーです。初めて苦戦しました。さすが堀弁護士。だけど、あいつに一敗をつけてやったぞ」と、野村は勝ち誇った。
▼第24試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“漢は花道 火山処大分 ケンカの天才”
○花道
一本 1R2分33秒 ※フロントチョークスリーパー
“茅ヶ崎連合第十二代総長”
●庵野隆馬
1R、庵野は慣れた感じでジャブを出しながら回っていくが、花道がタックルでテイクダウン。庵野がロープを掴んだため中断となり、口頭注意が与えられる。花道は鼻血のためドクターチェック。
再開後、庵野が豪快な投げでテイクダウン、一気にパウンドを打ち込んで行ったが花道は上を奪い返す。ブレイク後もパンチで前に出る庵野に、花道がタックル。これもブレイク。
殴りかかる花道に今度は庵野が組み付き、花道はフロントチョークに捕らえてグラウンドへ。しばらく耐えた庵野だったが、花道が勝利を奪ってトーナメントへ駒を進めた。
「前回もだったんですけれど、またコンタクト外れちゃいました。とりあえず何とかできたのでトーナメントいただきました。トーナメントを取り次第、このリングの上で菱沼の首をへし折ってやります」と、トーナメント制覇と前回敗れた菱沼へのリベンジを宣言した。
▼第23試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“天才不良品”
○三枝美洋
TKO 1R1分31秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
“闘龍比賽 栃木のヤンキー狩り”
●野口 聡
1R、三枝が右ストレートで突っ込み、組んでのヒザ蹴りの応酬。打撃戦が展開されたが、野口がタックルでテイクダウン。すぐにリバーサルして三枝が上になる。足関節技を狙いに行った野口だったが、三枝は素早くこれに反応してパンチの連打! 足にしがみ付いた形の野口は打たれっぱなしになり、レフェリーが試合をストップ。
勝ってトーナメント出場権を得た三枝は「随分のろいおもちゃでガッカリした。次はもっと頑丈なおもちゃを用意して下さい。金島君あたりと遊びたいですね」と、金島へ宣戦布告した。
▼第22試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“戦いに目覚めた 烈風の牛若丸”
○金島欣和
TKO 2R2分23秒 ※パウンド→レフェリーストップ
“地下格闘技全勝アンダーグラウンドキング Mr.武将”
●三河寛安
三河は何やら声を出し、自分のアゴを叩いて金島を挑発する。1R、前蹴りから突っ込んだ三河に金島がタックル、パウンドを入れながらパスを狙う金島に三河は暴れて脱出を図る。立ち上がった三河は押し倒してテイクダウン、ヘッドロックで絞め上げた。
しかし金島がバックを奪ってバックマウント、両者はロープの間からエプロンに転落してしまい、金島が背中を強打したためインターバルが与えられる。再開後、三河が殴りかかり、金島がタックル。
三河はフロントチョークの体勢になるがブレイクに。すぐにタックルでテイクダウンを奪う金島がパウンド、そのまま初回が終了した。
2R、三河のパンチにタックルを合わせて金島がテイクダウン、サイドへ回って抑え込み、マウントを奪う。パウンドに行く金島だが、三河は立ち上がり、金島が投げをうって再びグラウンドへ。抑え込みながらパンチを繰り出していく金島がマウントを奪い、今度はきっちりとパウンドを連打してレフェリーストップ。
金島が勝利すると、三河の応援団がリングに飛び込み、あわや乱闘に……。しかし、セキュリティが素早く止めに入ったため、騒ぎはすぐに収まった。
かなりバテた感じの金島は「勝ったから言わせてもらうけど、あまり試合の前に練習が出来なくて不安でしたけど、試合に出させてくれたリングス、練習に付き合ってくれた人たちみんなのエネルギーで勝てました」と、声を振り絞った。
▼第21試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“本物 格闘特殊部隊”
○川端修平
一本 2R2分36秒 ※フェイスロック
“仇討ち処 赤穂の爆裂柔道野郎”
●後藤英二
川端がファールカップ不着用だったため、一時中断。1R、後藤が組み付くが倒しに行ったのは川端、ヘッドロックする後藤。ブレイク。組みにきた後藤に川端がパンチとミドルキック。組みに行く後藤だが、やはり川端に上を奪われる。立ち上がったところで後藤がフロントチョークの体勢を作り、首を抜いた川端がマウントに。
バックを奪った川端だが、特に何もせずサイドに移行。ここでも動きがなくブレイクとなってしまった。後藤が飛びついていったところでラウンド終了。
2R、やや膠着した展開となったが、川端がフェースロックを極めて勝利。
「このトランクスに名前が入ってる道場に半年間お世話になった道場でやめたんですけれど……トーナメント出れるってことですが、こんな試合をしてたらダメなのでもっと頑張ります」と川端は反省気味のマイクだった。
▼第20試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“天下一武闘会 逆襲の特攻隊長”
○浦野貴之
TKO 1R1分17秒 ※パウンド→レフェリーストップ
“仁義なき広島からの刺客 一発逆転 ザ・ドン底ファイター”
●辻真志郎
1R、辻がタックルからテイクダウン、上を取るもブレイクに。強いパンチで攻め込んだ浦野が組み付いて倒し、マウントからパウンドを連打。
一方的に打たれたため、レフェリーが試合をストップした。
トーナメント出場権を獲得した浦野は「ちょっと疲れました。ありがとうございました」と、言葉少なく感想を述べた。
▼第19試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“湾岸エリアの鬼門番”
○鳥海 誠
TKO 1R終了時 ※ドクターストップ
“寝ても立ってもフルボッコ 取手の拳帝”
●幕 大輔
幕は師匠・桜井“マッハ”速人と同じ入場テーマ曲で、マッハ道場の旗と共に入場。1R、左フックからタックルでテイクダウンした幕、鳥海はラバーガードの体勢になり、下から蹴り上げる。立ち上がりかけた鳥海に再び組み付き、バックを奪った幕だがこれはブレイク。
左フックで倒れた幕がすぐ片足タックル、マウントを奪いバックマウントへ。ブレイク。すぐに両足タックルでテイクダウンした幕だが、鳥海が覆い被さってブレイクに。終了ゴングと同時に、鳥海の右フックがヒットする。
インターバルの間にドクターチェックが行われ、幕の左目下が腫れ上がり試合続行不可能と判断された。鳥海の勝利、トーナメント出場を決めた。
「みんなの応援のおかげです。勝手に身体が動きました。次はもうちょっと練習して気合い入れて頑張ります」と、鳥海は応援団に勝利をアピールした。
▼第18試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“渋谷杉浦グループ センター街のドーベルマン”
○林“HITMAN”大輔
KO 1R41秒 ※左フック
“山口の狂犬狩り”
●片山 聖
1R、ミドルから組み付いた林がテイクダウン、すぐに立ち上がった片山にヒザ蹴りからフロントチョークの体勢に。これはブレイク。
スタンドに戻り、片山の左ミドルに林は左フックを合わせ、この一発でKO勝ち! トーナメント出場権を手にした。
「お待たせしました、アウトサイダーの皆さん!
自分はクランチでやっていたんですが、71Kg以下で日本一を決めるってことでアウトサイダーに戻ってきました。日本一強い男が日本一練習して、日本一努力した男が日本一になる。
クランチが日本一になってしまうかもしれませんが、アウトサイダーの方、使ってください」と宣戦布告した。
▼第17試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“山口の冷酷大将軍 反骨の長州魂”
○岸野雄一
一本 1R58秒 ※チョークスリーパー
“濱の勇二推薦 横浜組 最恐ワルメンアウトサイダー”
●神田雄太
1R、神田がゴングと同時に飛び込んでいき、ヒザ蹴りからパンチ。
組み付いた岸野がテイクダウンし、サイドを奪うと立ち上がる神田にしがみついてく。
そして飛び付いてバックを奪った岸野が、背中での馬乗り状態からスリーパーホールド(キャメルクラッチのように)を極めて、本戦出場権を獲得した。
岸本は「神田選手に顔では負けたんですが、試合では勝ちました。トーナメントでこれから強い人とやっていくので、もっと練習します。
2ヵ月で15Kg落としたんですけど、僕一人の力ではなくジムの頼りになる兄貴たちのおかげで出来ました。トーナメントも頑張ります」とアピール。
▼第16試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“麦芽男”
○モルトマン
一本 1R1分45秒 ※チョークスリーパー
“青森最強 死神ストライカー”
●神風飛丸
1R、神風が右ローで先制し、モルトマンが蹴り返してくるとタックルを合わせてテイクダウン。これはブレイクに。両者パンチを振り回しての打ち合いから、モルトマンが上になって鉄槌を落とす。神風はタックルに行ったがモルトマンがバックを奪い、チョークスリーパーを極めた。
トーナメント出場権を得たモルトマンは「自分、全然寝技が出来ないんですけれど、今日は寝技で勝てて嬉しいです。また10月も頑張りますので、また応援お願いします」と、照れくさそうにマイクで語った。
▼第15試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“横浜義道会 初代総長 濱の狂犬”
○黒石高大
一本 1R1分29秒 ※チョークスリーパー
“多摩川無敵のイケイケ喧嘩クラッシャー”
●間野征尋
“ミスターアウトサイダー”黒石が登場すると、場内は大沸き。両者ともスピーディーなパンチの応酬を繰り広げ、間野がテイクダウンに行くが、上になったのは黒石。
立ち上がってパウンドを叩き込み、場内の応援団からは「殺せ!」コールの大合唱。間野は下から仕掛けようとするが、黒石はパウンドを打ち続ける。バックを奪った黒石がスリーパーに捕らえ、間野がタップ! 黒石がついにアウトサイダーで初勝利を収めた。
喜んだ応援団がリングになだれ込み、一時騒然となったが、黒石は笑顔でガッツポーズ。トーナメント本戦出場を実力で決めた。「お疲れ様です。横浜の黒石です。今日は俺の友人のために、追悼の試合のためにやったので、その試合で勝てたのは嬉しい限りです。横浜のみんな、大好きだよ!」とシャウトした。
▼第14試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“戦慄のトマホーク・ラッパー”
○滝本光成
TKO 2R50秒 ※連打でレフェリーストップ
“ブラックカルチャー伝道師”
●Ryuji
1R、滝本が右ミドルからワンツー、組んでヒザを蹴り上げるとアゴにヒット。一瞬下がったRyujiだが、猛然とパンチで反撃を開始する。滝本はフロントチョークの体勢になって下になるが、脱出したRyujiがグラウンドの相手に蹴りを見舞ったため口頭注意が与えられる。
滝本が右ミドル、右ハイキックは空振りして転倒してしまい、Ryujiが上になってパウンド。
滝本は下からの関節を狙い、蹴り上げで応戦してブレイク。
パンチで突進する滝本が首ヒザも織り交ぜて攻勢に出て、コーナーまで追い詰めて行く。組み付いたRyujiが上になってパウンド、滝本は下からの関節技を狙う。
2R、滝本が右ハイキック、Ryujiはパンチで前に出る。ここで両者は足をとめての打ち合いを展開、滝本は組んでのヒザ蹴りも混ぜる。
連打とヒザ蹴りで追い詰めて行く滝本に、Ryujiもパンチで応戦するが次第に手数が減り、一方的に滝本が打つ展開になったためレフェリーが試合をストップした。
滝本は「両国大会で負けちゃって、ぜってぇ1勝欲しいと思ったけれど、こんな泥試合で1勝の難しさを教えてもらいました。またこのリングに立ちたいです」と、さらなる奮起を誓った。
▼第13試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“川口連合第十代総長”
○武井勇輝
TKO 1R1分8秒 ※パウンド→レフェリーストップ
“KRUNCH MVP 龍ヶ崎のジャックイーグル”
●寺西飛翔
1R、パンチで前に出る寺西に武井がタックルでテイクダウン。寺西は蹴り上げて立ち上がるが、すぐに武井は両足タックルで再度テイクダウンを奪う。そしてマウントになってパウンド! 一方的な展開となってレフェリーストップがかかり、武井がトーナメント本戦出場を決めた。
子供を抱き抱えて記念撮影に応じた武井は「判定まで行かなくてよかった。自分がアウトサイダーの武井ってことを覚えておいて下さい」と喜びのマイクアピール。
▼第12試合 トーナメントマッチセレクションマッチ 体重リミット65−70kg
“静岡天竜区最強 斬刃拳正統流派殺法剛斬流筆頭”
○学金狗
不戦勝 ※佐野が試合前の検査でドクターストップ
“第4回大会MVP リアル神代ユウ”
●佐野哲也
佐野がドクターチェックの際に負傷が発見されたため、ドクターストップとなり試合は中止に。学はトーナメント参戦が決定した。
ドクターが「佐野選手は試合前のドクターチェックで精密検査を擁するような所見が診られたため、この試合は中止させていただきます。納得できないと思いますが、アウトサイダーは殺し合いではないので精密検査をしてまた試合に臨んで欲しいと思います」と説明。
続いてマイクを握った佐野は「ごめんなさい。今日はすいませんでした。今回70Kgで出ようと思ったのが……もういいです。何を言っても言い訳なので。次、機会があれば。もうないかもしれなけれど。すいませんでした」と謝ったが、場内からは野次が飛ぶ。
すると対戦相手の学がマイクを持ち、「今日、試合できなくて残念ですが、ドクターの判断なので仕方がないです。それとさっきから何か言ってるヤツがいるけれど言いてえことがあるなら上がって来い。俺はいつでもやってやる」と、男気を見せた。
▼第11試合 シングルマッチ 体重リミット65kg
“リアル刃牙”
○渋谷莉孔
TKO 1R2分41秒 ※パウンド→レフェリーストップ
“八王子万吉スぺクター元総長リアルサラリーマン金太郎”
●中澤達也
中澤は“リアルサラリーマン金太郎”のニックネームにふさわしくない特攻服での入場。背中一面にタトゥーを入れ、渋谷が入場してくるとガンを飛ばす。
1R、ローの蹴り合いから中澤がハイキックを放つもバランスを崩し、渋谷が突進して組み付きテイクダウンを奪う。殴る渋谷に下から足を絡めて行く中沢。さらに下からの蹴り上げ。
スタンドに戻り、手を広げて挑発し合う両雄。渋谷は右ローを連発し、中澤はパンチで前へ出る。組み付いた渋谷がヒザ蹴り、これはブレイクに。
さらに右ローを蹴り続けてダメージを与えた渋谷が右ハイキック! 続いて右フックをヒットさせて中澤を押し倒し、押さえつけながらパウンドを叩き込む! レフェリーがストップし、渋谷の快勝となった。
しかし、渋谷は渡されたマイクをマットに放り出し、無言でリングを立ち去った。
▼第10試合 シングルマッチ 体重リミット85kg
“国士舘のリアルジャイアン”
○剛田 武
KO 1R2分16秒 ※右フック
“格闘ハンマー”
●吉眞一仁
剛田はいつも通り「ジャイアンのテーマ」での入場。1R、吉眞は出会い頭にボディへの飛びヒザ蹴り! そのまま組みついてテイクダウンを奪う。しっかり抑え込む吉眞だが、ブレイク。
吉眞がパンチから組み付いて投げを打ち、剛田が体勢を入れ替えて上になるも吉眞はすぐに立ち上がる。打撃の展開になると剛田の左ローがローブローになってしまい、口頭注意が与えられる。
吉眞が右ストレートをヒットさせて打ち合いに持ち込むと、今度は剛田の右フックが強烈にヒット、続いてもう一発右フック! バッタリと倒れる吉眞! 剛田の逆転に近いKO勝ちとなった。
剛田は「吉眞選手はパンチが強くて、勝ててよかったです。会場に中村トッシー選手来られていると聞いたんですが、次、出て来いやーっ!」と宣戦布告した。
▼第9試合 シングルマッチ 体重リミット60kg
“濱の勇二”
○高垣勇二
一本 1R49秒 ※三角腕十字固め
“喧嘩一見お断り 平安京の逝神”
●玉井智浩
1R、ゴングと同時に突進した高垣が、意外にも組み付いてすぐさま三角絞めの体勢に。体を捻って逃れようとした玉井だが、高垣は三角に固めたまま腕を極めて速攻勝利を収めた。
「どうも、勇二です。3時間くらいしか練習してなくて。これリアルなんで。次はちゃんと練習して、また違う試合をしたいなと思います」と、相変わらず練習嫌いの高垣であった。
▼第8試合 シングルマッチ 体重リミット69kg
“最強不良戦国時代 激動の'90年代からの刺客 浦安皇帝降臨”
○清水征史郎
一本 2R1分7秒 ※腕ひしぎ十字固め
“リアルマッドタイガー解き放たれた虎”
●大山勇樹
両者とも全身タトゥーの強面対決。1R、清水が右フックからの左ミドルで先制、組み付いてヒザを突き刺す。そのまま胴に組んでコーナーへ押し込み、テイクダウンを奪った。上体を抑え込みながらじっくりとパスを狙って行く清水。そしてマウントを奪うが、大山も下からシザースで反撃する。
バランスを保ち、パウンドを落としていく清水。そしてVクロスアームロックの体勢になるが、大山が立ち上がる。ここで両者とも打ち合いを選択。清水が左ストレートをヒットさせた。
2R、開始と同時にいきなり打ち合いとなり、清水のローに大山がストレート。清水も負けじと右ストレート、お互いにパンチをヒットさせて行くが、清水が胴タックルでテイクダウン、すぐにマウントを奪ってあっという間の腕十字! 清水が鮮やかな一本勝ちで決着をつけた。
「今日は応援に着てくれた皆さん、ありがとうございます。大山選手は気迫があってプレッシャーをビンビン感じましたが、皆さんの応援で勝つことが出来ました。また一から頑張りますので、また応援よろしくお願いします」と、清水は丁寧にお礼を述べた。
▼第7試合 シングルマッチ 体重リミット63kg
“学生プロレス元王者ジ・ウィンナー”
○五十嵐充
TKO 1R2分51秒 ※ドクターストップ
“天下無双のアクロバティックファイター モンキー・A・アキィ”
●赤石明幸
五十嵐は故・三沢光晴氏と同じ入場テーマ曲にタイガーマスクを被っての入場。花道では水平チョップのパフォーマンス、さらにトップロープに立って転落するというパフォーマンスで場内をどよめかせる。
対する赤石も『学園天国』の入場テーマで派手なダンスを見せ、二人とも入場で場内を温めた。
1R、左右フックで殴りかかった赤石が首投げでテイクダウン。
目まぐるしくグラウンドで動いて場内を沸かせ、マウントを奪ったが五十嵐がシザースで逆転!
パウンドを打って立ち上がる。すぐに赤石がテイクダウンして上を奪い、ポジションを変えるがブレイクに。
五十嵐のパンチが連続でヒットし、怯む赤石。五十嵐が上になったところで赤石が鼻血を出したためドクターチェックに。
再開後、パンチの連打から押し倒してテイクダウンを奪った赤石だが、これはブレイク。再度ドクターチェックが入る。
ここでドクターストップ! 元・学生プロレス王者がTKO勝利を収め、カメラマンに向かってポーズを決めた。
「赤石選手とても強いし、残念なので、この結果は認めたくないのでもう1回ここでやりましょう」と、五十嵐は再戦を誓った。
▼第6試合 シングルマッチ 体重リミット68kg
“伝統の意地 静岡浜商 現役応援団長”
○梅田悠介
TKO 2R2分6秒 ※パンチ連打→レフェリーストップ
“栃木の鉄筋野郎 狂犬チャッピー”
●鈴木尚一
リングインするとコーナーにいる鈴木にガンを飛ばす梅田。
1R、ゴングと同時にパンチで襲い掛かる梅田、そのまま圧倒するかに見えたが鈴木が倒しながら上を奪う。鈴木がパウンドを打って立ち上がり、すぐに殴ってくる梅田に胴タックル。バックを奪いに行ったがブレイクに。
猛然と殴りかかる梅田を投げてテイクダウンを奪った鈴木だが、これもブレイク。
そして殴りかかる梅田を投げ飛ばし、ヘッドロックのような体勢で絞め上げる。
2R、やはり猛然と殴りかかる梅田、鈴木は組み付いて首投げをうったが滑ってすっぴ抜け、上になった梅田がマウントを奪う。
ここぞとばかりにパウンドを落とす梅田だが、ヒジをやってしまいイエローカードが提示される。
今度は梅田がパンチからタックル、離れると一気にパンチでラッシュ! 首を抱えてアゴに一発ヒザを入れるとこれが効き、コーナーへ詰めてのパンチ連打!
梅木レフェリーが制止に入っても梅田は殴り続け、さらになぜか梅木レフェリーのバックを奪うという狂犬っぷりを発揮。
「のってるか!? お前ら、もっと気合いを入れろ!」とマイクで叫んだ梅田は、場内の拍手を一身に浴びた。
▼第5試合 シングルマッチ 体重リミット84kg
“DIV TRIVALからの刺客”
○能仁
KO 1R52秒 ※右フック
“横須賀板前魂 炎の人間料理人”
●矢口 剛
1R、勢いよくコーナーを飛び出した能仁がフックの打ち合いを仕掛ける。一度距離をとり、再び足を止めての打ち合いに持ち込む能仁。これに矢口が応戦してパンチでロープに詰めていったが、迎え撃った能仁が右フックで鮮やかなKO勝利を飾った。
能仁は「一発が凄く重くてビックリしました。いろんな人たちに支えられて対戦できて。でも結局、そこにいる人たちは俺くらい強いと思う。みんな頑張ってください」とメッセージを送った。
▼第4試合 シングルマッチ 体重リミット105kg
“横須賀バトルシティのGTO”
○落合洋俊
TKO 1R1分21秒 ※ドクターストップ
“天下一武闘会のラスボス”
●出田源貴
1R、ローからのワンツーで攻める出田に、落合がカウンターの右ストレート。両者とも足を止めての打ち合い、落合が右フックをクリーンヒットさせる。落合はローを足を退いてかわし、的確にパンチを当てて行く。
ボクシングテクニックに優る落合が右フックでダウンを奪い、ダウンカウントが数えられている間、落合はニュートラルコーナーに下がることなく顔を突き出して何やら言葉を発して挑発する。出田に出血が見られ、ドクターチェックに。ここでストップがかかり、出田が試合続行不可能のため落合が勝利を収めた。
「応援ありがとうございます! 僕は横須賀の普通の男なんで、もっと強い人はいっぱいいます。今日は保護者も来てしまっているんですが、出田選手は怖くて、僕は柔道部の顧問なんですけれど、いつも子供たちに強いヤツとやる時も逃げるなと言っているので、今日の試合を見て子供たちも分かってくれると思います」と、爽やかにマイクでアピールした。
▼第3試合 シングルマッチ 体重リミット73kg
“モンスターファクトリー茨城からの刺客ケンカバッティングマシーン”
○沼尻和之
一本 2R47秒 ※チョークスリーパー
“人生修練プログラマー”
●轟木秀恒
1R、驫木が飛び蹴りを連発してタックル、立ち上がったところに沼尻が右フック。飛び蹴りからブンブンとフックを振り回す驫木に、沼尻もパンチで応戦。勢いよく攻める驫木に沼尻が組み付いたが、逆にテイクダウンを奪われる。これはブレイク。
驫木はやはり飛び蹴りからパンチで勢いよく前に出て、タックルを仕掛ける。驫木にコスチュームを掴んだことで口頭注意が与えられた。勢いよくパンチで突っ込んでいく驫木に、沼尻はパンチで迎え撃って投げを打ち、グラウンドへ。驫木は下から暴れて脱出。
2R、パンチで攻める江尻に驫木がタックル、沼尻はヒザ蹴りを放ったがそれがローブローに。沼尻がパンチからヒザ蹴り、驫木の片足タックルを潰して上になり、パウンドからスリーパーの体勢に。このチョークスリーパーで沼尻が一本勝ちを収めた。
「勝ちました! 打撃でボッコボコにしたかったんですけど、肩が痛くて。本当はアバラ骨折しているんですよ。次、」と、沼尻は告白した。
▼第2試合 シングルマッチ 体重リミット84kg
“愛知犬山のボス猿 犬山藩丸一の闘将”
○モンキー・B・コージ
KO 1R17秒 ※右フック
“青森のアブダビコマンダー”
●ポピュラー加藤
1R、ワンツーを繰り出した加藤にコージが右フックのカウンターの一発でKO勝ち! 加藤はリング上で大の字、コージは狂喜乱舞した。コージは担架に乗せられてリングを後に。
勝ったコージは「事情があって今回で最後だって気持ちでやったんですが、やっぱりアウトサイダーは最高なのでまた帰って来たいと思います」と、最後の試合のつもりで臨んでいたことを告白した。
▼第1試合 シングルマッチ 体重リミット65kg
“アウトサイダー少子化対策担当大臣 最強保育士”
○秋山 翼
TKO 2R1分29秒 ※パウンドによるレフェリーストップ
“第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸エイティーン”
●比夏瑠
1R、ヒカルがハイキックで先制すると、秋山が胴タックルで組み付く。回転して倒れ、上になったのはヒカル。
パウンドを見舞っていくがブレイクに。スタンドになるとヒカルが左ハイキックから後ろ廻し蹴り、再び秋山が胴タックル。これもブレイクに。
左ハイキックからのワンツーで攻めるヒカルに、秋山が胴タックル。ロープに押し込んで手を離してワンツーを入れる。
2R、左フックで飛び込んだ秋山が胴タックル、そしてついにテイクダウンに成功した。鉄槌を入れながらパスを仕掛けた秋山がマウントを奪い、一気にパウンド。レフェリーストップにより秋山が第6回大会MVPから勝利を奪った。
秋山は「山口県から来ました秋山です。1回戦の試合が決まって対戦相手がマッハ道場の勢いある若手ということで、前日緊張しました。でも自分がルールに救われて勝つことが出来ました」と、控えめなマイクアピールを行った。
<各賞受賞者>
ベストストライキングテクニック賞 モンキ・B・コージ
ベストグラウンドテクニック賞 野村剛史
根性賞 花道、大山勇樹、三河寛安
ファイティングスピリット賞 黒石高大、三河寛安
格闘技通信賞 黒石高大
「THE OUTSIDER 獣たちの凶宴」賞 高垣勇二
サイゾー賞 梅田悠介
角川春樹ベストファイター賞 吉永啓之輔
苫米地英人特別賞 武井勇輝
ルータイス賞 清水征史郎
ナックルズ賞 梅田悠介
真樹日佐夫賞 浦野貴之
モッツ出版高須賞 黒石高大
ベストバウト賞 第25試合・野村剛史VS堀鉄平
※MVP前田日明賞はトーナメント終了後に選ばれる。
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