シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT 『S-cup2010』」
2010年11月23日（火・祝）東京・JCBホール
開場14：00　本戦開始15：00
※オープニングマッチは14：30〜



▼メインイベント（第12試合）　S-cup2010トーナメント決勝戦　3分3R延長2R
○ブアカーオ・ポー.プラムック（タイ/ポー.プラムック/K-1 WORLDMAX世界トーナメント2004・2006優勝）
TKO　2R2分29秒　※3ノックダウン
●トビー・イマダ（アメリカ/Throwdown Elite Training Center/ベラトールFC シーズン2準優勝）
※ブアカーオが初優勝。

　決勝戦は宍戸とヘンリーに判定勝ちしたブアカーオと、梅野をKO、サワーに判定勝ちと大波乱を起こしたイマダというムエタイVS総合格闘技の対決に。SBには共に初参戦であり、初めてのSBルールにも関わらず勝ち上がってきた。

　 誰もが予想できなかった組み合わせだろう。2010年、立ち技最強決定トーナメントを制するのはどっちだ!?

　1R、パンチで入っていくイマダは組むとクリンチアッパー、さらに投げを見舞う。

　 タックルで組み付いたイマダにブアカーオがヒザ蹴り。 離れるとブアカーオは右ロー、イマダが組み付いて一本背負いにいこうとするが、ブアカーオは突き放して左ミドル。左ボディ、右ローを集中的に攻めるブアカーオ。イマダのタックルをかわして右ローを連打していく。

　組み付くイマダだが、ブアカーオは右ロー。その右ローでイマダがダウン！　その後も右ローを浴び続け、イマダが2度目のダウンを喫する。

　 蹴り足を掴むイマダだが、ラウンド終了のゴング直前にも右ローをもらい、しゃがみ込んでしまう。

　2R、ゴングと同時にパンチでラッシュをかけるイマダは組み付くが、ブアカーオのヒザを浴びる。そしてブアカーオの右ロー連打、必死にしがみつくイマダ！　

　 ブアカーオの蹴り足を掴んで倒そうとするが、バランスのいいブアカーオは倒れない。

　 右ローをもらい、組み付いたイマダだったが、ブアカーオが離れるとその場に倒れてダウン。ブアカーオは左フックから右ローを連打し、ダウンを追加する。それでも立ち上がるガッツを見せるイマダに大きな拍手が沸き起こるが、ブアカーオの続く右ローで最後のダウン！

　500年の歴史を持ち、立ち技最強格闘技と言われ続けているムエタイが、S-cupを制覇した。

　 歓喜のブアカーオに場内からも祝福の声援と拍手が起こり、ブアカーオは高々と両手を上げてそれに応える。

「今日はたくさんのファンの皆さんに来ていただきありがとうございます。SBに初めて挑戦しましたが、それにも声援をいただきありがとうございました。そのおかげで優勝できました。それから、またSBのリングでお会いできることを楽しみにしています」と、SBへの継続参戦を表明した。

▼セミファイナル（第11試合）　61.5kg契約　エキスパートクラス特別ルール　3分3R無制限延長R
○DJ.taiki（フリー/DREAM）
KO　2R2分18秒　※フック連打
●及川知浩（及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者）

　SB対DREAMの対抗戦は鈴木が石田をKOして、まずはSB側が1勝。続く第二弾はSBスーパーフェザー級の“絶対王者”として君臨する及川が、ストライカーのDJ.taikiを迎え撃つ。総合格闘家とはいえ、K-1やキックボクシングにも出場しているDJ.taikiの打撃には定評がある。

　1R、身体がふた回りほども大きいDJは前蹴りを多用してワンツー、テンカオ。

　 及川はサウスポーのDJに対して左側にポジショニングし、右ストレート、右ロー、右ボディストレート。左ミドルの蹴り合いから、前蹴りで突き放すDJに及川が右ハイキック、蹴り足を取っての右ストレート。DJも左ミドルを蹴り返してくる。

　2R、いきなりパンチでラッシュをかけたDJに及川は右ハイキック。左ミドルから左右フックを乱れ打ちするDJに押される及川は首投げを見舞うが失敗。しかし、及川も右ボディストレート、前蹴りでDJのボディを攻めていく。

　 左右のフックを振り回すDJ、及川がハイキックを返そうとしたところでDJの右フックをもらってダウン！

　ここでラウンド終了のゴングが鳴らされ、両者コーナーへ戻ったが、実はまだ残り時間が1分あったことが判明して試合が再開される。しかし、DJの左右の連打をもらって及川はダウン、片膝をついたまま10カウントを聞き、DJのKO勝ちとなった。

▼第10試合　65.0kg契約　エキスパートクラス特別ルール　3分3R無制限延長R
○鈴木博昭（ストライキングジムAres/SB日本スーパーフェザー級1位）
KO　2R2分21秒　※左ストレート
●石田光洋（T-BLOOD/第2代修斗環太平洋ウェルター級王者/DREAM）

　SB対DREAMの対抗戦第一弾は、“SBの怪物くん”の異名を持つ鈴木と、修斗＆PRIDE武士道＆DREAMで日本の主力選手として闘い続けてきた石田が激突する。

　 トーナメント本戦では総合格闘家イマダが梅野、サワーを破る波乱を起こしており、鈴木は総合格闘家の侵略を止めることが出来るか？　リング下では青木真也が試合を見つめる。

　1R、両者サウスポー、積極的にパンチとローを繰り出していく石田に鈴木もローを返すが、ローブローとなってしまい試合は中断。再開後も鈴木は左右のロー、左ミドルは石田がキャッチして転倒させる。

　 カウンターの左フックを狙っていく鈴木だが、石田のパンチの手数が優る。ラスト1分で石田が投げを見舞っていったが、これは失敗。

　2R、石田のパンチにローを合わせにいく鈴木。

　 鈴木が豪快な後ろ廻し蹴り、続いて左ローを蹴る。石田は左ストレートを伸ばしていくが、鈴木はかわして逆に左ストレート。石田はミドルをキャッチして倒す。組んでの投げを見舞おうとする石田だが、鈴木はロープにもたれかかって投げさせない。

　接近戦で鈴木の右ハイキックが石田を捉える！　キャッチしたかのように見えた石田だったが、足を抱えたまま鈴木にパンチを数発もらうとダウンを喫する。

　 一気に詰める鈴木はコーナーに追い詰めると左ストレート！　石田は前のめりに倒れ、レフェリーはKOを宣告した。

　鈴木は「今回65Kg契約でやらせていただきましたが、僕は63Kgがベストだと思っています。その階級だったら誰にも負けない、全員狩りたいと思っているくらいなので、SBの強さを見せたいと思います。覚えておいて下さい」と自分をアピールした。

★準決勝2試合から第7試合（高橋VSカリーナ）の試合結果はこちら

★リザーブマッチ（金井VSジュンヒョク）からS-cup一回戦（ルイスVSヘンリー）、（ブアカーオVS宍戸）の試合結果はこちら

★S-cup一回戦（イマダVS梅野）、（サワーVSボーウィー）からオープニングファイトの試合結果はこちら