DEEP事務局
「DEEP 51 IMPACT」
2010年12月11日(土)東京・ディファ有明
開場16:30 開始17:00
▼メインイベント 65.8kg以下契約 5分3R
○松本晃市郎(今田道場/DEEPフェザー級王者)
TKO 3R1分49秒 ※レフェリーストップ
●昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ/元パンクラス・ライト級王者)
記者会見で昇侍を目の前にして、「昇侍選手が大塚と闘う時に会見で“どうして僕がDEEPに上がらないといけないんだ”と言ったようですが、絶対に許せません! 今でも根に持っています。このリングがDEEPだということを分からせてやる」と怒りの発言をした松本。
大会前日にも「KOか一本で倒します。それくらいの実力差があるので当たり前なんですよ。テクニックもスピードもパワーも全然違う。向こうが得意なパンチもハイキックも飛びヒザ蹴りも、全て僕にはかすりもしない。だから今回は攻撃面を見せたいですね。ズバリ、パンチで行きます」と宣言した。
12時30分に始まったフューチャーキングトーナメントから数えて約60試合、記録的なロングラン興行のメインを飾る一戦のゴングが鳴ったのは22時5分だった。
1R、前に出る昇侍が右ローから右フック。松本は左ボディから右フック。昇侍のパンチをかわして飛びヒザ蹴りを放つ松本に、昇侍もパンチで前に出る。松本が左フック、昇侍のパンチをかわして組み付き、投げでテイクダウンを奪う。
スタンドに戻ると昇侍が再びパンチで突進、松本は胴タックル。離れた松本は左ボディから右フック、パンチを空振りさせられる昇侍は右ローを連打する。左フックに来た昇侍を松本が投げでテイクダウンしたところで1Rが終了した。
2R、ローの蹴り合いから昇侍がパンチで突進、松本は組み付いてテイクダウンするが、昇侍はすぐに立ち上がる。松本が左右フックとアッパーで昇侍をコーナーへ追い詰め、組み付くがブレイク。松本が組み付くと昇侍はヒザ蹴りをボディへ連打する。
ブレイク後、松本の左右フックに昇侍が飛びヒザ蹴り。松本は昇侍の右ローに右フックを合わせ、さらに組み付くが今度は昇侍が上になる。立ち上がってサッカーボールキックを放つ昇侍。昇侍がパンチで前へ出れば、松本もフック&アッパーで応戦し、組み付く。残り時間10秒で昇侍が左ハイキックを放ったところで2R終了。
3R、昇侍の右ローに松本が右ストレートを返し、これで昇侍がグラついて下がる! 一気に襲い掛かる松本がテイクダウンを奪うと、昇侍が左目上から出血したためドクターチェックが入る。再開後、上になった松本がパスガードを狙うが、昇侍はガッチリと抱え込んでブレイクに持ち込む。
昇侍が右ローからタックル、離れ際に放ったフックは空を切る。昇侍は松本をコーナーへ押し込み、ボディへのパンチを連打。離れると松本も右フックで応戦し、足を止めた打ち合いで松本の左フックが炸裂! 崩れ落ちる昇侍! そこでレフェリーが試合をストップ! タフなファイトを松本が制した。
松本は「正直、なぜかスタミナがすぐ切れちゃって危なかったです。もっと自信あったし、この階級なら日本のトップだという自信がありましたが、もう一度鍛えてスタミナをつけてきます」と、松本は劇的な勝利にも関わらずマイクで反省の弁を述べた。
▼セミファイナル 63kg以下契約 5分3R
○大塚隆史(AACC/元DEEPフェザー級王者)
判定3-0
●堀 友彦(フリー)
10月のJCBホール大会で前田吉朗に敗れ、3連敗中の大塚。8月に今成正和の保持するバンタム級王座に挑戦するも、判定で敗れた堀。年内最終戦で勝利を飾り、来年につなげるのはどっちだ!?
1R、左ジャブを出しながら右ローを蹴っていく堀に、大塚が至近距離からタックルを決めて上になる。両足に乗った状態からマウントへ移行し、コツコツと右のパンチを入れていく。堀がうつ伏せになるとバックマウントを奪い、堀は大塚の左腕を抱える。堀が向き合おうとすると大塚が立ち上がり、パウンドを入れようとしたが、堀が大塚を蹴り飛ばして立ち上がる。
2R、大塚はローと右のパンチを出して接近し、タックルでテイクダウン。マウントを奪うとパウンド、暴れる堀のバックを奪い、バックマウントからパンチを落とす。再びマウント、そしてバックマウントになっても殴り続ける大塚。堀は大塚の両腕を脇に抱えてパンチを封じるのが精一杯。
ラスト30秒、立ち上がった大塚が上からパンチを一発、あお向けの堀にローキック。
3R、大塚が左ミドル、堀は右フック。左ミドルをキャッチされた大塚だが、堀が離した瞬間に両足タックルでテイクダウンを奪う。下から蹴り上げる堀にローキック、これはブレイクになる。
堀は右のパンチを狙っていくが、大塚にことごとくアームブロックされる。圧力をかけてパンチからのタックルでテイクダウンを奪う大塚。立ち上がるとパウンドを落としていくが、堀は足関節狙い。足を抜いてすぐに上に乗る大塚はパスガードしてサイドポジションになるが、立ち上がって単発のパウンドを打っていく。堀も足を利かせて必死の応戦。
決着は判定にもつれ込み、大塚が判定3−0で連敗にピリオドを打った。
▼第14試合 70.3kg以下契約 5分3R
○中村大介(U-FILE CAMP)
一本 2R1分54秒 ※飛びつき腕十字固め
●ISE(BONDS)
DEEPのナンバーシリーズには2006年2月5日の『DEEP 23 IMPACT』以来の参戦となる中村。対するISEも昨年12月以来、1年ぶりの試合となる。
1R、中村が右ローで先制し、ISEのパンチをバックステップとスウェーでかわしてテンカオを突き刺す。両手を下げた状態からパンチを放つ中村は圧力をかけて行くが、ISEもフックからバックブローで応戦。中村のボディも狙って行く。
中村が右ストレートから左ミドル、そして組み付くがこれはブレイクに。強気にパンチで攻めて行くISEに、中村は上体を動かしてパンチをかわし、右ローを入れる。
2R、連打で攻めるISEの左フックをもらうと、中村は突き刺すような左ストレートから左ミドル、そして組み付くが無理してテイクダウンに行かず離れる。ジャブと右ローを駆使してISEを追いかけて行く中村。左ヒザ蹴りでISEをロープに詰めると、左ストレートから飛び付き腕十字! これが鮮やかに極まり、中村が一本勝ちでDEEP復帰戦を飾った。
★第1試合から第13試合(関根“シュレック”秀樹VS誠吾)はこちら
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