マーヴェラスジャパン/DEEP事務局
「女子総合格闘技ジュエルス 11th RING」
2010年12月17日(金)東京・後楽園ホール
開場17:30 本戦開始18:00
※オープニングファイト開始17:45
▼メインイベント(第12試合) ジュエルス初代ライト級女王決定トーナメント決勝戦 ジュエルス公式ルール 5分2R
○浜崎朱加(AACC)
判定3−0
●ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD/CMA KPWキック女子ライト級王者)
※浜崎がジュエルス初代ライト級女王に
後楽園ホール初進出となった今大会で、遂にジュエルス初のチャンピオンが誕生する。決勝戦に勝ち上がってきたのは藤井惠の愛弟子・浜崎と、長野美香を判定で下したハム・ソヒ。緊張が張り詰める中、ゴング!
1R、浜崎、ハムともにサウスポーの構え。両者はじっくりと構える中、ハムが左ストレートを出すと、浜崎は右フックを合わせる。ハムはカウンターを警戒してか深入りはしない。ハムはローを飛ばしつつ左ストレート。浜崎の右フックが再び捕らえる。
浜崎はグラウンドの展開に持ち込もうとタックルで組み付くが、ハムはしっかりとディフェンスで耐える。「思ったよりも腰が強くてテイクダウン出来なかった」という浜崎はテイクダウンにこだわらず、スタンドへ。距離を取るハムはロー。組み付いた浜崎は柔道仕込みの足払いを仕掛けるがスタンドに戻る。一進一退の攻防となった。
2R、ハムの左ストレートに、カウンターで右フックを合わせる浜崎。これは藤井の戦略によるもの。「最初の戦略では投げに行って極めに行こうと思っていました。ハムを見ていたら、右フックが完全に見えていなかった」(藤井)。
ハムはロー、左ストレートと出す攻撃が単発に終わる。組みついた浜崎は首投げでようやくテイクダウンに成功した。ガッチリとポジションをキープしたままの浜崎は上体を起こすと腕十字の体勢へ。
ハムがガッチリとクラッチし耐えていたところで終了のゴング。判定決着となり、浜崎が3−0で勝利し、初代ライト級女王に輝いた。
▼セミファイナル(第11試合) ジュエルス特別ルール -65kg契約 5分2R
○HIROKO(マスタージャパン/第4代スマックガール無差別級女王)
TKO 2R3分11秒 ※3ノックダウン
●モーリー・ヘイゼル(アメリカ/Victory MMA)
本来、HIROKOは北京五輪レスリング銅メダリスト、ランディ・ミラー(アメリカ)と対戦予定だったが、ランディが練習中のケガにより欠場。両者は8月の「Girls S-cup」でも一度対戦が決定していたものの、ランディのケガにより試合が中止になっていた。その代役としてモーリーが出場。モーリーはMMA(総合格闘技)20戦8勝11敗1分の戦績を持つベテランファイターであり、海外進出を見据えるHIROKOにとってはキャリアに勝る外国人選手を相手にその真価が問われる一戦となる。
1R、モーリーの右ストレートがクリーンヒットし、HORIKOはぐらつく。すぐに持ち直したHIROKOはプレッシャーをかけ、モーリーをコーナーに追い込む。首相撲に持ち込むとヒザ!
HIROKOの打撃を嫌がるようにモーリーが組みつく場面が目立つ。引き込んだモーリーに対し、HIROKOはパウンド。下のモーリーは腕十字、三角絞めで反撃に出る。HIROKOは防御しながらも強烈な鉄槌を落とす。スタンドに戻ってもHIROKOのペースは変わらない。
2R、HIROKOがパンチのラッシュを仕掛ける。下がるモーリーはフックを返す。嫌がるようにモーリーが後ろを向くと、レフェリーはスタンディングダウンを宣告。
再開後もHIROKOはパンチの連打を浴びせていき、2度目のダウンを奪取。HIROKOは前に出続けると、戦意喪失かのように下がる一方のモーリーにレフェリーが3度目のダウン捉え、試合は終了。「まだ戦える!」とばかりにモーリーは激しく抗議するが、HIROKOのTKO勝利となった。
▼第10試合 ジュエルス公式ルール -59kg契約 5分2R
○エスイ(モンゴル/スマッシュ小路道場)
TKO 2R13秒 ※セコンドからタオル投入
●杉山しずか(空手道禅道会横浜支部)
3月19日『JEWELS 7th RING』以来、9カ月ぶりとなる杉山。モンゴル出身の元女子プロレスラーで、現在はスマッシュの総合格闘技部門でトレーニングを積んでいるエスイを相手に勝利することが出来るのか。
杉山は TBS番組「あらびき団」で披露したお笑いユニット「キュートン」のネタで入場し、会場を沸かせた。
1R、ゴングと同時に飛びヒザで奇襲する杉山。あっさりとかわしたエスイはパンチのラッシュを仕掛け、杉山はダウンを喫してしまう。立ち上がった杉山だったが、再び連打をもらいすぐに2度目のダウン。
スタンドの展開を避けるように杉山はタックルを仕掛け、アキレス腱固め狙いに。しかし、冷静なエスイはしっかりと防御。膠着したために、スタンドから再開。杉山はグラウンド展開に持ち込むが決め手はない。
2R、 杉山は再びタックルに行く。エスイはうまく突き放すとパンチの連打! 杉山は防戦一方となり、杉山のセコンドがタオルを投入し、エスイが2戦目で初勝利した。
これで杉山は2連敗となってしまった……。
▼第7試合 ジュエルス初代ライト級女王決定トーナメント準決勝Bブロック 5分2R
○ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD/CMA KPWキック女子ライト級王者)
判定2−1
●長野美香(CORE)
※ハムが決勝戦に進出
1R、ゴングが鳴ると、長野は右ストレートを出しながらタックルへ。これをガッチリと受け止めたハムは組み付かせず、パンチの距離へ。そのままプレッシャーをかけ、長野をコーナーに追い込む。ハムは左ハイ、インローと上下に散らす攻撃。
長野はタックルを仕掛けるとようやく成功。ハムの首に腕を巻きつけフロントチョークを狙う。極まったかに見えたが、ハムは回避に成功した。その後も長野はテイクダウンに成功したが、ハムのガードに阻まれる。
2R、蹴り、パンチと積極的に打撃を出すハム。長野はスタミナ切れが見え始め、1Rのような積極的なタックルが見られない。何とか組み付いた長野はハムの足をキャッチするとアキレス腱固め。
ハムは上体を起こしつつパウンドを入れていく。立ち上がったハムはパンチ勝負も、長野が組み付いて最後までテイクダウンを狙ったところでゴング。僅差の判定でハムが勝利し、決勝戦に進出した。
★第6試合(浜崎VS野村)〜オープニングファイトの試合結果はこちら
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