ワールドビクトリーロード
「戦極 SOUL OF FIGHT」第1部
2010年12月30日(木)東京・有明コロシアム
開場10:00 開始11:00
▼第15試合 61.0kg契約 SRCレディースルール 5分2R
○赤野仁美(AACC)
不戦勝 ※ロクサンがドクターストップで棄権
●ロクサン・モダフェリ(アメリカ/フリー)
藤井惠と共にAACCが誇る強豪女子格闘家である赤野は、8月にアメリカで敗れて以来の復帰戦。ロクサンは日米のリングを股にかけて活躍するファイターだ。
両選手がコスチュームとグローブを着けてリングに上がったが、ドクターからロクサンが胃腸炎で昨日から下痢と嘔吐が止まらず、ドクターストップになったことが告げられ、赤野が不戦勝扱いとなった。手を挙げられた赤野は試合が出来なかった悔しさから、涙を流した。
▼第14試合 無差別級ワンマッチ ヴァルキリールール 5分3R
○中井りん(修斗道場四国/初代VALKYRIE女子無差別級王者)
一本 1R2分9秒 ※V1アームロック
●HARI(FIGHT CHIX)
童顔にマッチョなボディというアンバランスさで人気を博し、現在9勝無敗の中井。最近はインターネットでのセクシー写真も話題となっており、人気急上昇中だ。対するHARIは女子総合格闘技の黎明期から活躍するベテランだが、戦績は6勝22敗1分と負けが大きく先行している。
1R、パンチとローで前に出て行くHARIに中井もパンチで応戦、さらにHARIが打ち気になったところでパンチにタックルを合わせてテイクダウンする。あっという間にマウントを奪うと、じっくりとポジションを整えながらV1アームロック!
鮮やかな一本勝ちを収め、お馴染みとなったバック宙を披露すると場内は大いに盛り上がった。
中井は「女子格闘技の良さをアピールして盛り上げたいという思いで試合をしました。これからも試合に出続けてアピールしていきたい。海外も狙っていますので見守って下さい」とコメントした。
▼第13試合 48.0kg契約 SRCレディースルール 5分2R
○瀧本美咲(空手道禅道会横浜支部)
判定2−1 ※20−19、20−20(マストでデイビス)、19−19(マストで瀧本)
●エイミー・デイビス(アメリカ/Davis Muay Thai)
J-GIRLSとシュートボクシングに過去2度来日したデイビスが総合ルールに挑戦(プロMMA戦績は1勝1敗1無効試合)
1R、ローの蹴り合いからデイビスは左ジャブを伸ばし、瀧本は左フック。右へ回り込みながら右ローを放つデイビスは、瀧本が止まるとパンチ4連打。瀧本はじっくりと見てパンチをガードし、組み付くとヒザ蹴り。
左右のフックで前に出る瀧本は胴タックルで組み付くが、デイビスはロープを背にしてテイクダウンを防ぐ。終了間際、瀧本の左ミドルからの左ハイキックがクリーンヒットし、デイビスがグラつく。
2R、瀧本はパンチから左ハイキックを狙っていくが、デイビスはパンチで前に出る。瀧本が胴タックル、デイビスはロープを背にしてテイクダウンを防ぎ、離れる。
お互いにジャブとロー、瀧本が右ストレートをヒットさせる。
デイビスのパンチをブロックしてパンチを返す瀧本にデイビスは右ロー。瀧本は組み付いてのヒザ、デイビスは右ストレートを突き刺す。
終盤、瀧本が片足タックルに入って、この試合で初めてのグラウンドへ。しかし、倒しきることが出来ずデイビスに立たれる。立ち上がると瀧本は左ハイキックを連発していった。判定はジャッジ2名がドローだったが、マスト判定で1−1と割れ、もう1名が瀧本にポイントを与えて2−1のスプリットで瀧本が勝利を得た。
▼第12試合 ミニフライ級(47.62kg契約) 戦極ムエタイルール 2分5R
○神村エリカ(TARGET/J-GIRLS同級王者、WPMF世界女子同級王者、WMC世界女子同級王者)
TKO 2R38秒 ※ヒジによるカット→ドクターストップ
●ちはる(ウィラサクレック・フェアテックス/M-1女子同級王者)
SRCレディースのオープニングを飾るのは、“地上最強の女子高生”三冠王・神村とM-1王者のちはるによるムエタイルールの試合。
すぐ近くの東京ビッグサイトではコミケが開催されており、オタク出身だというちはるは『ワンピース』のキャラクターと共に入場した。神村はなんと今日が18歳の誕生日。
1R、左ミドルを放ってくるちはるに神村はジャブ、左ミドル。神村が左ローから左フック、組み付くちはるに神村はかまわず連打を繰り出していく。ワンツー、左ミドルで神村がロープ際へちはるを追い込んでいくが、ちはるも首相撲で応戦する。
2R、左ミドルからパンチでラッシュを仕掛ける神村に、ちはるは組み付く。パンチで猛然と突進する神村にちはるは縦ヒジ!
しかし、神村もパンチでコーナーへ追い詰めたちはるへ左の縦ヒジ! これでちはるが額をカット! ドクターチェックが入り、ストップがかかる。神村がヒジによるTKOという衝撃勝利で勝利の雄叫びを挙げた。ちはるは長さ約3cm、深さは骨膜にまで達する裂傷を負い、病院へ搬送された。
▼第11試合 立ち技 ヘビー級(86.18kg超) 戦極ムエタイルール 3分3R
○ファビアーノ・サイクロン(ブラジル/TARGET/WPMF世界スーパーヘビー級王者)
TKO 2R2分8秒 ※ヒジによるカット
●アンドリュー・ペック(ニュージーランド/ユニバーサルキックボクシング)
ヘビー級のムエタイルールで行われる一戦。ファビアーノはJ-NETWORK、RISE、WPMFと次々とヘビー級タイトルを獲得している。ペックはK-1地区予選で優勝経験がある36歳の大ベテラン。
1R、ファビアーノはローから左右フックを決めると一気にラッシュを仕掛けて左右フックからヒジ、右ミドル。一度離れて右ローから左右フック、ペックはジャブを出すが、早くもファビアーノの右ローにバランスを崩す。ワンツーからのボディブローで前に出るペックに、ファビアーノは左フック。足払いでペックをコカす。ジャブを多用するペック。
2R、ジャブと前蹴りから右ローを繰り出すペックに、ファビアーノは思い切った左右のフックで突進する。ファビアーノはパンチから組み付くとヒザ、ヒジ、そしてコカす。ファビアーノが再びパンチから組んでのヒザ、そして右ヒジを繰り出すとペックは左目上をカット。ドクターチェックが入り、ストップがかかった。ファビアーノがヒジの恐ろしさを存分に発揮してのTKO勝利を収めた。ペックはムエタイルールで初めての負けだったという。
ファビアーノは「来年、ジェロム・レ・バンナとヒジありでやりたい。K-1ルールと2回やってもいい」とバンナとの2番勝負をアピールした。
★第10試合(小澤和樹VSイ・チャンソプ)から第7試合(藤原あらしVS江幡睦)はこちら
★第6試合(山内佑太郎VS横山剛)から第1試合(山田崇太郎VSキム・イサク)はこちら
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