シュートボクシング協会
「シュートボクシング・ガールズトーナメント
Girls S-cup2011日本予選〜ツヨカワGirls真夏の祭典〜」
2011年8月19日(金)東京・SHIBUYA-AX
開場17:00 本戦開始18:00
▲神村エリカ(左)が逆転の左フックでハム・ソヒからダウンを奪う
▼メインイベント(第10試合) Girls S-cup2011トーナメント決勝戦 2分3R延長2R
○神村エリカ(TARGET/WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者)
判定3−0 ※28−26、28−27、28−27
●ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD/CMA KPWキック女子ライト級王者)
※神村がトーナメント優勝。
女子立ち技最強格闘家決定トーナメントの決勝戦は戦前の予想通り、ムエタイ世界2冠王の“地上最強の女子高生”神村と、総合格闘技で日本人選手を総なめにしているソヒで争われることになった。
神村は1回戦と準決勝で2連続KO勝ち、ソヒは2試合とも判定勝ちで体力的には神村が有利か。神村は真正面から睨みつけ、ソヒは余裕の笑みを浮かべる。
1R、ソヒは左ミドルを連発し、神村は左フックで飛び込む。そして、意表をつくスタンディングの肩固め! これにキャッチ(レフェリーが極まっていると判断=1ポイント)が入る。ソヒが倒れたためブレイクに。ソヒのフックに左右フックを返し、首相撲で倒す神村。両者の左フックが何度も交錯する。
2R、前蹴りで突き放して打ち合いを挑むソヒに、神村も足を止めての打ち合い!
両者共に足を止めて打ち合いを展開し、ソヒが首投げでシュートポイント(1ポイント)! 突っ込む神村をソヒがまたも投げて2度目のシュートポイント! さらに3度目の投げを見舞ったが、これは失敗。絶体絶命のピンチに追い込まれた神村は逆転を狙って打ち合いに行く。
3R、両者はリング中央で足を止めての打ち合い! ソヒの前蹴りをキャッチした神村が左フック。ソヒは組んでの投げを繰り出す。
打ち合いの中でソヒが神村の左フックで膝を着き、これがダウンに! 2度の投げで奪われたポイントを奪い返した神村は、さらに前へ出て打ち合いを挑んでいく。ソヒは投げを見舞う。最後まで激しく打ち合い、投げの攻防を繰り広げた両者。
判定は3−0で神村! 涙を浮かべてマットに倒れ込み、全身で嬉しさを表現した神村が、トーナメントを制覇した。
ベルトを巻いた神村は「このトーナメントに出る前に優勝して当たり前と言っていたので、絶対に優勝するつもりでした。でも、ハム・ソヒ選手、決勝で投げて来るんだと思ってビックリしました。やっぱ、SBももちろん強いんですけれど、RISE最強だというのを見せ付けられて嬉しいです。もっともっと強い格闘家を見たかったらRISEに来て下さい」と、主戦場であるRISEをアピール。
すると、今大会で復帰戦を勝利で飾ったRENAがリングに上がり、「神村選手、おめでとうございます。今日、私も復活しました。11月23日、RISEに私が乗り込もうと思うので、あと2戦くらいやって調整するので絶対に(コンディションを)戻すのでぜひ私とやりましょう。皆さん、見に来て下さい」と神村に宣戦布告。その場で11・23RISEの東京ドームシティホール大会にRENAの出場決定が発表され、神村vsRENAのビッグカードが決定した。
▲RENA(右)がサーサ・ソーアリーを下し、復活!
▼セミファイナル(第9試合) SBレディースマッチ 50kg契約 3分3R延長2R
○RENA(及川道場/Girls S-cup2009日本王者、同2010世界王者)
KO 2R2分9秒 ※左ボディブロー
●サーサ・ソーアリー(タイ/WPMF世界女子フライ級王者)
6月5日の後楽園大会で、高橋藍とのSB日本レディース王座決定戦で敗れて以来の試合となるRENA。一時は引退も考えたが、今回が復帰戦となる。
対するは昨年の『Girls S-cup2010』に初参戦、今回が3度目のSBマット登場となる女ムエタイ戦士サーサ。その愛くるしいルックスでタイでは歌手やタレントとしても活躍しているマルチアイドル。
しかし、WPMF世界女子フライ級王座を保持するれっきとしたムエタイ王者で、本場タイの試合では対戦相手の顔面をヒジで切り裂くなど超攻撃型スタイルで人気を博している。
1R、サーサは右ミドルから組み付いていく。RENAは首投げでシュートポイント! 組み付こうとするサーサにRENAはパンチを叩き込み、ミドルキックをかわしてバックに回ってのチョークスリーパー!
キャッチが入り、脱出しようと暴れるサーサ。ヒザで反撃するサーサだが、長い時間絞められ続けた。
2R、組み付いてくるサーサと、前蹴りからワンツーをヒットさせるRENA。サーサの右ミドルをキャッチしてパンチを叩き込んでいくRENAはさらに右ロー。前に出るRENAがワンツーでサーサを仰け反らせてからの左ボディブロー!
サーサは悶絶して倒れ、RENAが鮮やかなKOで復活勝利を飾った。RENAはマイクを持つと「4月に神村選手にダウンを奪われ、6月に高橋選手に負け、本当に辞めようと思いました。でも、応援してくれる皆さんがいるのでまだまだ引き下がれないので頑張って戻ってきました。もっともっと頑張ってまた頂点を目指します。ありがとうございました。戻ってきたぞーっ!」と笑顔で絶叫した。
▲激しい乱打戦を繰り広げたMINA(左)とハム・ソヒ
▼第8試合 Girls S-cup2011トーナメント準決勝第2試合
○ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD/CMA KPWキック女子ライト級王者)
判定2−0 ※29−29、29−28、30−29
●MINA(秀晃道場/J-GIRLSフェザー級3位)
※ソヒが決勝に進出。
1回戦でGirls S-cup2009準優勝のV.V Meiを破る番狂わせを起こしたハードパンチャーのMINAと、藤野との総合格闘家対決を制したソヒが準決勝で対戦。
1R、ソヒが左ロー、左ミドル、左ストレート。MINAは左へ回り込みながらワンツーを出していくが、ソヒの左ミドルが何回もヒットする。ソヒが左ミドルから左右のフック。ボディ、顔面へパンチを打ち分けるソヒがMINAにロープを背負わせる。
2R、左右のストレートから左ミドルにつなぐソヒ。しかし、MINAが左ジャブをカウンターで入れると、ソヒの動きが目に見えて悪くなってくる。打ち合いに持ち込むソヒだが、MINAのパンチで仰け反るソヒ! それでも下がらずに前へ出て、左右フックでMINAに逆襲!
3R、MINAが左右の連打でラッシュをかける! ソヒは前蹴りで突き放し、左フックと左ミドル。
MINAが左右のストレートを放つと、ソヒはボディへのストレート、組んでのヒザ蹴り。MINAは防御に回る場面が多くなり、ソヒが左フック、左ミドルを叩き込んでいく。しかしラスト10秒、MINAはラッシュ! ソヒを一瞬グラつかせる場面もあったが、ソヒが接戦を制した。
▲神村エリカ(左)が左フックをクリーンヒットさせ秒殺勝利
▼第7試合 Girls S-cup2011トーナメント準決勝第1試合
○神村エリカ(TARGET/WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者)
TKO 1R50秒 ※2ノックダウン
●吉田実代(池袋BLUE DOG)
※神村が決勝に進出。
1回戦をKO勝ちで突破した神村と、WINDY智美を破る番狂わせを起こした吉田による準決勝。神村がこの試合で22戦目であるのに対し、吉田は4戦目。
1R、吉田がワンツーを繰り出した直後、神村の左フックが炸裂! いきなりダウンを奪い、場内が大きくどよめく。続く左ストレート、左フック。吉田は首投げを狙うが、投げられない。そして、またも神村の左フックが直撃! 吉田がダウンし、神村が圧倒的な強さで決勝戦進出を決めた。
★第6試合(HIROKOvs藪下めぐみ)、トーナメント一回戦4試合、第1試合(MIOvs山田よう子)はこちら
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