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【シュートボクシング】女子立ち技最強は神村エリカ!ハム・ソヒに逆転勝利

2011/08/19


シュートボクシング協会
「シュートボクシング・ガールズトーナメント
Girls S-cup2011日本予選〜ツヨカワGirls真夏の祭典〜」

2011年8月19日(金)東京・SHIBUYA-AX
開場17:00 本戦開始18:00


▲かつての師匠である藪下めぐみ(左)からダウンを奪うHIROKO

▼第6試合 SBレディースマッチ 70kg契約 3分3R延長2R
○HIROKO(マスタージャパン/第4代SMACKGIRL無差別級女王)
TKO 3R3秒 ※ドクターストップ
●藪下めぐみ(FIGHT CHIX)

 当初、HIROKOと対戦予定だったダリア・アルバーズ(オランダ)が欠場。ダリアの代替選手として、HIROKOのかつての師匠である藪下が出場することになった。これを受けて、HIROKOは「藪下さんは以前お世話になっていた先輩ですが、リングに上がれば関係ないので、しっかり勝ちたいです」と師弟対決に意欲を見せている。

 1R、両者共にジャブを出し合い、組んだ藪下が一本背負いを決める!  が、これは不完全でシュートポイントにならず。 右ローから組み付いたHIROKOがヒザ蹴り、藪下がまたも一本背負いを狙うが、HIROKOはバックについて防ぐ。

  藪下は前方回転の蹴りでけん制し、HIROKOはワンツーを繰り出す。

 2R、やはりジャブを突いていくHIROKOと一本背負いを狙う藪下。HIROKOの右ローにはタックルを仕掛ける。HIROKOの右ローに組み付く藪下へヒザ蹴りが突き刺さり、HIROKOはコーナーへ追い込んでのパンチ連打でスタンディングダウンを奪う。

 3R開始と同時に藪下にはドクターチェックが入る。足を引きずって歩く藪下にストップ(右膝内側靭帯損傷)がかけられ、HIROKOの勝利となった。



▲ハム・ソヒ(左)が強打で藤野恵実を追い込む

▼第5試合 Girls S-cup2011トーナメント1回戦第4試合 2分3R延長1R
○ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA TEAM MAD/CMA KPWキック女子ライト級王者)
判定2−0 ※30−30、30−28、30−29
●藤野恵実(和術慧舟會GODS)
※ソヒが準決勝に進出。

 女子総合格闘技ジュエルスで活躍、これまで多くの日本人トップ選手から勝利を収めているソヒは、神村と並ぶ今大会の優勝候補。1回戦の相手は、女子総合格闘技ヴァルキリーを主戦場にしていた藤野で、SBのリングでジュエルスvsヴァルキリーが実現した。

 1R、藤野は距離を縮めて左右フック、ソヒはサウスポーに構えて左ストレートと左ミドル。

  左へ回り込んで左右フックを狙う藤野だが、徐々にソヒのパンチをもらう場面が増えてきた。ソヒは右へ素早く移動して藤野の左回りを阻止。

 2R、ソヒがパンチを連打すると藤野も足を止めて打ち合う。しかし、この打ち合いで鼻血を出したのは藤野の方。ドクターチェックが入り、試合再開になるとソヒの左ミドルをキャッチした藤野がフロントチョークへ! これはブレイクになる。

  パンチで突っ込んでいくソヒに藤野は組み付いてのヒザ。

 3R、組んでくる藤野にソヒは前蹴り。それでも藤野は組みに行く。組み際に左右フックをヒットさせるソヒに、藤野は組んでのヒザ蹴り。藤野が組む前にソヒの左フックが当たり、藤野が組んでブレイクになるという展開が延々と続き、ソヒが判定勝ちした。



▲力強いストレートでV.V.Mei(左)を苦しめたMINA

▼第4試合 Girls S-cup2011トーナメント1回戦第3試合 2分3R延長1R 
○MINA(秀晃道場/J-GIRLSフェザー級3位)
判定2−0 ※30−30、30−29、29−28
●V.V.Mei(=ヴィー・ヴィー・メイ/フリー/VALKYRIE女子ライト級王者、Girls S-cup2009準優勝)
※MINAが準決勝に進出。

「優勝して被災地にベルトを持って帰りたい」との想いで、SB初参戦を直訴したキックボクサーのMINA。戦績は3勝2敗だが、3勝はいずれもKO勝ちという女子には珍しいハードパンチャーだ。

  一方、Vは総合格闘技ヴァルキリーのチャンピオンであり、Girls S-cup2009では準優勝の実績がある。SBでの試合経験も5勝2敗。宮城県在住のMINAは左腕に喪章を巻いて試合に臨む。

  1R、いきなりパンチでラッシュを仕掛けるMINAにVはタックルを合わせてコカす。ワンツーを繰り出すMINAにVはガッチリとブロックを固め、パンチも返していく。しかし、タックルにヒザを合わせられ、左フックをもらう。

 2R、Vが低く入ろうとするとヒザを合わせるMINA。左右のストレートで前に出るMINAにVはロー。そのローからパンチにつなぐVだが、MINAはジャブで突き放して接近すると左右フック。 Vが組み付こうとすると、MINAはすかさずヒザを突き上げる。

 3R、左右のストレートを出して前に出るMINAにVは左右フックからフロントチョーク! しかし、MINAが倒れてしまい、ブレイクに。立ち上がると左右のストレートからヒザを突き刺すMINAに、Vも左右フックで応戦する。

  ジャブで突き放すMINAにVも打ち合いを挑む。Vが組み付くと、MINAはVの片足を両足で挟み込んで投げをブロックする。判定は2−0でMINA! SB初参戦でVを破るという番狂わせを演じた。



▲ベテランのWINDY智美(右)を破る番狂わせを起こした吉田実代

▼第3試合 Girls S-cup2011トーナメント1回戦第2試合 2分3R延長1R
○吉田実代(池袋BLUE DOG)
判定2−0 ※30−30、30−29、30−29
●WINDY智美(パンクラスism/IKMF東洋女子バンタム級王者)
※吉田が準決勝に進出。

 総合格闘技とキックボクシングで50戦を超えるキャリアを持つベテランのWINDY。SBは初参戦だが、総合とキックの両方を経験しているのは強み。対する吉田も総合格闘技で試合をしており、SBでも2戦2勝のキャリアを持つ。

 1R、右ローからのパンチをヒットさせていくWINDYに、吉田はひるまずパンチで前に出る。吉田がパンチを出すと左右のローキックを返すWINDY。

  面白いようにローが当たり、パンチも繰り出してWINDYが上下で揺さぶる。

 2R、吉田の蹴りをキャッチしてのロー、パンチで上に意識を持ってこさせてのロー、そして吉田がパンチを出すとローを返すWINDY。左右のパンチを繰り出してくる吉田に右ストレート、左ロー。しかし、吉田は左右のパンチを繰り出して前進し続け、全く下がらない。

 3R、吉田がパンチを出しながら前に出るとWINDYがカウンターの右フック。吉田も負けじと前へ出てパンチを当てていく。ジャブ、右フックをもらうWINDYは吉田の前進に後退。

  右フックをもらってもどんどん前へ出て打ち合いに行く吉田。このアグレッシブが評価され、判定は2−0で吉田の勝利! ベテランのWINDYを1回戦で破る番狂わせを起こした。



▲ここでも左フック! 神村エリカ(左)が岡加奈子をKO

▼第2試合 Girls S-cup2011トーナメント1回戦第1試合 2分3R延長1R
○神村エリカ(TARGET/WPMF&WMC世界女子ミニフライ級王者)
TKO 2R31秒 ※2ノックダウン
●岡加奈子(立志會館)
※神村が準決勝に進出。

 SB日本レディース王者・高橋藍とのスーパーファイトで出場を予定していた神村だが、高橋の負傷欠場を受けて「RENA選手、高橋選手に女子格闘技界は任せられません」とトーナメント参戦を決意。

 この“地上最強の女子高生”ムエタイ世界2冠王を迎え撃つのは、トーナメント出場選手の中で唯一の純正シュートボクサー。現在は4連勝中と波に乗っている。神村は18歳、岡は36歳と年齢が倍の差対決となった。

 1R、岡はいきなり首投げを狙うがこれは失敗。神村が左フックを連打していくと、岡は組み付く。神村の左フックにガードを固める岡。神村は左ミドル、首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。

 2R、開始と同時にラッシュを仕掛ける神村はボディと顔面にパンチを打ち分け、岡をロープに釘付け! 右ストレートでダウンを奪い、続く連打で防戦一方となる岡。神村が滅多打ちにしてレフェリーがストップに入り、幸先のいいスタートを切った。



▲山田よう子(左)の左頬が腫れるほどの強打をぶち込むMIO

▼第1試合 SBレディースマッチ 48.0kg契約 2分2R延長1R
○MIO(及川道場)※デビュー戦
反則 1R1分52秒 ※山田が2度の反則
●山田よう子(PUREBRED/第27回WAF世界アームレスリング選手権王者)

 RENAの妹弟子MIOがプロデビュー戦を迎える。 MIOは小学生で道場に入門し、アマチュア選手権のジュニア部門で数々のタイトルを奪取。同門の先輩RENAに憧れプロを目指し、モデルとして芸能活動もこなしながら日々の厳しい練習を重ねる16歳。

  対戦相手は第27回WAF世界アームレスリング選手権チャンピオンで、総合格闘家の山田となった。

 1R、パンチの連打でロープ際に追い込まれた山田は首投げ、これはシュートポイントにならなかったが、山田はレフェリーの制止をきかずグラウンドで抑え込み続ける。

  レフェリーが山田を引き剥がし、レッドカードを提示した。再開後もパンチで追い詰められた山田は投げて寝技で関節技を極めようとするルール無視の反則をおかし、MIOが反則勝ちというほろ苦いデビュー戦を飾った。

 MIOは「今日からデビューするMIOです。今日はこんな試合になってしまいましたが、もっともっと練習して次こそは本当に勝つようにします」と悔し泣きしながら語った。

★メイン(神村エリカvsハム・ソヒ)、セミ(RENAvsサーサー・ソーアリー)、準決勝2試合はこちら

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