4月4日(金)東京・世田谷のシルバーウルフジムにて、5年ぶりの世界王座奪回を目指す魔裟斗(日本/シルバーウルフ)の公開練習が行われた。魔裟斗は4月9日(水)広島・広島グリーンアリーナで開催されるTBS/RCC/FEG主催『Ameba
presents K-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament
FINAL16』でヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズ・ミックスマーシャルアーツ・アカデミー)と対戦する。
「心境? 普通です。もう試合かって、そんな感じ。今年は特別な心境じゃないですね。いつもはあるんですけど、今回は普通です。ま、それがキャリアじゃないですか」報道陣に囲まれた魔裟斗は、リラックスして朗らかな笑顔を浮かべて応対した。
「今はハッキリ言って、動くのがイヤ。ジムに来たくな〜い! みたいな(笑)。試合が終わったら、もう当分ジムには来ないですよ」と言うほど、練習に打ち込んでいたという魔裟斗。「去年から休みなく来てるから。休みたくて仕方がない。いい加減に疲れましたよ」と珍しく愚痴モードだ。昨年はハードな6試合を消化し、突っ走ってきたからこそのセリフ。
「攻略法は何パターンかある」と戦略面も万全の様子で、「今回はボクサーといつもの倍くらい、60Rくらいパンチだけのスパーリングをやってきた」と明かす。
「感触は…普通です(笑)。でも、調子が普通っていうのはいいことなんですよ。(カラコダと)パンチで打ち合っても負けない。打ち合いが染み付いているから、俺が思っていなくてもカラコダが打ち合ってくれば打ち合っちゃうのかな、という気がする」
プロボクシング出身のカラコダとパンチで打ち合うかもしれないと宣言している魔裟斗を、“危ない”と予想する専門家がいるとの話を聞くと、魔裟斗は「なんで?」。
「(カラコダは)世界チャンピオンと言ってもマイナー団体だし、日本チャンピオンくらいのレベルでしょう。だったら俺の方が強い、と思いますよ」とパンチに関して自信満々。「俺、危ないかな〜(笑)。アイツは韓国で素人みたいなヤツにパンチでKOされているんですよ」と、カラコダのパンチ技術に対して全く警戒している様子はない。
カラコダが「ハングリーさでは自分の方が上」と言っていることに関しては、「どれくらいハングリーなのか分からないけど、いいんじゃないですか。俺もハングリーですよ。これだけ去年から休みなく頑張っているんですから」とハングリーさでも負けない、と言ったが、「でも、これはハングリー勝負じゃないよ」と笑った。
「理想はパンチで倒したい」と言う魔裟斗。トーナメント1回戦ということで、試合内容よりも勝ちを優先させる選手もいるのでは、との問いには「俺が絶対に勝つと思っているし、つまんない試合を俺がやっちゃダメでしょう。ヘロヘロに疲れるくらい頑張ってみたい。俺は3Rじゃあ疲れないらしいんで、それくらい攻めてみたい。すぐに終わらせた方がいいですけどね」と、勝つのは当たり前、その上で面白い試合をすると宣言する。
トーナメント1回戦ということで、ブアカーオVSクラウスをはじめ優勝戦線を占うような試合が多くあるが、魔裟斗本人は「特に気になる試合はないですね。珍しく自分の試合のことだけで頭がいっぱい」と、自分の試合に集中する。「あれだけ佐藤(嘉洋)選手が俺のことを言っていても興味ないですから。自分の試合のことだけです」と佐藤の挑発にも乗らない。
それどころか「それはいいけど、そんなことを考えていたら足元を掬われちゃうよ、そう思います。終わったらゆっくり考えますよ、そのことは」と佐藤の心配をする余裕すら見せる。“真の魔裟斗二世決定戦”とも言われているHIROYA(フリー)VS藤鬥嘩裟(藤)に関しても「全く考えてない(笑)。ぶっちゃけテレビも見てないんですよ。11時に寝てるから」と気にしていない。
「試合が終わったら格闘技のことを忘れたい。他の仕事をしたいですね。バラエティー番組に出るとか。頭の中から格闘技がどっかへ行って欲しい。もう、うんざり(笑)」と、魔裟斗はすでに試合後のことを楽しみにしているようだ。
インタビュー後は、4分2Rのシャドーボクシングと、MAX日本トーナメントにも出場経験のあるWMAF世界スーパーウェルター級チャンピオン白須康仁とのスパーリング2Rを披露。
しかし、魔裟斗はなぜかこのスパーでいつもより多く蹴り技を多用。ハイキック、ミドルキック、ローキックを白須にバンバンと叩き込んだ。「パンチで打ち合う」はカラコダへのフェイントなのか、それともカメラがあることを意識してパンチを封印したのか? その答えは4月9日のリング上にある。
TBS/RCC/FEG
「Ameba presents K-1 WORLD MAX 2008
World Championship Tournament FINAL16」
2008年4月9日(水)広島・広島グリーンアリーナ
開場16:30 開始18:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合) World Championship Tournament
FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R
魔裟斗(日本/シルバーウルフ/2003世界トーナメント優勝) VS ヴァージル・カラコダ(南アフリカ/ウォーリアーズ・ミックスマーシャルアーツ・アカデミー/元IBF世界ミドル級王者)
▼セミファイナル(第8試合) World Championship Tournament
FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R
ブアカーオ・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムック/2004・2006世界トーナメント優勝) VS アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/2002世界トーナメント優勝) ▼第7試合 World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテンオデッサ/2007世界トーナメント第3位) VS ジョーダン・タイ(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー) ▼第6試合 World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R 佐藤嘉洋(フルキャスト/名古屋JKファクトリー/2006・2007日本トーナメント優勝) VS ムラット・ディレッキー(トルコ/ユニバーサル) ▼第5試合 K-1
WORLD YOUTH特別試合 60Kg契約 3分3R(延長戦なし) HIROYA(フリー/2007年K-1甲子園 U-18日本一決定トーナメント準優勝) VS 藤鬥嘩裟(藤/J-NETWORKフライ級王者) ▼第4試合 World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシング・オランダ/2005・2007世界トーナメント優勝) VS マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis
Club/2004・2005・2007世界トーナメントベスト8)
▼第3試合 World Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R
サロ・“ザ・シシリアンドン”・ブレスティ(イタリア/チームアーツ)
VS
ワレン・スティーブルマンズ(南アフリカ/ボス/K-1 EUROPE MAX 2008 IN HOLLAND優勝)
▼第2試合 World Championship Tournament
FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R イム・チビン(韓国/KHAN/K-1 ASIA MAX 2008 IN SEOUL優勝) VS
城戸康裕(日本/谷山/2008日本トーナメント優勝)
▼第1試合 World
Championship Tournament FINAL16 K-1ルール3分3R延長1R ドラゴ(アルメニア/ショータイム/2006世界トーナメント第3位) VS GORI(USA/PUREBRED大阪) ▼オープニングファイト第2試合 K-1ルール3分3R延長1R 山本優弥(日本/全日本キックボクシング連盟/青春塾) VS マルフィオ“ザ・ウォーリャータイガー”カノレッティ(ブラジル/シッチマスターロニー) ▼オープニングファイト第1試合 K-1
WORLD YOUTH ルール 3分3R 瀧谷渉太(全日本新武道連盟 桜塾) VS ヴィッタリー・リスニアク(ウクライナ)
<チケット料金>
SRS席 23,000円/S席 12,000円/魔裟斗応援シート 12,000円(特典つき)/A席 6,000円 <チケット発売>
K-1オフィシャルサイト http://www.k-1.co.jp
i-mode K-1オフィシャルサイト Yahoo!ケータイ K-1オフィシャルサイト EZ web K-1オフィシャルサイト チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:594-720)
ローソンチケット 0570-084-006(Lコード:61111) イープラス http://eplus.jp
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可 <チケットに関するお問い合わせ> キャンディープロモーション 082-239-8334 <大会に関するお問い合わせ>
FEG 03-3796-5060 ●K-1 WORLD MAX 2008年間スケジュール(国内)
4月9日(水)広島グリーンアリーナ「世界一決定トーナメント FINAL16(開幕戦)」 7月7日(月)日本武道館「世界一決定トーナメント FINAL8(準々決勝)」
10月下旬 会場未定 「世界一決定トーナメント FINAL(決勝戦)」
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