▲10・24両国国技館で5度目の防衛戦を迎える西岡(右)、同大会に出場する亀海(左)
7月27日(火)都内ホテルにて記者会見が行われ、WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)の5度目の防衛戦が発表された。
4・30日本武道館でWBCインターナショナル・スーパーバンタム級王者バルウェグ・バンゴヤン(フィリピン)を5RTKOで下し、4度目の防衛に成功した西岡。今回は10月24日(日)東京・両国国技館で、WBC世界スーパーバンタム級1位の最強挑戦者レンドール・ムンロー(イギリス)を迎え撃つこととなった。
会見には安河内剛JBC本部事務局長らも出席。安河内事務局長は「ムンロー選手は強豪だと聞いています。王者が指名試合をこなさないことが問題になっていますが、西岡選手はあえて強い選手とやることを望んだと聞きました。西岡選手と帝拳プロモーションの気概を感じます」と西岡を激励した。
主催者・関係者からの言葉を受けて西岡は「まず試合を組んでくれた関係者、すべての方に感謝しています。今回は指名試合で順調にトレーニングを消化しています。指名試合ということは意識していませんが、いつも通りの自分を作り上げて必ず勝ちます」と挨拶。
質疑応答ではムンローの印象を「ガードがしっかりしていて、グイグイ前に出て手数が多い選手」と話し、「今は足腰の強化と対戦相手をイメージしてトレーニングしています。これから練習の密度を上げて、スパーリングに入ったらより相手のイメージを決めていきたい」と試合に向けた練習の状況を説明した。
対戦相手のムンローは西岡と同じサウスポースタイルのボクサーだが「サウスポー同士は対戦する機会が少ないので、実戦練習をいつもよりも早めにやります。右VS右と同じなので、色んな攻撃パターン、ビデオを見て考えようと思います」とサウスポー対策にも力を入れている。
浜田剛史・帝拳プロモーション代表からは「西岡は初防衛から4連続でKO防衛していますが、これは日本記録です。プレッシャーになるかもしれないけど、次の試合でもKOして新しい記録を狙っていきたい」と5連続KO防衛への期待の言葉もかけられたが、西岡は「見ているファンのみなさんの期待に応えられる試合をしたいと思いますが、自分はいつもKOを狙っているわけではない。いつも通りの気持ちで試合をして、チャンスがあれば、チャンスは必ず来るので、そのチャンスは逃しません」とコメント。
「KOを狙って記録が続いているわけではなくて、ボクシングを極めようとしてやっている結果、それがKOになっているんです。だから今回もそのつもりでやります。期待をしてもらっているので、それを胸にとどめてしっかり練習に取り組みます」と静かに意気込みを語った。
また今大会には元2階級王者ホルへ・リナレス(帝拳)、WBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、日本スーパーライト級王者・亀海喜寛(帝拳)の出場を予定。会見に出席した亀海は「大きな舞台で試合をするということで、今までKOは意識していなかったんですけど、派手なインパクトある試合で(西岡に)バトンをつなぎたいと思います」と話した。
なお今大会の模様は大会当日、WOWOWにて「エキサイトマッチスペシャル」として生中継されることが決定している。
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