9月26日(日)東京・後楽園ホールで開催されるWBCムエタイ実行委員会『The Path to the World Champion WBCムエタイ世界王者への道』にて、“60kg級国内最強”の異名を持つ山本真弘(藤原)とWBCムエタイルール日本統一ライト級王座決定戦を争う羅紗陀(キング)が、13日(月)東京・大島のキングジムで公開練習を行った。
シャドー、サンドバッグの後、タイ人トレーナーとの気合いの入ったミット打ちを披露。タイ人トレーナーがリングをめいっぱい使って動き回り、それを追って攻撃するという山本対策の一環を見せた。
「来たな」山本戦をオファーされた時、羅紗陀はそう思ったという。今年1月24日に前田尚紀、5月9日に山本元気と、かつて“全日本キック四天王”と呼ばれた実力者2名を撃破。K-1ルールに専念している石川直生を除き、キック界で山本はいわばラスボス的存在だ。「次は山本真弘選手が来る」と羅紗陀は直感していたという。
今年に入ってからキック界の“レジェンド”とも言える、これまでキック界を支えてきた強豪選手との対戦が続いているが、「去年の段階で今年は全日本キックの選手とやるだろうと言われていたので、覚悟はしていました。ここまで上手く勝ってきているので、最後もキチッと勝たないといけない。精神的重圧? 特にないですね。望むところです」と、キツイ相手との連闘にも関わらず伝説越えを狙う。
生観戦したのは昨年の『Krushライト級GP決勝トーナメント』。「スピードがあって上手な選手」とその印象を語り、「サウスポーなので気をつけます。対策はしているので、多分、大丈夫です。(サウスポーの左が当たりやすいが)こっちの右も当たりやすいのでお互いさま。やりにくくはないですね。警戒するところは特にないです。相手にペースを与えないようにして自分のペースでやりたい」と、自信をうかがわせる。
山本は国内最高のテクニシャンとして知られ、ステップ&ディフェンスワークは他の追随を許さない。『K-1 WORLD MAX』ライト級では大和哲也に敗れたが、事実上2階級上の大和を相手に唯一、KOされず延長戦の末に判定に持ち込んでいる。
羅紗陀は「大和選手との試合はK-1ルールだし、3Rなので参考にならない」とし、「(攻撃を)当てたいなと思っています。しっかりと当てたい。自分から前へ前へ出て行こうと思っています。捕らえる自信はありますね」と、山本のスピード&テクニックに対しての攻略法はあると明かした。
8月1日のNJKFの大黒柱を支えてきた桜井洋平との“エース継承マッチ”では敗れたが、「反省点は“出入り”。今回も出入りは気をつけます。反省して練習しています。あと、ガードが悪かった。これも反省しています」と敗因をしっかり分析し、すでに改善に取り組んでいる。また、桜井との試合を経験して「これからは負けちゃいけない」と気が引き締まったという。
WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王座を返上し、今回からライト級に転向。その理由は減量がきつくなってきたからで、現在は通常体重で67kgあるという。2008年12月23日、神戸で開催された『TOUITSUライト級トーナメント』では62kgの契約体重に挑戦している(1回戦で吉本光志に判定負け)が、この時は「(減量が)余裕でした。あまり覚えてないですね」と、当時のことは参考にならないようだ。
それに今回はベルトよりも、「山本真弘選手と闘う」ことの方が大きいという。「ベルトは意識していません。山本選手と闘うことで頭がいっぱいです」。羅紗陀の目には“ラスボス”山本真弘を破り、世代交代を完了させることしか見えていないようだ。
WBCムエタイ実行委員会
「The Path to the World Champion WBCムエタイ世界王者への道」
2010年9月26日(日)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始16:45
<決定対戦カード>
▼メインイベント WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
国崇(拳之会/NJKF/王者)
VS
リー・ニング(中国/2009年WBCムエタイ中国王者/挑戦者)
▼WBCムエタイルール日本統一ライト級王座決定戦 3分5R
羅紗陀(キング/前WBCムエタイルール日本統一スーパーフェザー級王者)
VS
山本真弘(藤原/IKUSA GP&Kick Return Tournament&Krushライト級GP覇者、第22代全日本フェザー級王者)
▼WBCムエタイルール日本統一スーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
TURBO(FUTURE_TRIBE ver.OJ/元WMAF世界同級王者)
VS
中須賀芳徳(OGUNI/NJKF同級1位)
▼WBCムエタイルール日本統一フライ級タイトルマッチ 3分5R
大槻直輝(OGUNI/NJKF/王者)
VS
加藤竜二(橋本/MA日本キックボクシング連盟同級王者/挑戦者)
▼WBCムエタイルール日本統一バンタム級王座決定戦 3分5R
藤原あらし(バンゲリングベイ・スピリット/REBELS)
VS
山本ノボル(契明/MA)
▼WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王座認定戦 3分5R
梅野源治(PHOENIX/WPMF日本同級王者/REBELS)
VS
エッガラート(タイ)
▼WBCムエタイルール日本統一スーパーウェルター級初代王座決定戦 3分5R
武田一也(JMC横浜/MA)
VS
山内裕太郎(team Pitbull/Krush)
▼WBCムエタイルール日本統一スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
山本佑機(橋本/MA/王者)
VS
高橋誠治(町田金子/NJKF/挑戦者)
▼WBCムエタイルール日本統一ウェルター級王座次期挑戦者決定戦 3分5R
大和侑也(大和/NJKF同級王者)
VS
一貴(マスターズピット/MA日本キックボクシング連盟同級王者)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席12,000円
RS席10,000円 S席8,000円
A席6,000円 B席4,000円
※当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ=TEL:0570−02−9977
後楽園ホール=03−5800−9999
NJKF事務局=TEL:03−6912−7247
MA日本キック事務局=TEL:042−530-8630
出場選手所属ジム
<お問い合わせ>
NJKF=TEL:03−6912−7247
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