1月23日(日)東京・ディファ有明で開催の『REBELS.6』第6試合で対戦する、“90年代キックのカリスマ”立嶋篤史(ASSHI-PROJECT)と梅原ユウジ(STRUGGLE)のインタビューが主催者を通じて届いた。
立嶋は90年代にキックボクシングブームを巻き起こした立て役者で、カリスマ的な人気を誇った名選手。交通事故で重傷を負って長くリングから遠ざかっていたが、2009年9月20日、6年3カ月ぶりに復帰して劇的な勝利を収めた。続く深津飛成戦でも勝利を収めたが、復帰3戦目となる昨年9月11日の田中義人戦では判定負け。今回が復帰4戦目となる。
対する梅原は、かつて立嶋からダウンを奪い、全日本フェザー級王座を奪取した鈴木秀明会長の愛弟子。因縁含みの相手となるが、鈴木会長は「立嶋選手のハートの強さは尊敬するが、それだけでは試合に勝てないことを証明する」とクールに言い放っている。
■立嶋篤史インタビュー「別に気持ちだけでやっているわけではない」
――現在の体調は?
「あまり関係ないんじゃないですかね、体調は。悪くても勝てばいいし、良くても負ければダメなので。体調は気にしたことはないです」
――怪我をされていることをブログなどで公表されているようですが、大丈夫なのでしょうか?
「怪我をしない練習は、練習じゃないので」
――相手の梅原選手の印象は?
「初対面なので。試合も観たことがないし、VTRなどでの研究もしていないです」
―― 一度決まった前田尚紀戦が中止になり、梅原戦になりましたが、前田選手であっても何も研究はしていなかった?
「こうやって直前になって変わることもありますし、今までそうやってきたので、今さらやり方を変えても上手く行くとも思わないです。このまんまですね」
――梅原選手は、以前、全日本フェザー級タイトルマッチ(ホープだった鈴木に立嶋が判定負けでベルトを手放した)で戦ったことのある鈴木秀明会長の弟子です。どうしてもそこに注目が行くところですが。
「僕が意識しなくてもしたい人はするだろうし、それはいいんじゃないですか。観る人に任せれば。僕には別に関係ないです」
――鈴木会長は、立嶋選手と逆で非常に研究するタイプのようです。立嶋選手のことを尊敬しているし、今続けていることも凄いと認めるが、明らかにスピード、技術、体力も衰えている。ただ、心が物凄く強い。しかし、成熟した競技においては心だけで勝てるものではないので、自分の弟子には十分な技術とパワーを教え込んで、それを証明したいといったことを言っています。そのコメントについては?
「なんとも思わないです。別に気持ちだけでやっているわけではないので」
――現在の年齢からしても衰えていると言う人もいれば、熟練されたと言う人もいます。ご自身の中では、今も強くなっていますか?
「僕がどう思っているかは(あえて)言わないです。そんな安っぽい気持ちは持っていません。ダメだと思う人は思ってくれてもいいし、どう思ってくれても構わないけれど、僕の気持ちはそんな安っぽいものじゃないので、簡単に言いたくはないです。試合を観てもらえれば、そのままだと思います」
――ヒジありの純キックボクシングルールにこだわる立嶋選手ですが、現在、隆盛のK-1ルールのオファーが来たらどうしますか?
「来たことはありますよ、大分さかのぼりますけれど。でも、それでもらったお金は、僕の仕事をして稼いだお金じゃないと思っているので。サッカー選手がラグビーをやらない、ソフトボールの選手は野球が出来ないのと一緒で、違うんだからいいんじゃないですか。僕はキックボクサーなんで」
――今回、勝てばWPMF日本ランカーになり、王座への挑戦、その後、色々な道が拓けると思いますが、今後の目標は?
「あんまり言えないですね。あっても言わないですし。僕は明日、今日よりもいい選手を作ることでイッパイいっぱいなので……先のことは周りの方にお任せします。はい」
――アラフォーの年齢から引退が囁かれることもあると思います。引退される時や場所など何か決められていることはありますか?
「(逆に質問)死ぬ場所とか時間とかを決めていますか?」
――同じことですね?
「はい。明日辞めたくなったら試合前でも明日辞めるんじゃないですか。今は本当になんか……試合のことを考える余裕もないです。イッパイいっぱいで」
――いつも入場から只ならぬ雰囲気を醸し出していますが、勝つことなのか、倒すことなのか、ただただ試合に集中しているのか、何を考えておられるのでしょう?
「何も考えていないですよ。入場とか……どう感じてもらっても構わないですけれど、僕は試合をするのが仕事なので、それにまつわる何かで評価されてもいまいちピンとこないです」
――梅原選手にメッセージをお願いします。
「何もないですよ」
――最後に応援してくれているファンの皆様へ一言。
「何もないです。試合を観て何かを感じてもらえれば(それでいい)」
[2011年1月14日収録]
■梅原ユウジ「自分がチャンピオンになる上で絶対に越えて行かなければならないステップ」
――現在の体調は?
「凄くいいです」
――今、25歳の梅原選手ですが、いつからキックボクシングをされているのでしょう?
「高校3年生、17歳からです」
――元々、何かスポーツや格闘技はされていたのでしょうか?
「格闘技経験はなかったんですけれど、スキーとサッカーをしていました」
――キックを始めたきっかけは?
「K-1で初優勝した魔裟斗選手を見てです。自分もチャンピオンになれるんじゃないかと思いました」
――プロデビューしたのは?
「20歳です」
――11戦されている梅原選手ですが、一番印象深い試合は?
「デビュー戦ですかね」
――さて、伝説的な選手との試合が決まりました。
「率直にチャンスと捉えています」
――立嶋選手のことは、ご存知でしたか?
「名前は知っていましたが、プロになる頃に知ったので、特に憧れていたとかはありません」
――チャンスと言われましたが、どういうところが?
「自分がチャンピオンになる上で絶対に越えて行かなければならないステップだと思うので、これはチャンスだなと」
――立嶋選手の試合をご覧になったことは?
「ビデオでしか見たことないです。会長との試合と最近の試合です。気持ちの強い選手だと思いました。今も昔もです」
――勝てると思いましたか?
「勝てない相手ではないと思いました」
――どんな技で勝負しますか?
「自分はやはり、スピードですね。今回は、パンチをメインに攻めて行こうと思っています」
――ヒジあり5回戦の経験は?
「前回の試合が初めてです。自分は今、完全にキックルールの選手です」
――相手のビッグネームぶりに緊張は?
「しますけれど、気持ちで絶対に負けないように頑張ります。最後は気持ちの闘いになると思うので、集中力を切らさずに行きます」
――どんな勝ち方を狙いますか?
「すっきりとKOで。パンチですね」
――どうしても会長との元ライバル関係がクローズアップされるなど、色々と修飾が付く試合ですが?
「少しは、気になりますけれど、今回は自分の試合なので集中して行きます」
――この試合以後の目標は?
「このまま着実にキャリアを積んで行ってチャンピオンになります。WPMFのフェザー級王座ですね」
――鈴木会長は、どんな方ですか?
「凄い選手でしたし、信頼している師匠です」
――立嶋選手にメッセージをお願いします。
「絶対勝ちます!」
――最後にファンの皆様に一言。
「会場を盛り上げる試合をしますので、応援、お願いします!」
[2011年1月7日収録]
■鈴木秀明会長「立嶋選手は執念が凄い。ただ、執念だけでは勝てない」
――立嶋戦のオファーをもらった直後の感想は?
「梅原的にやり易い相手だなと思いました」
――やり易いとは?
「梅原の良さが活きて、いい試合になるんじゃないかなと」
――梅原選手の良さとは?
「スピードが普通よりあると思うので、それで相手を翻弄するような戦い方が出来る、動き的なスピードですね。全体のスピードではなく、瞬間的なスピード。立嶋選手はスピード的に速い選手ではなく、梅原と対照的になるので、面白く噛み合うんじゃないかなと思っています」
――どうしてもファンは、鈴木VS立嶋の目線で見てしまう部分があると思います。
「立嶋選手は僕が現役の時、新人で挑戦する頃、物凄くカリスマのあるスター選手だったので、そんな選手とやれるというのは光栄だなと思っていました。梅原にとってもそんな選手に挑んでいけるというのはいいことです」
――立嶋選手の復活は奇跡的だと思うのですが、ご覧になったことは?
「ビデオであります。立嶋選手は執念が凄い。ただ、執念だけでは勝てないと思います。技術と体力がないと。心だけでは技術を超越出来ません。技術や体力の衰えというのは絶対に訪れる、(現役を)出来る寿命というものが僕はあると思います。立嶋選手はそれを執念で何とかしようとしていると僕は感じています。だから僕は、技術と体力がないと、心だけでは勝てないというのを解らせるような試合内容に出来ればいいなと思っています」
――鈴木会長の立嶋選手へのメッセージのように感じる言葉です。
「基本的にやっぱり心だけではどうにもならないものが絶対にあるので、それを超える技術の面で僕は(立嶋選手が)上がっているとはあまり感じないです。心は上がっていると思います、確実に。そこが凄いんですけれどね。普通、心が落ちて行くところで心が上がっているんですから」
――スピードや技術は、梅原選手が上回っているとはっきり言えますか?
「その点では確実です」
――どういう試合になるでしょう?
「結構、いい試合になると思います。お客さんが楽しめるような。僕も楽しみですし、期待しています」
――一方的にはならない?
「一方的にしたいですね。一方的になる予定ではあります」
――ここで、鈴木VS立嶋戦を振り返っていただいて、どんな試合でしたか?
「僕は、ただ無我夢中で立嶋というカリスマに向かって行ったという感じでした。梅原も気持ち的には同じで行って欲しいです。同じ気持ちで立嶋篤史というカリスマ……悪く言っちゃうと、元カリスマに思いっきりぶつかって行って欲しいですね」
――立嶋選手の殺気は、今も昔も衰えないものを感じますが、鈴木会長の時も凄かったですか?
「そうですね、執念は凄く感じました。けれど、今は技術や体力よりも心だけで闘っているのを客観的に見て感じます。心だけで一生懸命頑張れば、いくつになっても出来るってもんじゃない。キックボクシングというプロスポーツは、それだけのものを出して行かなければならないと思うので、そこのプロ意識として辞めることもひとつの選択だと思います。ただ、立嶋選手が続けていることは凄いと思います。さっきも言った通り、技術と体力で落ちている部分はあるので、確実にそれを立嶋選手が身に染みる様な内容にしたいなと思っています」
――鈴木会長が引退された理由は?
「目を怪我してしまったことで、今言ったように心と技術と体力がそれだけのパフォーマンスを出すことが難しいと考え、僕は辞めました。そういうところでも対極ですよね、立嶋選手は。やりたいという気持ちで続けている。気持ちがあるけれどパフォーマンスが落ちてしまうのは、自分に嘘をついてしまうこと、というのが僕にはあったので、誤魔化しながらやるのではなく自分の100%で勝負したかった。だから、何かが落ちて行く、ダメなところがある、それでも続けるっていうのが僕の中ではマイナスだったんです。ただ、立嶋選手は、自分が落ちたとは思っていないでしょうけれどね」
――今でも立嶋選手は、御茶ノ水で記者会見があれば、船橋から走ってきたりと独特な修行の様な練習をしています。
「今でも皆が興味を失わないって存在は、凄いですよね。ビデオを見ても、3試合前の復帰戦の時より強くなってきていると思うので、まったく油断していないです。今回5Rなので、気持ちの強さが途切れないようにしています」
――立嶋選手にメッセージをお願いします。
「僕は、立嶋選手は凄い存在だと思っているので、梅原を思いっきり行かせます! よろしくお願いします!」
――最後にファンに一言。
「見ているお客さんが面白い試合が出来るように、今、努力をしています。梅原も気が乗ってきているので、応援、よろしくお願いします!」
[2011年1月7日収録]
REBELSプロモーション
「REBELS.6」
2011年1月23日(日)東京・ディファ有明
開場15:00 開始15:30
<全対戦カード>
▼メインイベント(第9試合) WPMF日本ウェルター級王座決定トーナメント決勝戦 WPMF日本ルール 3分5R
田中秀弥(RIKIX/同級2位)
VS
渡部太基(藤原/同級3位)
▼セミファイナル(第8試合) WPMF日本スーパーフライ級王座決定戦 WPMF日本ルール 3分5R
ウエンツ☆修一(スクランブル渋谷/同級3位、前J-NETWORK同級王者)
VS
闘魔(新宿レフティー/同級2位、J-NETWORK&M-1同級王者)
▼第7試合 フェザー級 WPMF日本ルール 3分5R
梅野源治(PHOENIX/WPMF&WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者、M-1フェザー級王者)
VS
清川祐弥(新宿レフティー/WPMF日本同級9位)
▼第6試合 フェザー級 WPMF日本ルール 3分5R
梅原ユウジ(STRUGGLE/WPMF日本同級6位)
VS
立嶋篤史(ASSHI-PROJECT/元全日本同級王者)
▼第5試合 WPMF女子アトム級王座決定戦 WPMF日本ルール 2分5R
Little Tiger(F・TEAM TIGER/前J-GIRLS同級王者)
VS
山田純琴(NJKF・y-park/BONITA BOXEO同級1位)
▼第4試合 WPMF日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント準決勝戦 WPMF日本ルール 3分5R
清水雄介(尚武会/J-NETWORKバンタム級王者)
VS
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/WPMF日本同級6位)
▼第3試合 WPMF日本スーパーバンタム級王座決定トーナメント準々決勝戦 WPMF日本ルール 3分5R
裕・センチャイジム(NJKF・センチャイムエタイ/WPMF日本同級2位、NJKF同級3位)
VS
梅原タカユキ(TARGET/WPMF日本同級級5位)
▼第2試合 ウェルター級 WPMF日本ルール 3分5R
笹谷 淳(パワーオブドリーム/J-NETWORK同級王者、WPMF日本同級10位)
VS
T-98(=タクヤ/クロスポイント吉祥寺/WPMF日本同級4位)
▼第1試合 スペシャルオープニングマッチ ミニマム級 WPMF日本特別ルール(ヒジ打ち及び首相撲、頭部への膝蹴りなし) 2分3R
飯田なお(新宿レフティー)
VS
宗田智美(ボス/第4回J-NETWORKアマチュア全日本選手権大会Bリーグ女子-45kg級優勝)
<チケット料金>
VIP席 20,000円/SRS席 12,000円/RS席 9,000円
S席 8,000円/A席 7,000円(残少)/B席 5,000円(残少)
※当日は1,000円増し。
<チケット発売場所>
チケットぴあ
参加各ジム・各選手
REBELSプロモーション http://www.rebels-muaythai.jp
<お問い合わせ>
REBELSプロモーション=03−3397−0752
REBELSプロモーション
「REBELS-EX〜HINATA’s wave〜」
2011年1月23日(日)東京・ディファ有明
開場10:30 開始11:00
<全対戦カード>
▼メインイベント(第7試合) 70kg契約 RISEルール 3分3R延長1R
日菜太(湘南格闘クラブ/初代RISE70kg級王者)
VS
チェ・ウヨン(韓国/TEAM CHIBIN/ジョンム/韓国ムエタイ協会72.5kg級王者)
▼セミファイナル(第6試合) ライト級 WPMF日本ルール 3分3R
塚原光斗(クロスポイント古河/WPMF日本ライト級6位)
VS
Masaru(MONKEY☆MAGIC/元日本ライト級1位)
▼第5試合 スーパーフライ級 3分3R WPMF日本ルール
松崎公則(ストラッグル/WPMF日本同級7位)
VS
源リョウ(JTクラブ/WPMF日本同級8位)
▼第4試合 55kg契約 3分3R WPMF日本ルール
吉野幸喜(湘南格闘クラブ)
VS
湊恭二郎(エス/元NKBフェザー級6位)
▼第3試合 スーパーライト級 WPMF日本ルール 3分3R
我龍正弥(ファイティングマスター)
VS
前田将貴(RIKIX)
▼第2試合 80kg契約 WPMF日本ルール(ヒジなし) 3分3R
剛田 武(ボス/J-NETWORK アマチュア全国選手権ライトヘビー級2008、09、10年優勝)※デビュー戦
VS
テポドン(新宿)
▼第1試合 68kg契約 WPMF日本ルール(ヒジなし) 3分3R
芝田二郎(平井)
VS
松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット)※デビュー戦
▼アマキックSTARS 第4試合 63kg契約 90秒2R REBELSアマチュアルール
野呂瀬博之(ストラッグル)
VS
力也(クロスポイント吉祥寺)
▼アマキックSTARS 第3試合 58kg契約 90秒2R REBELSアマチュアルール
渡邉秀康(ストラッグル)
VS
久米 光(小比類巻道場)
▼アマキックSTARS 第2試合 65kg契約 90秒2R REBELSアマチュアルール
しげちよ(クロスポイント大泉)
VS
カリケン(新宿)
▼アマキックSTARS 第1試合 58kg契約 90秒2R REBELSアマチュアルール
まろちゃん(クロスポイント吉祥寺)
VS
原口雅美(小比類巻道場)
<チケット料金>
VIP席15,000円 SRS席9,000円
S席7,000円 A席6,000円 B席4,000円
※当日券は各1,000円増し。
<チケット販売所>
REBELS公式サイト=http://blog.livedoor.jp/rebels_muaythai/archives/51643847.html
参加各選手・各ジム
※一般プレイガイドでの販売はなし。
<お問い合わせ>
REBELSプロモーション=TEL:03-3397-0752
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