2月15日(火)東京・落合にあるGRABAKAジムにて福田力(GRABAKA)が公開練習を行った。福田は2月27日(日・現地時間)オーストラリア・シドニーのエイサーアリーナで開催される『UFC 127』でニック・リング(カナダ)と対戦する。
初のUFC参戦まで2週間を切った福田は3分1Rのパンチのミット打ちを公開。現在は「コンディションを整えながら減量です」と調整段階に入っており、19日にはオーストラリア入り。メディカルチェックなどを受けて試合当日を迎えるスケジュールだ。
海外での試合は2007年9月のエリートXC以来、約3年ぶりとなる福田だが「今回は戦う舞台がUFCなので前よりも比べものにならないくらい大会の規模が違うと思います。だから舞い上がらないようにしたいですね。また僕は4戦ほど金網で試合を経験しているのですが、ケージ際で攻防があったわけではなくて、大きさそのものも変わるので、あまり過去の経験は関係ないと思っています」と新たな気持ちでUFCの舞台に立ちたいという。
今回のUFC参戦が決まり「単純に(UFCで試合を)やってみたいという気持ちはありましたけど、オファーが来るまではUFCで試合をすることは現実的に考えたことはなかったです。そこで正式なオファーを受けてからUFCで戦うことを具体的に考えるようになりました」と話す福田。
レスリングとフィジカルを主体にした福田のファイトスタイルは金網向きだという意見もあり「岡見(勇信)選手や秋山(成勲)選手に金網や壁の使い方を教えてもらいました。やってみないと分からない部分があるとは思いますが、自分は金網に合っていると思います」と福田自身もそれを感じている。
またアメリカ式の採点基準やポイントに関しても「UFCは日本のイベントと違って5分3Rの採点。1Rで何とかしっかりポイントを取りたいと思います。テイクダウンの攻防で僕が上を取れるかどうかがポイントになるでしょうね」と落ち着いた様子で話し、元同門で先にUFCデビューを果たした山本“KID”徳郁からも「自分がオーストラリアに発つ前に、UFCがどんな雰囲気だったのかなどを聞いてみたい」とアドバイスをもらうつもりだ。
福田は対戦相手のリングを「2,3試合くらい映像を見たのですが、何でもオールラウンドに来る強いで選手だなと思います」と警戒。その上で「自分は我慢比べのような試合をして、最後は自分が勝てていたらいいなと思います」と試合のビジョンを語る。
UFCという世界最高峰の舞台で自分の何をアピールしたいのか、という質問には「自分の強さをアピールしたいですね。(UFCでの日本人の負けを払拭したい?)僕は今回がUFCデビュー戦だし、自分のことでいっぱいいっぱいでそこまでのことを考える余裕がありません。でも周りの期待には応えられるような試合をしたい」と答えた福田。「(ミドル級で一番意識している選手は誰?)次のニック・リングのことしか考えられません」とリング戦での勝利を誓った。
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