▲藤本ジム全員一丸となって前人未到の記録に挑む。（左から）鴇コーチ、ジャルンチャイ、石井、藤本会長

　 石井宏樹（藤本ジム）が史上初の快挙達成に挑む！　3月11日（日）東京・後楽園ホールにて開催される『MAGNUM 28』で、石井はラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王座の初防衛戦を行う。

　500年の歴史を誇るムエタイにおいて、タイ人以外で2大殿堂（ラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアム）のタイトルを手にした外国人はわずか5人。

　現チャンピオンの石井を除き、その誰もが初防衛戦でタイトルをタイ人に奪い返されている。石井は今回、外国人初の初防衛成功という記録に挑むのだ。

　2月27日（月）東京・目黒の藤本ジムで公開練習を行った石井は、日本ウェルター級王者・緑川創と本番さながらの激しいボクシングのスパーリングを5R、ミット打ちを3R、タイからトレーナーとして招いた元ムエタイ5冠王ジャルンチャイとのマススパーリング3Rを披露。

「全て順調です」と調子の良さをうかがわせた。

　対戦相手の同級4位ゲーンファーン・ポー.プアンチョン（タイ）の印象は、「4〜5試合映像を見ましたが、首相撲に来る選手。首相撲が一番のポイントになるでしょう」と評する。

「それに付き合わないように自分のスタイル、間合いで勝負するつもりです。接近戦にはならないようにしたい。簡単には終わらない試合になると思うので、5Rフルに戦うつもりでスタミナが切れないくらいの練習をしています」と対策の一部分を明かす。

　史上初の防衛という記録がかかっていることについては、「特に強くは意識していませんが、以前のベルトを奪いに行く時の気持ちよりも、今のベルトを守りたいという気持ちの方が強い」と言う。

　ちょうど1年前に東日本大震災が起こった3月11日という日にビッグマッチを迎えることについては、「自分の中で歴史に刻み込める試合が出来るという感覚を持っています。自分が頑張ることによって、被災地で頑張っている人たちに少しでも勇気を与えられるような試合が出来れば幸せ。何かメッセージを伝えられれば、と思っています」と語った。

新日本キックボクシング協会
「MAGNUM 28」
2012年3月11日（日）東京・後楽園ホール
開場16：45　開始17：00

＜全対戦カード＞

▼ダブルメインイベント（第12試合）　ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級タイトルマッチ　3分5R
石井宏樹（藤本/王者）
vs
ゲーンファーン・ポー.プアンチョン（タイ/同級4位/挑戦者）

▼ダブルメインイベント（第11試合）　日タイバンタム級国際戦　3分5R
江幡　塁(伊原道場/日本バンタム級王者)
vs
ペッダム・チューワッタナ（タイ）

▼ダブルセミファイナル（第10試合）　日タイミドル級国際戦　3分5R
喜多村　誠（伊原道場/日本ミドル級王者）
vs
タイ人選手

▼ダブルセミファイナル（第9試合）　日本フェザー級　3分3R
内田雅之（藤本/日本フェザー級王者）
vs
拳士浪（治政館/同級4位）

▼第8試合　日本ライト級
松本芳道（八景/同級3位・元同級王者）
vs
ジョニー・オリベイラ（ブラジル/トーエル/同級10位)

▼第7試合　日本ウェルター級
渡辺健司（伊原稲城/同級1位）
vs
竹若佑輝（八景/同級3位）

▼第6試合　日本ライト級
翔栄（治政館）
vs
木村旭洋（伊原道場）

▼第5試合　日本ウェルター級
大槻翔太（伊原道場）
vs
調整中

▼第4試合　日本バンタム級　3分2R
海彦（伊原道場）
vs
調整中

▼第3試合　日本フライ級　3分2R
重森陽太（伊原稲城）
vs
奥脇一哉（はまっこムエタイ）

▼第2試合　日本フェザー級　3分2R
茂木宏幸（藤本）
vs
麗也（治政館）

▼第1試合　日本ライト級　3分2R
KAZUMA（揚心）
vs
エージェント木村（野本塾）

＜チケット料金＞
SRS席20,000円／RS指定席15,000円／指定席10,000円／A席7,000円
B席5,000円／立見4,000円（当日券）

＜問い合わせ＞
新日本キックボクシング協会＝TEL：03-3780-1338