▲スペインでの記者会見にて、英語でスピーチした魔裟斗K-1エグゼクティブプロデューサー(写真は5・16エグゼクティブプロデューサー就任会見において)
5月26日(土・現地時間)11:00よりスペインの首都マドリードにて、新生K-1の第一弾大会『K-1 RISING 2012〜K-1 WORLD MAX FINAL 16〜in MADRID』の公開計量が行われた。
70kgトーナメント1回戦に日本代表として出場する名城裕司(K NETWORK国士会館)と城戸康裕(谷山ジム)はそれぞれ1回目の計量でパス。アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)とシャヒッド(モロッコ)は1回目でパスできず、キシェンコは3回目、シャヒッドは2回目でパスした。
計量後の14:11からは記者会見が行われ、登壇したK-1エグゼクティブプロデューサーの魔裟斗は英語でスピーチした。以下、その全文。
「初めましてマドリードの皆さん、そして本日K-1 RISING 2012の会見にお越しくださった記者の方々。私が新しいK-1のエグゼクティブプロデューサーの魔裟斗です。これから我々は新しく生まれ変わったK-1を世界中の皆様にお見せするのですが、それがこの太陽の国スペインから始まるということは、大変嬉しくもあり運命の様なものを感じます。我々が今年の大会名に掲げた『RISING』という名称にまさにふさわしい都市であり、私個人も初めて訪れましたが、想像以上に朗らかで明るいイメージを受け、感銘していたところです。
今はまさにヨーロッパは経済的に危機に瀕しているとうかがっていたので、少し心配していたのですが、街中の人々の顔を拝見して、これならば安心だと思いました。皆さん、ぜひ明日の大会に足を運んでいただき、名誉ある新生K-1の第一歩を見届けてください。我々も一度はブランドが死に絶えてしまい、多くの苦難と危機の中で勇気を持って一歩目を踏み出したところです。皆さんも世界で最高のファイターたちが繰り広げる、情熱溢れる戦いを共に声援を送りながら、明日への一歩を一緒に踏み出しましょう。
私も先日まで現役でしたから、皆さんの応援があらゆる奇跡的な力を与えてくれることを知っています。ぜひ、会場に来て選手たちを勇気付けてあげてください。ここにいる彼らはそれに全力で応えてくれるでしょう。その奇跡的な瞬間を一緒に見届けようではありませんか。太陽の国スペインでライジングと銘打ったK-1の大会をやるのは光栄なことです。自分も現役時代にお客さんの声援を受け、奇跡を何度も経験してきました。明日は会場にみんな集まってもらって新生K-1のキックオフを楽しみましょう」
会見の最後には魔裟斗から「今回は各試合に3000ドル(約24万円)のKOボーナスを出す」との発表があり、バダ・ハリは「(ここにいる)全員を倒したらいくらになる?」とジョークを飛ばして笑いを誘った。
そのバダ・ハリは記者から「ボクシングに転向するという話は本当だったのか」との質問が飛び、バダ・ハリは「本当だ。でも、人生はステップ・バイ・ステップ。K-1ワールドGPで優勝してからボクシングの世界チャンピオンを目指したい」と応えた。約9年ぶりにK-1に復帰するミルコ・クロコップは「確かに僕は歳をとったけれど、人に何かを教えるには十分な年齢になった。明日はK-1とは何かを伝えてあげたい」とコメントした。
また、魔裟斗は現地の記者から復帰する可能性を聞かれたが、「もういっぱい戦ったし、やり残したことはない」と苦笑いして答えた。
■インターネット無料配信スケジュール
5月27日(日)24:30頃
http://www.ustream.tv/channel/k-1globaltv
※28日(火)から再放送を予定
K-1 Global Holdings Limited
「K-1 RISING 2012〜K-1 WORLD MAX FINAL 16〜in MADRID」
2012年5月27日(日・現地時間)スペイン・マドリード パラシオ・ビスタ・アレグレ
開場17:30 開会式20:00
オープニングファイト18:15
<決定対戦カード>
▼ヘビー級スーパーファイト
バダ・ハリ(モロッコ)
vs
アンダーソン“ブラドック”シルバ(ブラジル)
ミルコ・クロコップ(クロアチア)
vs
ローレン・ハヴィエル・ホルヘ(スペイン)
ダニエル・ギタ(ルーマニア)
vs
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア)
リコ・ヴァーホーベン(オランダ)
vs
セルゲイ・ラシェンコ(ウクライナ)
▼K-1 WORLD MAX FINAL 16 1回戦
アンディ・サワー(オランダ)
vs
エイブラハム・ロッキーニ(スペイン)
マイク・ザンビディス(ギリシャ)
vs
シャヒッド(モロッコ)
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ)
vs
イ・スファン(韓国)
城戸康裕(日本/谷山ジム)
vs
シュー・イェン(中国)
ドラゴ(アルメニア)
vs
アンディ・リスティ(スリナム)
名城裕司(日本/K NETWORK国士会館)
vs
リース・マカリスター(イギリス)
ハルト・グリゴリアン(ベルギー)
vs
ムルテル・グロンハート(スリナム)
チェン・スーパープロ・サムイ(タイ)
vs
クリス・ンギンビ(コンゴ)
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