▲IT’S SHOWTIMEのサイモン・ルッツ代表(左)photo:Ben Pontier
7月2日(月)にイッツ・ショータイムのサイモン・ルッツ代表よりプレスリリースされた新生K-1のファイトマネー未払いについて、新生K-1を運営するK-1 Globalが3日(火)に公式HPにて声明文を発表した。
ルッツ代表は新生K-1の旗揚げ戦となった5月27日(日・現地時間)スペイン大会に協力、マネージメントしている選手たちを出場させた。しかし、今回のリリースで「私どもはK-1を本来のトップに戻そうとする新K-1のマイク・キム氏と合意しました。これにより我々は支払いも受けました。新K-1と選手契約の手助けもしたし、スペインでの立ち上げ大会開催のためのマドリードの現地協力者も紹介しました。キム氏が語った大胆構想は何一つ現実性がありません。
マドリード大会に参戦した選手たちは今もまだファイトマネーを受け取っていません。再び、選手たちは未払い状態です。(バダ・ハリとミルコ・フィリポヴィッチだけは前払いを要求していました)」と訴えた。
これに対し、K-1 Globalは「一部報道機関において事実と異なる報道がございました」とし、「スペイン大会に出場されました選手の皆様へのファイトマネーの支払いは大部分完了しております。ただし、一部選手については、仲介者であるサイモン・ルッツ氏より選手の銀行口座情報が本日時点でも届いていないため、支払いをすることができない状態にあります。すでに複数回にわたり、選手の口座情報をルッツ氏側に要請しており、必要な情報が届き次第、支払う体制は整えてあります」と反論。
ルッツ代表の「マドリードの現地協力者は新K-1のために必要経費の立替払いまでして大会開催に協力しました。その後メールでの請求やりとりを何百通としているにもかかわらず新K-1からの支払いは今もって何も無い状態なのです。よって現地協力者は新K-1を訴訟する段階です」との言葉については、「スペイン大会開催の諸費用については、当方からの前払い金、大会後に発行された請求書、また額面の不整合とその照会・調整のため、支払金額の算出と確定に予想外の時間を要しました。これを相互に確認、調整し、6月28日までに支払金額につき、書面にて合意を得ました」とK-1 Globalはすでに解決済みだと主張。
さらにルッツ代表は、6月30日(土・現地時間)ベルギーで開催された『IT’S SHOWTIME 57&58』で発表したイッツ・ショータイムのGloryへの売却について、K-1 Globalへの不信感が決断の引き金になったとする。
「またしてもK-1は私どもとの財政合意に基づいた行動をすることができませんでした。彼らは契約を破ったのです。
キム氏は彼自身の日本人スタッフにさえ未払いなのです」
しかし、K-1 Globalはこれに対して、「サイモン・ルッツ氏はK-1 Global社とサービス契約を結び、本年2月には同氏に契約金も支払われました。それにもかかわらず、K-1 Global社に何の事前通告も無いまま同業他社との契約を締結しております」と、契約違反をにおわせる反論をしている。
今回のK-1 Globalの反論に、ルッツ代表がさらに反論してくるであろうことは想像に難しくない。どちらの主張が正しいのかは現時点では分からないが、今後の行方に注目していきたい。
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