J-NETWORK
「J-GIRLS Catch The stone〜8」
2010年5月30日(日)東京・新宿FACE
開場17:00 試合開始17:30
▼メインイベント(第10試合) アトム級アジア親善試合 サバイバルマッチ1
○Little Tiger(F・TEAM TIGER/J-GIRLSアトム級王者)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●ノンブア・ルークピアリー(タイ/ワンソンチャイプロモート)
あの“行ける伝説”初代タイガーマスク・佐山聡氏の秘蔵っ子であるLittle
Tiger(以下LT)は2009年に大躍進を果たし、昨年9月に創設されたJ-GIRLSアトム級の初代王者の座に輝いた。
そして王座載冠後、初の試合となる今大会で迎え撃つのはタイの若手新鋭ノンブア。ノンブアはタイ国ムエタイ界最大のプロモーターであるワンソンチャイプロモーションが送り込んだ刺客。
弱冠19才にしてムエタイの戦績は45戦35勝8敗2分と大人顔負けの偉業を成し遂げている。試合開始前には、ノンブアだけがワイクーを披露した。
1R、両者ともにオーソドックス。先に仕掛けたのはLT。左ローを出し、様子を探る。立て続けにミドルを出すと、ノンブアはヒザブロック。ノンブアも右ローを出し、蹴り終わりには右フックを入れていく。LTのパンチをスウェーで交わしていく。手数のLTに対し、ノンブアはまだ様子見といったところか。
2R、1Rとは違い、パンチでガンガン前に出るノンブア。LTも負けじと右ストレートを返す。LTは右ロー、左ミドルと足技で相手を寄せ付けない。LTの左ミドルがノンブアのボディをえぐるも、ノンブアは全くダメージを感じさせることなく前に出てはパンチ。お互いに休むことなく打撃を交換。
3R、ノンブアがプレッシャーをかけると、LTは下がりながらも反撃。ノンブアの右ストレートに合わせて、LTは右ハイ! 続けてもう一度右ハイ!
ノンブアはダメージを隠すようにLTに組みつき、ここでヒザ蹴りを放つ。この攻撃は反則となるため、ノンブアにはイエローカード(注意)が言い渡された。
再開後、LTの右ハイキックが2回連続でノンブアの顔面を捕らえるも、ノンブアは全くダメージを感じさせることなくパンチを返す。LTはローで散らしながら、右ハイをクリーンヒットさせたがKOにはつながらず。ノンブアが前に出続けパンチのラッシュを仕掛けると、LTもパンチで返す。
激しくパンチを出し合ったところで終了。判定決着となり、ノンブアの打たれ強い牙城を崩すことは出来なかったが、LTが勝利。マイクを握ると、「これからは王者として内容が問われるので、これからもお客さんが満足してくれる試合をしたいと思います」と抱負を語った。
▼セミファイナル(第9試合) 初代J-GIRLSライト級王者決定戦 2分5R延長1R
○村上リエ(DRAGON GYM/WPMO女子世界ライト級王者)
KO 4R2分50秒
●a white witch(韓国/EMA/JYジョンイ)※イ・ヒョンジから改名
※村上が初代J-GIRLSライト級王者に
村上は19戦18勝1分5KOと未だ負けなし。“無敗女王”のアピールを受けて初代J-GIRLSライト級王者決定戦が今回行われる。172cmという体格を活かし、自身が全力で動ける最適の舞台で、WPMO女子世界ライト級王者に次ぐ2本目のベルト獲得を狙う。
対するa white witchは1989年3月3日生まれの21才。戦歴こそ少ないが4戦して全勝と急成長を遂げている。得意のパンチはパワーだけでなくテクニックにおいても定評があり、韓国でも屈指の若手新鋭選手だという。
1R、右ミドルで距離を取る村上。a
white witchが前に出るとテンカオ。苦痛の表情を浮かべるa white witchは前に出られなくなり、村上が左ミドルと左ストレートで一方的な攻めを見せる。
2R、前に出てきたa white witchに再び村上のテンカオが突き刺さり、a white witchはダウン寸前! しかし、ダメージを隠すように前に出るとパンチを振るう。村上はテンカオ、ミドル、左ハイと続けてクリーンヒットさせるが、a
white witchは倒れない。恐ろしいほどのタフネスぶり。
3R、村上は強烈な左ストレート! これでa
white witchは一瞬ぐらつくも耐える。チャンスと見た村上は前に出て手数を出し続けるが、a white
witchを捕らえることは出来ない。村上は攻め疲れか、序盤の勢いは感じられない。
4R、反撃を見せるa white witchに対し、負けじと村上がパンチのラッシュを見せコーナーに追い込む。防戦一方のa
white witchにダウンカウント。試合が再開するも、続けて村上がスタンディングダウンを奪い、そのままKO勝利した。
圧倒的な強さを見せ付け、21戦無敗のまま初代J-GIRLSライト級王者となった村上。「(ベルト創設を)主催者にお願いしたからには、他の国の選手にベルトを取られるわけにはいきませんでした。ベルトを獲ったのでこれからは世界の強豪ともっと闘っていき、J-GIRLSをアピールしたいと思います」とマイクアピールした。
▼第8試合 ミニフライ級次期王座挑戦者決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○安倍基江(アカデミア・アーザ/World Queen Tournament 2010準決勝)
判定2−0 ※30−29、30−29、29−29
●紅絹(フォルティス渋谷/同級1位)
※安倍がミニフライ級次期王座挑戦者に決定
過去に2戦している両者。紅絹が2勝しており、安倍はリベンジなるか。1R、紅絹の前進に合わせて安倍が右ミドル、パンチを合わせていく。2Rには、紅絹が前に出ないと、安倍は飛びヒザ蹴りで距離を詰めパンチを打ち込む。
3Rにも飛びヒザを紅絹のアゴに突き刺す。紅絹の変則ファイトに手こずっていた安倍だったが、僅差で勝利。7・25神村エリカとの対戦が決まった。
▼第7試合 フライ級次期王座挑戦者決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○林田昌子(藤原)
延長判定3−0 ※三者とも10−9
●田中佑季(青春塾/同級1位)
本戦判定1−0(30−30、30−29、30−30)
※林田がフライ級次期王座挑戦者に決定
藤原ジムVS青春塾の一戦。1Rからお互いにパンチを激しく交錯させる。完全にパンチ勝負の田中に対し、林田はローを混ぜていく。田中のラッシュには、林田がスウェーで交わし決定打を許さない。
本戦では決着つかずに、延長戦に突入。林田が右ストレートをクリーンヒットさせ、優位。そのまま判定勝ちした。
▼第6試合 バンタム級次期王座挑戦者決定トーナメント決勝戦 サバイバルマッチ1
○陣内まどか(Black PUG/同級4位)
判定3−0 ※30−28、30−29、30−29
●難波久美子(MA・契明/日本チャクリキ協会バンタム級王者)
※陣内がバンタム級次期王座挑戦者に決定
1R、ゆったりとした動きから陣内は右ミドルを連打。難波の入りに合わせて的確に入れていく。負けじと難波はパンチで勝負に出るが、陣内はうまく距離を取り決定打を許さない。
危なげなく、冷静な試合運びで陣内が勝利。プロデビュー後、5戦5勝無敗のままタイトル挑戦権を獲得した。
▼第5試合 フェザー級王座決定トーナメント準決勝第2試合 サバイバルマッチ1
○桜朋梨恵(チーム・ティーラ)
判定3−0 ※30−26、30−26、30−27
●真(峯心会/同級3位)
※桜朋がトーナメント決勝戦に進出
J-GIRLS2戦目で王座決定トーナメント出場というビッグチャンスを得た桜朋。真の強烈な右ミドルの打ち終わりには、必ず桜朋がパンチ連打をまとめる。得意のローだけでなく、パンチの連打で桜朋が優位に試合を進める。
3Rには、桜朋がパンチ連打でコーナーに追い込み、ダウンを奪取! 大差をつけて桜朋が勝利を収めた。
▼第4試合 フェザー級王座決定トーナメント準決勝第1試合 サバイバルマッチ1
○大石綾乃(OISHI GYM)
判定3−0 ※30−28、29−28、29−27
●龍子(RT/J-GIRLSフェザー級1位)
※大石がトーナメント決勝戦に進出
終始手数で勝っていたのは大石。接近戦を仕掛け、空手仕込みのローとパンチ連打で前に出る。龍子は得意のミドルで突き放したいところだが、大石に距離を潰されてしまい自分のペースになかなか持ち込めない。
龍子は反則攻撃となる掴んでのヒザ蹴りを何度も出してしまい、遂にはレッドカード(減点)。判定で大石が勝利し、決勝戦へと駒を進めた。
▼第3試合 アトム級次期王座挑戦者決定トーナメント1回戦 第3試合 サバイバルマッチ1
○山田真子(Weed GYM)※デビュー戦
判定3−0 ※30−27、30−28、30−28
●yu_kid(レグルス池袋)
※山田がアトム級次期王座挑戦者決定トーナメント勝ち上がり
▼第2試合 アトム級次期王座挑戦者決定トーナメント1回戦 第2試合 サバイバルマッチ1
○PIRIKA(ミルキーウェイ/同級5位)
判定3−0 ※30−27、30−27、30−28
●443(フォルティス渋谷)
※PIRIKAがアトム級次期王座挑戦者決定トーナメント勝ち上がり
▼第1試合 アトム級次期王座挑戦者決定トーナメント1回戦 第1試合 サバイバルマッチ1
○丸中雅恵(ワイズスポーツ/同級6位)
判定3−0 ※30−28、30−28、29−28
●奥村ユカ(S-KEEP)
※丸中雅恵がアトム級次期王座挑戦者決定トーナメント勝ち上がり
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