8月13日(金・現地時間)タイ・サマーパンスタジアムにて、”ムエタイブラザーズ”こと大田原友亮・虎仁兄弟が同スタジアム認定の王座を賭けた一戦に臨んだ。
兄・友亮は昨年8月に90ポンド級の王座を獲得している。この一戦では100ポンドに階級を上げて臨むため、90ポンド級の王座を返上。二階級制覇を狙いにいく構えだ。
一方、弟・虎仁はこれまでKAMINARIMON、TRIBELATE、WINDY Super Fightのタイトルを獲得し、三冠王を成し遂げている。試合前、虎仁は「兄が持つタイトルに挑戦したい」と語っていたことがあり、その希望が早くも現実のものとなった。虎仁は75ポンド級の王座に挑戦することとなった。なお、兄・友亮はユウ・ウォーワンチャイ。弟・虎仁はトラ・ウォーワンチャイのリングネームで活躍している。
二人のセコンドには、ムエタイのスーパースターとして知られている、センチャイ・ソーキングスターが就いていた。
虎仁は、ローを主体として試合を組み立て、序盤に主導権を掴む。結局そのまま主導権を掴んだまま優勢に試合を運び、判定3-0で虎仁が勝利し、王座獲得。実質的に四冠王となった。
友亮は、序盤に主導権を奪われ、ペースが掴めずにいた。3Rあたりから驚異的な盛り返しを見せ、その盛り返しが効いたのか、三者ともに49-48という僅差の判定で友亮が勝利。90ポンド級に続き、二階級制覇に成功した。
試合後、セコンドに就いていたセンチャイは「よくやった! 後半の追い上げが勝利につながった」と友亮の勝利を祝福。関係者の話によると、「友亮は後半の追い上げがなければ間違いなく負けていた。何より、センチャイのセコンドの指示が何より大きかった」とセンチャイの存在が大きかったことを語っていた。そのセンチャイだが、この日のメインイベントに出場し、勝利を収めたのだそうだ。
本場タイでのムエタイ王座の兄弟同時獲得は、日本初の快挙。これには現地プロモーターも大絶賛。”打倒ムエタイ”を掲げる大田原兄弟の今後の活躍に期待したい。
<試合結果>
▼タイ・ハジャイ サマーパン・ムエタイスタジアム認定75ポンド級王座決定戦
○トラ・ウォーワンチャイ(=大田原虎仁/B-FAMILY NEO)
判定3−0 ※三者とも49−47
●ロビン(タイ)
※トラが新王者となる。
▼サマーパン・ムエタイスタジアム認定100ポンド級王座決定戦
○ユウ・ウォーワンチャイ(=大田原友亮/B-FAMILY NEO)
判定3−0 ※三者とも49−48
●ナンポンレック(タイ)
※ユウが新王者となる。
|