▲表彰台を外国人勢が独占!(左から)ラマー、アナスタシア、エレナ、アンナ
国際空手道連盟 極真会館
「2011世界女子空手道選手権大会」
2011年11月4日(金)東京体育館
開会式15:30 開始15:45
初の体重無差別による女子の世界大会が開催され、表彰台を外国人勢が独占した。
1996年にニューヨークで階級別の第1回世界女子大会が行われてから15年目、女子の急速なレベルアップに伴い、今回から男子の世界大会と併せて女子の世界大会を開催。世界14カ国から37名の各階級のトップ選手が日本に集結、初代チャンピオンの座を争った。
→日本人で唯一ベスト4に残った中村(左)だったが、ラマー(右)に敗れた
日本からは、無差別の全日本大会を制した田崎佑麻(広島県支部)を筆頭に、同準優勝の太田菜月(本部直轄西多摩道場)、田中千尋(北大阪支部)、島田慧巳(本部直轄浅草・神田道場)、加内愛子(城西世田谷東支部)、中村綾乃(富山支部)、日比野愛里(横浜北支部)の7名が出場したが、中村を除いて全員が準々決勝で敗退。唯一、ベスト4に残った中村も8年連続でオールアメリカン中量級優勝のジュリー・ラマー(カナダ)に本戦で敗れた。
決勝戦を争ったのはそのラマーと、世界大会中量級4連覇中で優勝候補の筆頭に名前が挙げられていたアナスタシア・クリプノワ(ロシア)。ラマーは離れた距離では中段・下段廻し蹴り、接近するとヒジ打ちとヒザ蹴りを繰り出す。
→175cm・89kgの重量級世界女王シピエン(左)は、エレナ(右)の前蹴りで突進を止められて準々決勝敗退
対するアナスタシアは中段突きほぼ一辺倒。パワフルな突きのラッシュで前へ出て、セコンドのコールと同時にさらにラッシュをかけていく。終了間際には胴廻し回転蹴りを放ったが、これは空振りに終わった。旗判定はアナスタシアに2本、ラマーに1本が上がったが、主審は引き分けで延長戦へ突入した。
上背で優るラマーは(身長175cm、アナスタシアは172cm)離れた距離で上段前蹴りやカカト落とし、アナスタシアが突きで接近戦を挑むとアナスタシアの肩口にヒジを落とす。突きにはヒザ蹴りで応戦するが、アナスタシアは止まらずに突きを打ち続ける。
→アナスタシア(右)が突き主体の組手でラマー(左)を破り、初代世界女王に!
最後はまたもセコンドのコールと同時にアナスタシアが突きのラッシュを仕掛け、今度はヒザ蹴りも織り交ぜてラマーを押し、判定3−1で初代世界女王の座に就いた。
RESULT
優 勝 アナスタシア・クリプノワ(ロシア)
準優勝 ジュリー・ラマー(カナダ)
3 位 エレナ・ヴォロビバ(ロシア)
4 位 アンナ・カチンスカ(ポーランド)
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