――8・10M-1でワンロップとの再戦が決定しましたが、この試合は元気選手が全日本キックボクシング連盟および小林聡GMに直訴して実現したそうですね？

「直訴は大げさだと思うんですけど（笑）。最初に、次の試合のオファーとして7月26日の全日本か8月10日のM-1のどっちがいいかを連盟から聞かれたんです。それで6月の全日本が終わるまで待って欲しい、と返事をしたんですよ。6月にワンロップとカノンスックが出たので、M-1に出たらどっちかとやらせてもらえるかなと思って、6月の試合を見てやりたい方とやらせてもらおうと考えていたんです」

――6・22全日本キックでの石川直生VSカノンスック、山本真弘VSワンロップ（https://gbring.com/sokuho/result/result2008_06/0622_ajkick.htm）を見てから決めようと思ったんですね

「そうです。それで“M-1に出たい”と思って、カノンスックとやらせてくれって言いました」

――ん？　カノンスック!?

「1回勝ってるけど、まぐれ勝ちのようなものだったし（https://gbring.com/sokuho/result/result2006_03/0319_ajkick.htm）、本当にボコボコに打ち合いたいなって思って」

――じゃあ、対戦を直訴したのはカノンスック戦の方だったんですね？

「そうなんです。ところが、カノンスックが59kgには落ちないとか訳の分からないことを言ってきて（笑）。落ちるだろうと思ったんですが、それで当然のごとくワンロップの名前が出てきて“やります”と言ったんです。契約体重が58kgだけどいいかと聞かれたんですが、やってみたいのでOKしました。二つ返事でしたね」

――58kgですか。元気選手も減量がきつそうですね

「もうフェザー級（57・15kg未満）まで落ちないです。体がデカくなっちゃって。いま66kgくらいあるんですよ」

――ウェイトトレーニングをやっているとか？

「若い頃はやってましたが、今は全然やってないです。バーベルを持ってシャドーをやっているので、そのせいかも。58kgは落とせるギリギリの体重ですね。でも、減量がきついのはいつものことなのでいいです。ワンロップとやれるし、そっちの楽しみの方がデカイですね」

――最初にカノンスックを選んだのは、石川戦で何か感じるものがあったからですか？

「いや、ワンロップよりも体重が合うかなと思ったから（笑）。それだけです。ただ、M-1に出るならカノンスックだろうなって勝手に思っていたんですよ。石川に勝つと予想していたので、勝ったらやりたいと。でも蓋を開けてみたらカノンスックはメチャメチャ調子が悪かったですね。体重もオーバーしてるし、何を考えてるんだって思いました」

――4月に元気選手が敗れた石川選手が（https://gbring.com/sokuho/result/result2008_04/0426_ajkick.htm）、かつて自分が勝ったカノンスックに負けたことはどう思いましたか？

「彼は試合前にいろいろとあったので、頑張って欲しいと思っていました。実際、試合前にM-1の会場で会った時に“頑張ってくれ”と声を掛けましたね。一応、カノンスックの気をつけるべき点もアドバイスしたりしたんです」

――ワンロップVS山本真弘戦はどうご覧になりましたか？

「いい試合でしたね。もっと見たいなと思いました。交通事故的にハイキックをもらって真弘が負けましたが、当たっていなかったら分からなかったと思いますよ。今回は真弘が勝つんじゃないかなって思ってましたから」

――前田尚紀戦（https://gbring.com/sokuho/result/result2008_06/0608_m-1.htm）、山本真弘戦とワンロップは去年とスタイルを変えてきているように見えるんですが？

「変わってますか？　まあ、威嚇するみたいな動きで詰めてくるところはあったけれど、別にそんなに変わってないと思いますよ。強さも。前より強くなっているとも思えないし……なんかあれは認めたくない。あいつを強いって認めたくない」

――それはどういう意味ですか？