6月16日(水)都内ジムにて、6・26静岡エコパアリーナで開催されるK-1JAPAN『K-1
BEAST 2004』ジャパンGP決勝トーナメントに出場する、マイク・ベルナルドの記者会見が行われた。
会見には、一度は袂を分けたスティーブ・カラコダ氏が同席、電撃和解を果たした事を発表。ベルナルドは、前回3・27の大会でかつての同門ヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤにKO負けを喫した後、南アフリカに帰国。2年ぶりにカラコダ氏の元でのトレーニングを開始した。
「自分をベストの状態にしてくれたのは、スティーブだった。失っていたものを取り戻すために、6週間のトレーニングをしてきた」とベルナルドは言う。愛弟子のカムバックに、スティーブ氏は笑顔を絶やさず「どう変わったかは試合で見せる。何をすれば勝てるかを重点的にやってきた」と語った。
「マイクのスタイルは、確かにこの2年でカウンター主体のスタイルに変わった。マイクが一番闘いやすいのはパンチを使ったスタイルだ。2年間離れていたが、またピークの状態に持っていけるようにやりたい。KO率85%を誇った頃のマイクにね。彼の体力はまだ衰えてはいない。ベンチプレスなら、140sを挙げる事が出来る。長所を伸ばしていって、ファイティングスタイルを取り戻したい」とスティーブ氏。
ベルナルドも、「これからはずっと一緒にトレーニングして行きたい」とスティーブ氏に絶大なる信頼を置く。「特に何をすれば失ったものを取り戻せるかではなく、昔やっていた習慣をやることで戻ってくるものだと思う。手応えは感じている」と復活に自信ありだ。
ジャパンGPトーナメントでは、1回戦で富平辰文と対戦する。「彼はローキックが強いね」(スティーブ)と言う事で、同じくローキックを得意とするロイド・ヴァンダムをオランダから呼び寄せ、スパーリング・パートナーにするほどの念の入れようである。すでに昨日も、6Rのスパーを消化した。
「ジャパンGPに、なぜ自分が入っているのかは分からないよ。僕は南アフリカ出身なのにね」と、若干不満そうな表情も見せたベルナルドだが、「入ったからにはベストを尽くして、いい結果を出したい。一人一人と闘って、自分を見せることが大事。そして、最後に優勝してればいい。結果は後からついてくるものだ」とベルナルド。
ここで、スティーブ氏から力強い発言も飛び出した。「ジャパンGPのチャンピオンになって、開幕戦ではボンヤスキーと試合をやらせたい」と、いきなり昨年GP覇者との対戦を要求する構えだ。
今回は一からの出直しですか、との記者の質問に、ベルナルドは日本語で「ハイ、ソウデス」と答えた。自分の原点であるスティーブズジムに戻り、復活を目指しての再スタート。“再生”こそが、今回のベルナルドのテーマである。
「K-1 BEAST2004 in
静岡〜ジャパンGP決勝トーナメント〜」
FEG/静岡第一テレビ
2004年6月26日(土)静岡・静岡エコパアリーナ
開場15:00 開始16:30
<対戦決定カード>
[JAPANグランプリ]
▼第1試合 K-1ルール 3分3R延長1R
堀啓(チーム・ドラゴン)
VS
子安慎悟(正道会館)
▼第2試合 K-1ルール 3分3R延長1R
中迫剛(ZEEBRA244)
VS
ノブ・ハヤシ(フリー)
▼第3試合 K-1ルール 3分3R延長1R
冨平辰文(SQUARE)
VS
マイク・ベルナルド(オーランドチーム)
▼第4試合 K-1ルール 3分3R延長1R
天田ヒロミ(TENKA510)
VS
内田ノボル(ビクトリージム)
[準決勝]
▼第1試合の勝者×第2試合の勝者
▼第3試合の勝者×第4試合の勝者
[決勝]
※決勝のみ延長2R、優勝者はワールドGP出場
[スーパーファイト]
▼K-1ルール 3分3R延長2R
モンターニャ・シウバ(ブラジル)
VS
バタービーン(USA)
<出場予定選手>
ボブ・サップ(チーム・ビースト)
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