ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーアボエル&トサジム)
――コンディションの方はどうですか?
絶好調だね。昨日もぐっすり眠れたよ。
――久々の日本になりましたね。
ああ。幸せな気分でもうアドレナリンが出ている。
――対戦相手の印象は?
特にない。
――ボクシングでは輝かしい実績を残している選手ですが
確かにそのことは知っている。非常にタフな選手だったな。
――一度、対戦が流れてしまっていますが、戦いたかった相手ですか?
別に「待ちに待った」という感じじゃない。
――相手がボクサーということでパンチの打ち合いが予想されますが
俺はパンチだけじゃなくてすべての技を使う。パンチにこだわるつもりはない。
――左腕のケガの具合はどうですか?
もう大丈夫。まだプレートが入っているけど、このままずっと入れっぱなしにすることも考えている。(自分の右腕と左腕を叩きながら)音が違うのが分かるだろ?こっちの方が腕が固いんだ。
――ボタ選手は「バンナにはパンチを使わせない」とコメントしていましたが
じゃあ膝蹴りでやってやるよ。
――プレッシャーは感じてませんか?
「ふーん、あっそう」って感じだな。
――優勝して当たり前という気持ちなんでしょうか?
いつも言っていることなんだが、最善を尽くすだけだ。
――何か見せたい技はありますか?
今までに誰も見たことのないような最高の技、偉大な技を見せたいね。
――総合の練習の方はもうやっていないんですか?
2ヶ月前からやっていない。
――25日の試合では2000年のフランシスコ・フィリオ戦を越えるような試合になりそうですか?
あの試合を越えるかどうかは分からないが、目の前の相手を倒す。
――日本に向けて一言メッセージをお願いします。
土曜の夜が終われば話題はすべて俺のものだ。
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム)
――少し太りましたね。
そうだね。それに今日はヒゲも剃ってないから。
――この試合に向けてどんなトレーニングを?
いつもと変わらない、普段通りのことをやっただけだよ。一つ変わったのはプールで泳いだことかな。あとはキノコをたくさん集めたよ(笑)。
――体重は今何kgなんですか?
こないだの試合は112kgで今は116kg。たった5kgくらいしか増えていないんだから問題ないよ。今は熊が冬を越すためにたくさん体にビタミンを貯めているのと同じさ。
――周りの人からも太ったと言われませんか?
もちろん、そう言われるよ。でもそこまで気にしていない。もしずっと日本食を食べ続けていたら、ここまで太らなかったかもね。ハハハハ。
――対戦相手の印象は?
技術的に素晴らしく、スピードがある。そして彼はリング上で何をすべきかを知っているファイターだ。
――タイ人と試合をするのは初めてですよね?
ムエタイの試合はたくさんやったけれど、タイ人と戦うのは初めてだね。
――かなり体重差のあるマッチメークですが
それは試合に影響するだろうね。それは彼にとって大変な試合になると思う。僕にとっては楽だということだよ。僕の方が身長、体重、打撃力も上だから。
――最後にガオグライ選手に一言メッセージをお願いします。
K-1に出るんだったら、もっとたくさん食べて体重を増やした方がいいと思うよ(笑)。
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
――コンディションはどうですか?
万全。土曜日の試合が楽しみだよ。
――今回もタイで練習してから来日したのですか?
昨年まではそうしていたけど、今年はやっていない。新しいチームメイトも加入していいトレーニングが出来たよ。
――具体的にはどんなトレーニングですか?
レネ(・ローゼ)はもちろんのこと、ハリー、そして10月のMAXに出場するウィリアム・デンダーとトレーニングして来た。
――アーツ選手はこれで12回目のK-1WGPですが
特にこれまでと変わったという印象はない。自分自身、若かった頃はただワイルドに戦っていただけだけど、今は落ち着いて試合が出来るようになった。大会の規模や観客動員も増えてきたと思う。TVで目にすることも多くなってるからね。
――首のケガの方は大丈夫ですか?
総合の練習中に一度痛めたんだけど、一旦休んで痛みが取れてからはもう立ち技の練習しかしていない。問題はないよ。
――マクドナルド選手に一言メッセージをお願いします。
KOで勝ちたいと言っているらしいね。幸運を祈るよ。
アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム)
――コンディションはどうですか?
とてもいいよ。
――久しぶりに日本での試合になりましたね。
半年ぶりだね。ちょっと長かったと思う。
――試合がしたくてウズウズしているといった感じですか?
そうではないけど、待ってくれていたファンのために素晴らしい試合をしたい。そしてまだまだ年齢的にも大丈夫だというところを見せたいね。
――ホースト選手では今でも昔と変わらずハードなトレーニングを続けていると聞きます。何か秘訣があるんでしょうか?
まず第一に試合することが好きなんだよ。そしていい試合をするためにはトレーニングが必要だ。自分にとって戦うことは仕事ではなく、あくまでも趣味なんだ。好きなことだったら長く続けることは出来るよ。
――対戦相手の印象は?
足技、特にハイキックが素晴らしい。そこは注意して戦わなければならない。それにヘビー級の試合では一発でKOすることもある。パンチにも注意しなければならないだろう。
――今大会のテーマが「原点回帰」ということで、サップ選手や曙選手が開幕戦のメンバーから外れていますが
技術的にハイレベルな選手が出て来てくれたというのはプロのファイターとしてうれしいことだね。通常の大会とGPは違うものだから。
――決勝大会まで勝ち残った場合、抽選会でボンヤスキー選手のとなりが空いていれば、そこを選びますか?
トーナメント全体のことを考えて選択する。例えばトーナメントで優位な第1試合が空いていればそこを選ぶ。ただしそうでないならボンヤスキーのとなりを選ぶつもりだよ。
――グラウベ選手に一言メッセージをお願いします。
お互いに頑張ろう。ただ残念ながら勝つのは自分だと確信している。
武蔵(日本/正道会館)
――ギリギリまで練習していたのですか?
東京に出てくる日の朝まで練習してきました。日曜日以外はすべて練習で、かなりびっしりやりました。仕上がりに関しては充分やってきたつもりです。あとはリングに上がって動きを確認しながら、様子を見て戦います。
――今回もフランク・ライルズコーチとトレーニングしてきたということですが、パンチに自信がつきましたか?
パンチで勝負するわけじゃないんですけど、総合的にうまい具合に調整出来ています。レベルアップしたところは見せられると思います。
――見えないパンチ"ステルス"は完成しましたか?
そうですね。試合で見せます。完成したと言っておきましょう。
――昨年の東京ドーム大会を100とするなら、今はどのくらいですか?
数字には出来ないですけど、あの時以上に練習はしています。
――ここまで詰めて練習したのは初めてですか?
これまでも試合前は詰めてやってきたんですけど、疲労が溜まっていると感じたときは少し休んでいたんですよ。でも今回は疲れていても変わらずトレーニングしていましたね。
――GP準優勝者としてのプレッシャーはありませんか?
今までJAPAN GPで優勝して東京ドームというパターンが多かったんで、開幕戦から出場するというのが初めてに近いんですよ。外国人選手と同じスタートラインに立てたのはうれしいですね。JAPAN GPも負けたら東京ドームに出れないという意味でそれなりのプレッシャーがあるんですけど、今回は準優勝者としてプレッシャーがあります。でもそういうプレッシャーがあった方がいい動きが出来るんですよ。いい方向に変えて試合に出したいです。
――アビディ選手に一言メッセージをお願いします。
実はアビディ選手の試合は結構好きでいつもワクワクしながら見ていたんですよ。でもそのスタイルを出させるつもりはありません。自分のスタイルで一方的に勝ちます。
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)――来日してから数日経ちますが、もう日本の気候には慣れましたか?
これまで何度も日本に来ているし問題ないよ。ただ日本は台風が多いと聞いているからそれが少し心配だったけどね。
――曙選手は「フライングニーやジャンピングハイで近づいてくれれば、同時打ちで対抗する」と言っていましたが
ハハハハハ。僕の攻撃を待ち構えて対抗しようとしても、僕の方が動きが早いし、ちゃんと僕の攻撃をブロック出来るのかは疑問だね。アケボノが前に出れば、少し後ろに下がって僕の方が攻撃するよ。口ではそう言っているのかもしれないけど、実際に思う通りに試合をすることは難しいんだ。アケボノは相撲の世界では実績を残しているけれど、K-1は違うもので、ハイレベルなんだ。だからトレーニングする時間が必要なのさ。僕は10年以上、このスタイルの練習をしているのに対し、アケボノはまだ1年足らずだ。それでなぜ勝てるという自信を持っているんだろう?アケボノが強運の持ち主でもない限り、僕に勝つことは難しいだろうね。
――このメンバーを見て自分はどのくらいの位置にいると思いますか?
もちろんトップレベルだよ!トップ3に入る実力はあると自信を持って言える。連覇する可能性だって充分あると思う。
――自分の試合以外で注目している選手はいますか?
特に誰というのはないんだけど、(対戦表を見ながら)赤コーナー側の選手が勝ちあがってくる可能性が高いだろうね。ただゲーリーとモーの試合は予想し辛いなあ。
――ホースト選手が「トーナメント全体のことも考慮はするが、抽選会でボンヤスキーのとなりが空いていたら選ぶ」とコメントしてましたが
もちろん僕も是非ホーストにはとなりに座って欲しいと思っている。
――曙選手にメッセージを一言お願いします。
ヨコヅナとして素晴らしい実績を持っていることは知っている。ただし今回もチャンスはない。ファンの前でKOする!
曙(日本/チーム・ヨコヅナ) ――いつまで大阪で練習していたんですか?
22日まで大阪で練習して、23日に東京に来ました。まだ5試合目なのにこれだけマスコミの方が来て期待してもらっているのに、今まで結果が出せなくても申し訳ないです。今何を言ったって変わらないです。口でしゃべるよりも土曜日の試合で拳でしゃべります。
――コンディションの方はどうですか?
体調はいいですよ。毎回、色んな経験を積んでスタートラインが変わってきているんです。今回はいい練習が出来たと思います。
――今の曙選手の課題はなんでしょうか?
全部です。サップ戦は打ち合ってKOされてその後は3連敗。とにかくセコンドの言われた通り一生懸命やるだけです。
――曙選手の攻撃を足でかわすというのが対戦相手の攻撃パターンになりつつありますが
対策はやってきました。これで生活しているわけですから、相手もサップのように打ち合ってはくれないですよ。相手が足でかわしてくるのも考えて練習してきました。こっちの攻撃をかわすだけじゃ、向こうも勝てないじゃないですか。(こっちが)打たしてから打つじゃ遅いんです。だからちょっとでも相手が動いたら踏み込んでパンチを打つ。カウンターじゃなくて"同時打ち"ですよ。目と手の動きがよくなっています。ハンドスピードは上がってますね。
――ボンヤスキー選手のビデオは見ましたか?
ほとんど研究はしてないです。ハイキック狙うのは分かっているんで、それを楽しみにしてますよ。膝蹴りが当たるというのはそれだけ相手も近い距離にいるということなんで、そこで勝負するしかないです。
「アルゼ K-1 WORLD GP2004 in TOKYO 開幕戦」
FEG/フジテレビ
2004年9月25日(土)東京・日本武道館
開場15:30 開始17:00
<全対戦カード>
▼K-1ルール スーパーファイト
レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム)
VS
曙(日本/チーム・ヨコヅナ)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
武蔵(日本/正道会館)
VS
シリル・アビディ(フランス/ブリゾンジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム)
VS
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館ブラジル支部)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
ピーター・アーツ(オランダ/チーム・アーツ)
VS
マイケル・マクドナルド(カナダ/フリー)
▼K-1WORLD GP2004 開幕戦
ジェロム・レ・バンナ(フランス/ボーア・ボエル&トサジム)
VS
フランソワ・"ザ・ホワイトバッファロー"・ボタ(南アフリカ/スティーブズジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
レイ・セフォー(ニュージーランド/ファイトアカデミー)
VS
天田ヒロミ(日本/TENKA 510)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)
VS
マイティ・モー(アメリカ/シャークタンク・ジム)
▼K-1 WORLD GP2004 開幕戦
アレクセイ・イグナショフ(ベラルーシ/チヌックジム)
VS
ガオグライ・ゲーンノラシン(タイ/伊原道場)
<チケット料金>
S席12,000円 A席7,000円
※当日券は15:00より会場チケット売り場で発売
<チケット販売所>
FEG公式サイト=http://eee.eplus.co.jp/K-1official/k-1official.html
※当日券は15:00より会場チケット売り場で発売
<チケットお問い合わせ>
キョードー東京 03−3498−999
<大会に関するお問い合わせ>
FEG 03−3796−5060
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