2004年12月17日(金)都内DSEにて『PRIDE男祭り2004-SADAME-』の記者会見が行われ、安生洋二(フリー)VSハイアン・グレイシー(ハイアン・グレイシー柔術アカデミー)の一戦が発表された。
会見に出席した高田統括本部長はこの試合への思いをこう語った。
「-SADAME-に相応しいカードが決まりました。安生洋二VSハイアン・グレイシー。この一戦の意味づけを触りだけ話したいと思います。
この業界に生きている人間が、この業界の定めを考えたら、安生VSグレイシーは外せないと思います。『PRIDE』の源流は、高田×ヒクソン、Uインターだと言われていますが、安生がヒクソンに道場破りした事件があります。私と安生は表裏一体、一心同体の気持ちを持っていました。今は離れてしまいましたが、また接点が生まれて。多くのファイターが出たいと思っている『男祭り』にラインナップされるというのは、定めに到達するまでに、色んな力が作用しました。
このカードは私の指名試合としてオファーを出しました。安生自身もやりたかったんでしょうね。最終的にこうなりました。
相手はグレイシー。この試合は若いファンに日本のプロレス界、格闘技界、そして安生の歴史を紐解く試合になるでしょう。安生には自分の歴史をグレイシーにぶつけて、最高のものを見せて欲しい。ファン、マスコミ、関係者問わず、今大会の裏メインとして応援して欲しい」
これを受けて安生が挨拶。「自分としてはヒクソンに負けたことが大きな傷として残っています。Uインター時代、僕はスターになっていく高田さんの防波堤というポジションにいました。そしてその大きなプレッシャーの中、色んな選手と戦ってきたのですが、ヒクソンに敗れ、高田さんがヒクソンと戦うことになりました。その時、防波堤としての役割が果たせなかった自分がいて、高田さんと面と向かって立てない日々が続きました。あれから10年という区切りの年に、試合の話をいただいて、このくすぶっていたものを吐き出せるのなら、高田さんと面と向かいあえる自分になるためには、この定めと面と向かって、自分の格闘技人生をぶつけてみようかな、と思いました」と涙交じりに話した。現在、安生は高瀬大樹、山本喧一らと共にトレーニング。今年の夏からは藤原ジムで打撃の練習も始めている。ハイアンついては「アグレッシブだけど細かい技術がしっかりしている」と評価する。
総合格闘技の試合は2001年1月『DEEP』のチラギシリビ・ギア戦以来、約4年ぶりとなるが、「確かにブランクはありますけど、恥をかくつもりはないです。打撃に関しても不安はありません」と話した。高田統括本部長も「今の総合格闘技の技術は進化しているけど、Uインターのメンバーはみんな安生に一目置いています。田村も金原も桜庭も、安生とスパーリングして育ちました。当時は技術の鏡って言われてましたよ。さっき控え室で話したけど『こんなに動けるのって』くらい調子がいいみたいです。200%勝つって言ってますよ(笑)」と太鼓判を押した。
「日本に高田延彦と安生洋二がいなかったら、『PRIDE』は生まれていません。この二人の生き様、歴史を紐解いて欲しい。先駆者の活躍があったからこそ、今こうして選手達が活躍する舞台が出来たわけで、それをプロモーターとして伝えて欲しいです。ただし『PRIDE』というリングは結果がすべてです。ヒクソンに負けてから今まで、10年間の思いを試合で出して欲しい」と榊原社長も、安生を激励した。
今年の『男祭り』は全11試合を予定。先日、参戦が発表された長南亮の対戦相手が決まれば、すべてのカードが出揃う事になる。
DSE&フジテレビ「PRIDE男祭り2004-SADAME-」
2004年12月31日(金)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
開場15:30 開始16:30
<追加対戦カード>
▼ワンマッチ
安生洋二(フリー)
VS
ハイアン・グレイシー(ハイアン・グレイシー柔術アカデミー)
<決定対戦カード>
▼メインイベント PRIDEヘビー級GP優勝者決定戦&PRIDEヘビー級タイトルマッチ
エメリヤーエンコ・ヒョードル(レッドデビル)
VS
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジリアン・トップ・チーム)
▼ヘビー級ワンマッチ
吉田秀彦(吉田道場)
VS
ルーロン・ガードナー(アメリカ)
▼ヘビー級ワンマッチ
ミルコ・クロコップ(チーム・クロコップ)
VS
ケビン・ランデルマン(ハンマー・ハウス)
▼ミドル級ワンマッチ
ヴァンダレイ・シウバ(シュート・ボクセ・アカデミー/PRIDEミドル級王者)
VS
桜庭和志(高田道場)
▼ミドル級ワンマッチ
近藤有己(パンクラスism)
VS
ダン・ヘンダーソン(チーム・クエスト)
▼ライト級ワンマッチ
五味隆典(木口道場レスリング教室)
VS
ジェンス・パルバー(チーム・エクストリーム)
▼ワンマッチ
戦闘竜(フリー)
VS
瀧本誠(吉田道場)
▼ワンマッチ
美濃輪育久(フリー)
VS
ステファン・レコ(ゴールデン・グローリー)
▼ワンマッチ
ジャイアント・シルバ(フリー)
VS
チェ・ム・べ(チーム・タックル)
※出場予定選手
長南亮(フリー)
<チケット料金>
VIP席 100,000円/RRS席 30,000円/スタンドS席 17,000円/スタンドA席 7,000円
<チケット発売>
■特別電話先行予約 11月14日(日)10:00〜19:00
■一斉発売 11月29日(日)10:00〜
<お問い合わせ>
DSE 03−5464−1531
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