6月9日(木)東京・渋谷のスクランブル渋谷で、6・18IKUSA『IKUSA GP<-U60SUPERSTAR☆Z>TOURNAMENT』(Zepp
Tokyo)に出場するTURBOと山口元気が公開練習を行った。
まずは二人によるスパーリングが2R行われ、「マッサージを受けてきたら眠くてしょうがない。動けないなぁ」と言う山口に代わって、同ジム所属の増田博正がTURBOと2Rのスパー。そこで山口が「もう1回やろう」とTURBOと再び2Rのスパーをこなし、増田とも2Rのスパーを行った。公開練習と言っても、プロテクターを付けているためか各選手ともかなり強い蹴りを放ち、相手を牽制(?)していた。
※このスパーリングの模様は「今月のイチ押し!」で近日公開!
●TURBOのコメント
ーーコンディションはどうですか?
「まだ何ともいえませんね。今は疲れのピークで調子的にはいつも悪い時期なんです。疲れが溜まっているので、すぐにバテるし動けなくなる。これから調子を上げて行って、試合までにはバッチリにする予定です」
ーー相手が全日本キックボクシング連盟フェザー級3位の、石川直生選手に決定しましたが。
「ビデオを見てモチベーションは上がってきましたね。石川選手のビデオは3試合見ました。山本元気戦と…あとの2試合は相手の名前を忘れました(笑)。1年以上前の古い試合なんで、今はもっと強くなっていると思うんですけど、ビデオで見た限りはあのままだったら問題なく勝てますね。彼のインタビューを読むと言う事は言っているし、それぐらい強くなってるとは思います。あのビデオのままだったら、ちょっと…」
ーー3月の試合は見てないんですか?
「いえ、見ました。でも、すぐに終わっちゃって。何も手の内を見せる前に終わってしまったので、勉強にならなかったですね」
ーースピードでは勝っていると思いますか?
「もう全然、ですよ(笑)。問題ないです」
ーーリングのサイズには慣れましたか?
「至近距離の闘いが多くなるので、パンチを回す練習をしてきました。打ち合うようにパンチを磨いてきて、蹴りを封印してやってた時期もあるくらいです。離れても近づいてもオールラウンドで闘えるようには、してきたつもりです」
ーー石川選手はリーチが長いですよね。
「その分、懐が深いと思いますけど、僕は桜井洋平くん(NJKFライト級王者)ともやっているので、あれ以上はないだろうと思う(笑)。彼とやった時は、全然、手が届かなかったですからね。あれ以上はないでしょうから、大丈夫です」
ーー他のトーナメントの試合は気になりますか?
「全部見たいぐらいです、凄く気になる。試合を見るのも好きなので、控え室でジッとしているのは嫌いなんですよ。凄いカードだし、全部みたいですよ。一番見たいのは、やっぱり山口(元気)さんの試合ですかね」
ーー山口選手とは1月にエキジビション、今日もスパーで手合わせしましたけど、どうですか?
「いやぁ、ベテランは違うなって感じです。距離感が凄くて、練習では覚えられないものを持っていますね。それがキャリアなんでしょうけど、試合でしか覚えられないものを知っている。絶妙な、かわす・攻めるタイミングは今までスパーをやってきた中ではないものでした。こんなにスカされたり、かわされたりはなかったですからね。今日はそれを盗むつもりだったけど、必死になってて考えられなかった(笑)」
ーー「TURBOのためのトーナメント」「優勝候補」という声が多いですが、それはプレッシャーになりませんか?
「ねぇ(笑)。なんで俺が優勝候補なんだろうって思いました。まあ、優勝しますけど。そう言われたからには、予想通りにしないといけないですよ。プレッシャーは感じないです。これは自分が求めていた舞台ですから。いろんな強い選手とやれる舞台を求めていたので、それが実現したのでプレッシャーはありません。楽しんでやるだけです」
ーー全日本キックボクシング連盟フェザー級3位という、相手の肩書きをどう思いますか?
「最初は3位なのに俺とやりたいって言うのはいい気持ちしなかったんですけど、ビデオを見て1位まで行ったという事を知ったんですよ。レベルの高い選手たちが集まっている中での3位なので、認める気持ちは出てきました」
●山口元気のコメント
ーーTURBO選手とのスパーリングはどうでした?
「最初は眠くてヤバかった(笑)。2R動いて目が覚めて、調子が上がりました。僕もいろいろと忙しいので大変です」
ーー現在の練習環境はどのように?
「山本アキラ(元MA日本キックボクシング連盟バンタム級王者=山口の山木ジム時代の先輩)さんについてやってます。付きっ切りでやってもらっていて、休みの日もやってもらってます。スパーリングもいろんな選手が来てくれて、フェザー、ライト、ウェルターまでいろんな団体のチャンピオンとやってるんです。ほとんど倒されてますけどね(笑)。1日で5〜6回は倒されてますよ」
ーー体は大丈夫なんですか?
「右目は内出血しているし、左まぶたは切れてるし、足は痛い(笑)。練習のしすぎで体重が落ちすぎちゃって、練習終わりで55〜56sになります。でも、昔っぽく動けるようになってきたので面白いかなっと。楽しいス。昔の、自分が調子良かった頃と同じようなトレーニングをやらされています。もちろん、まだそこには届いてないんですけどね。これがまた、僕が教える時にも役に立つと思うんですよ。山本さんが持っている技術を教わっているので、それを教わるのが凄く楽しい。幅が広がって面白いですよ。僕は今回負けても試合をしていくつもりだし、山本さんは選手を育てるのが巧いので、選手としての僕は山本さんについていきます。山本さんがいなかったら試合をやっていなかっただろうし、あれだけやってくれる人の前で負けるわけにはいかない。最初は勝てないだろうと思っていたけれど、今は負けられないって気持ちになってきました」
ーー相手の及川選手については?
「いい選手だと思います。インタビューを読んでも真面目だし、会見の時も真面目でしたね。真面目だから強いんでしょう。でも、パンチャーだから僕が一番燃えるタイプなんです。パンチャー相手の時が、一番モチベーションが上がるんですよ」
ーー対策としてはどうですか?
「体格差からくるパンチ、キックの衝撃に僕の体が耐えられるかでしょうね。一発の強さなら向こうなので。僕が勝つイメージはありますよ。大体ファーストコンタクトで、こいつには勝てる勝てないは分かるものなんです。だから何で行くかは及川選手の最初の攻撃次第ですね。ヤバイと思ったら作戦を変えます。トレーナー(山本)を信じてやってますので、そこが強みですよ。倒されるぐらい追い込まれて、その状況でやってるのでヘタな試合は出来ない。山本さんの協力を無駄には出来ないです」
ーーどんな試合をやりたいですか?
「昔、サガットVSコムテーという試合があったんです(1988年、両国国技館で行われたムエタイの試合)。コムテーはラクターって言うんですけど、その時、ラクターは格下でサガットが控え室で馬鹿にしたんですよ。俺に勝てるわけがないって。そうしたらラクターが怒って、“俺は心臓が止まるまでマットに手を着かない”って言ったんです。僕もそういう感じで試合をやる。俺はラクターになりますよ。何か、テレビの予想で僕が負けるってみんな予想してましたが、向こうが勝つと言われれば燃えます。僕が彼の腕を折ってやる。及川選手も僕を倒そうとしているだろうから、いい試合になると思います」
ーー山本さんの教えは何が一番勉強になりますか?
「パンチの打ち方ですね。僕の持っている技術とは違う技術でした。山本さん自身、現役の時にパンチのある人でしたから。あとは全体的なキャリアもあるし。川津くんを育てたトレーナーとしての実績もある」
ーー昔の自分を取り戻したいという事ですが、現在は何割ぐらい戻っていますか?
「6〜7割はいけると思う。パンチは前よりも打てるかな。だいぶ、戻ってきましたよ。僕が一番良かったのは29〜30歳の頃だと思うんです。引退直前の頃が一番強かった。今は6割くらいですけど、試合までには8割くらいに戻したいですね」
ーースタミナはどうですか?
「問題ないです。練習長も多いと思うし、心配なのは体格差だけですね。前日計量だから、当時は僕が57sくらいでみんな64sくらいになっていると思う。6〜7sの差があるとどうなるんだろうって。でも、マグナム酒井もR.I.S.E.でヘビー級に出るので、それと一緒ですよね。俺もマグナムに“ヘビー級でやりなよ”と冗談で言った手前もあるし(笑)。世の中の中年に希望を与えますよ! もし負けたら、オヤジバトルに出ようかな。35歳だしね(笑)」
「IKUSA GP<−U60 SUPERSTAR☆Z TOURNAMENT>」
潟AクアプラネットIKUSA事務局
1回戦=2005年6月18日(土)東京・Zepp Tokyo
準決勝・決勝=2005年9月19日(月・祝)東京・Zepp Tokyo
<決定対戦カード>
▼IKUSA GP一回戦 3分3R延長1R
シュートボクシング協会日本スーパーフェザー級2位
歌川暁文(UWFスネークピットジャパン)
VS
リアルディールライト級王者
KAWASAKI(リアルディール)
▼IKUSA GP一回戦 3分3R延長1R
MA日本キック連盟・元フライ&フェザー級2冠王者
山口元気(クロスポイント吉祥寺)
VS
シュートボクシング協会日本スーパーフェザー級王者
及川知浩(龍生塾)
▼IKUSA GP一回戦 3分3R延長1R
全日本フェザー2位
山本真弘(藤原ジム)
VS
MA日本キック連盟スーパーフェザー級王者
小石原勝(習志野)
▼IKUSA GP一回戦 3分3R延長1R
元NKBフェザー級王者
TURBO(FUTERE_TRIBEver.OJ)
VS
全日本キックフェザー級3位
石川直生(青春塾)
<賞金予定>
賞金最大総額 7,630,000円
優勝賞金 1,930,000円
準優勝 600,000円
3位 300,000円
IKUSA GP出場給 最大総額2,700,000円
KO賞総額 1,800, 000円(リザーブファイト含む)
KO賞内訳(ラウンド毎に設定)
1R20万円、2R10万円、3R以降5万円
<トーナメントルール>
肘なしによるIKUSA打撃ルールにて実施予定。
1回戦・準決勝3分3R延長1R、決勝3分3R最大延長2Rにて実施予定
▽ワンマッチ
▼IKUSA-U70戦王タイトルマッチ IKUSA打撃ルール 3分5R 70kg契約
新田明臣(バンゲリングベイ/IKUSA初代−U70戦王/K-1WORLDMAX2005日本代表トーナメント準優勝)
VS
小次郎(スクランブル渋谷/元WMC世界ウェルター級王者/K-1WORLDMAX2005日本代表トーナメント3位)
▼IKUSA打撃ルール 3分3R+1R 70kg契約
HAYATO(FUTURE_TRIBE/UKF世界スーパーウェルター級王者)
VS
輝浪(フリー/WPMF世界ウェルター級王者)
▼IKUSA打撃ルール 3分3R+1R 70kg契約
城戸康裕(谷山ジム)
VS
トニー・バレント(ブラック・コブラ・ラスベガス/USK世界スーパーウェルター級王者)
<チケット料金>
チケットは全てソールドアウト。当日券もなし。
<テレビ放映>
「IKUSA GP<−U60 SUPERSTAR☆Z TOURNAMENT>」ペイパーヴュー生中継
6月18日17時30分〜
スカイパーフェクTV! ch.176
お問い合わせ=スカイパーフェクTV! 0570(039)888 または045(339)0202(年中無休/10:00〜20:00)
J-COM 0120(999)000(年中無休/9:00〜21:00)
<お問合せ先>
IKUSA事務局=03-5213-7331
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