3月6日(月)東京・六本木のK-1オフィシャルジムで、宇野薫(日本/和術慧舟會)の公開練習が行われた。宇野は3月15日(水)東京・日本武道館で開催されるTBS主催『HERO'S
2006』で、ZST-GP2003準優勝の実績を持つリッチ・クレメンテ(USA/チーム・エクストリーム)との対戦が決定している。
複数の対戦相手候補の中から、自らクレメンテを指名したという宇野。「前田(日明スーパーバイザー)さんがよく言っているように、強い選手とやらなくちゃと思って。クレメンテは9連勝(2004年3月から負けなし)しているし、最近の総合のスタイルが出来る選手。自分の課題を克服するためにもいい相手だと思った」と選択の理由を語る。
クレメンテはアメリカの金網総合格闘技イベントUFCにも出場経験があり、同じくUFCを主戦場としていた事もある宇野にとっては「意識している」相手だ。「UFCにはもう一度上がりたい。その意欲は前からあります。でも、そういう発言は勝ってから出来るもの。勝った人間に発言権があるんです」と、クレメンテを撃破してのUFC再出撃を胸に秘めている事をちらつかせた。
さらに、前田スーパーバイザーが山本“KID”徳郁(日本/KILLER
BEE)の保持するHERO'S世界ミドル級王座への第一挑戦権は宇野にあると発言した事について、「次に挑戦させてもらえるような試合をしたい」と謙虚ながらも、「ベルトに挑戦したい。ベルトは強さの象徴。出るからにはトップを目指す」と、王者KIDへの挑戦も視野に入れている。
この日は3分2Rの公開スパーを行ったが、練習着の上からでも筋肉のカットがハッキリと分かるほど肉体はビルドアップされていた。腕や肩、胸の筋肉が盛り上がり、背中のヒットマッスルと呼ばれる筋肉も発達。打撃の練習に力を入れている事が窺える。グラップリングのスパーでは、スピニングチョークも披露した。
●記者との一問一答
ーー自分でクレメンテを選んだそうですが、その理由は?
「前田さんがよく言っているように、強い選手とやらなくちゃと思って。クレメンテは9連勝しているし、最近の総合のスタイルが出来る選手。自分の課題を克服するためにもいい相手だと思いました」
ーーUFCにも出ている選手ですが、それは意識しますか?
「意識しています」
ーークレメンテを倒してUFCに再び上がるためのアピールもしたいですか?
「それは勝ってから言えるもの。勝った人間に発言権があるんです。ただ、UFCにはもう一度上がりたいと思っています。この前もイーブス(・エドワーズ)が上がったりライト級をまたやり始めたから参加したいですね。意欲は前からあります」
ーー最近の総合のスタイル、とは?
「全部出来るっていう事ですね。総合の選手と総合の試合をやりたい、という事です。相手がそうならいい試合になる。打撃系とは違う、総合の面白い試合を見せられればと思います」
ーー課題とは?
「内緒です(笑)。それは自分の中にあります。立ち技、寝技、投げ…打投極が出来る選手に成りたいと思っている中で、相手はそれが総合的に出来る選手だし、自分の強化した部分がどう試合に出るか楽しみ。満遍なく強化しています」
ーークレメンテはディフェンスが堅く、パワーのある選手というイメージですが、宇野選手はどう見ていますか?
「僕も同じです。ディフェンスが強く、力も強い。それをどこで崩すか…。作戦でもあるので、そこは言えません」
ーーどんな試合になるとイメージしてますか?
「向こうは立っても寝技でも出来るので、打投極が回転するような、面白い試合がしたいですね。常に動いているような、攻防がずっと続いているような試合を」
ーーしかし、ディフェンスが堅い相手だとそれがやりにくいのでは?
「どうでしょうか……練習してます。どれだけ自分を出せるか、自分が試されていると思いますね」
ーー今年のHERO'Sでの目標は?
「ベルトに挑戦したいですね。出るからには。与えられた試合を一戦一戦ちゃんとやっていき、挑戦できる立場にならないと。自分はトーナメントでも防衛戦でもどちらでもいいです。やりがいがありますね。
ベルトは強さの象徴ですから。そこへ自分が絡んでいる事に感謝しています。強さに、強くなる事に拘ってやってますから。どんなルールでもベルトがあれば、それに挑戦していきたいです」
ーー昨年9月以来の試合になりますが、不安は?
「特にないです。去年は怪我で欠場したので、試合がやりたいですね。怪我がなければ、フル参戦します。休んでいる間はいつもどおり練習してました。コツコツと、普段どおりに」
ーー何か生活の変化はありましたか?
「何も変わってないですね。練習の内容は少しずつ変わってるけど。昔、船木(誠勝)さんに“25歳を過ぎたら体を磨いていかないといけない”と言われた意味が、今ようやく分かりました。桜庭(和志)さん、前田さん、鈴木(みのる)さん、高阪(剛)さんからアドバイスを頂いています」
TBS
「HERO'S 2006」
2006年3月15日(水)東京・日本武道館
開場16:00 開始17:30
<決定対戦カード>
▼HERO'Sルール 95kg契約 5分2R延長1R
秋山成勲(日本/フリー)
VS
カラム・イブラヒム(エジプト/フリー/アテネ五輪レスリング金メダリスト)
▼HERO'Sルール 72kg契約 5分2R延長1R
須藤元気(日本/ビバリーヒルズ柔術クラブ)
VS
オーレ・ローセン(デンマーク/Untamed)
▼HERO'Sルール 70kg契約 5分2R延長1R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
リッチ・クレメンテ(USA/チーム・ブードゥー)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R ※契約体重未定
所 英男(リバーサル)
VS
池田祥規(極真会館)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
ジェロム・レ・バンナ(Le Banner X tream Team)
VS
ジミー・アンブリッツ(USA/トッド・メディーナ・フリースタイルファイトチーム)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
ヒース・ヒーリング(USA/ゴールデン・グローリー)
VS
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバコ/フリー)
▼HERO'Sルール 70kg契約 5分2R延長1R
宮田和幸(日本/フリー)
VS
アイヴァン・メンジバー(カナダ/トリスター)
▼HERO'Sルール 75kg契約 5分2R延長1R
國奥麒樹真(日本/フリー)
VS
アントニオ・マッキ(USA/チーム ロード・オブ・ザ・リング)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
山本宜久(日本/フリー)
VS
キム・ミンス(韓国/フリー)
▼HERO'Sルール 5分2R延長1R
大山峻護(日本/フリー)
VS
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
<チケット料金>
SRS席22,000円 SS席13,000円
S席10,000円 A席6,000円
<チケット販売所>
HERO'Sオフィシャルサイト=http://www.hero-s.com
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode HERO'Sオフィシャルサイト
Voda fone live! HERO'Sオフィシャルサイト
EZ web HERO'Sオフィシャルサイト
チケットぴあ=0570−02−9999
ローソンチケット=0570−084−003(Lコード:31113)
CNプレイガイド=0570−08−9999
キョードー東京=03−3498−9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
<お問い合わせ>
キョードー東京=03-3498-9999
HERO'S年間スケジュール
3月15日(水)東京・日本武道館
5月3日(水・祝)東京・代々木第1体育館
8月5日(土)東京・有明コロシアム
10月9日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
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