10月7日(土)都内ホテルにて、2日後に迫ったTBS主催『HERO'S2006
ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦』の選手個別インタビューが行われ、宇野薫(和術慧舟會東京本部)、所 英男(リバーサル)
、がインタビューに応じた。
宇野 薫
――コンディションと今の心境は?
コンディションはいいです。あとは気を抜かないように体調を万全に整えて、ベストの状態で試合に臨むだけです。
――やるべきことはすべてやりましたか?
練習としてはそうですね。
――体重の方は問題ないですか?
落ちないと失格になるんで(苦笑)。
――タイトルがかかった試合はいつ以来ですか?
UFCでBJペンと2回目に闘って以来なんで、かなり久しぶりですね。ただあまり試合としては普段と変わらないですし、タイトルを狙える位置で試合ができるのはうれしいです。
――それはキャリアを重ねていく上で、そうなったんですか?
格闘技をやっている以上はチャンピオンを目指していますし、タイトルマッチまでの道のりで厳しさを感じています。そして今回も厳しい試合を勝ち抜いてきたからこそ、ここまで来ることができたわけですし、タイトルマッチはすごく重要なことだと思います。
――トーナメントへ向けてどんな練習をしてきましたか?
普段通りです。ケビンさんには強度の高いメニューをやったと言われましたが、いつも通りのことを精一杯やりました。最初のメンジバー戦に勝たないと次はないですし、一戦一戦頑張るだけです。
――ワンデイトーナメントは得意な方ですか?
どうでしょう? ただ去年のトーナメントで経験したことがあるので、その経験を生かせればいいかなと思います。
――試合が近づくに連れて、昨年のトーナメントのことは思い出しますか?
悔しさを思い出しますね。KID選手との試合を少しみたんですが、いい動きが出来ていたんで、またあの動きが出来ればなと思います。
――試合が2日後に迫りましたが、気持ちは盛り上がってきていますか?
こうしてスケジュールをこなしたり、ホテルで対戦相手を見るとテンションが上がってきます。ですから気持ちを落ち着かせるというか、平常心を保とうと思います。プレッシャーは感じないようにして、いい緊張感を持って試合に臨みたいですね。
ハニ・ヤヒーラ
――今のコンディションと心境は?
とてもいいコンディションです。トーナメントのためにたくさん練習してきましたから。
――どんな練習をしてきたんですか?
まずトーナメントということでフィジカル面を強化しましたし、いつもやっていることなんですが、試合用の特別練習をやりました。
――具体的にはどんな特別練習をしてきたんですか?
柔術とMMA。トレーナーにグラウンドでパンチを打ってもらって、僕が下からそれに対して対応するという練習です。
――ヤヒーラ選手はアメリカを拠点に活動されているんですよね?
はい。アメリカにいる時には色々なサイズの選手と練習し、ブラジルに戻る時は技術を向上させる練習をしています。南カリフォルニアにいるのですが、特定の道場で練習するのではなく、色々な場所を回って練習しています。
――対戦相手の印象は?
選手として彼がどんなファイターかは分かりません。ただし試合以外の場所で会うカルバンはとてもいい人ですよ。
――もうすでに対策はできていますか?
はい。すでに戦略A、戦略B、戦略Cまで考えています。ただしそれを今ここで教えることはできませんが(笑)
――カルバン選手の一番気をつけている部分はどこですか?
次の試合だけでなく、すべての試合において言えることは、常に集中して相手の動きをよく見ることです。
――決勝戦はどちらが上がってくると思いますか?
試合というものはいい闘いをした人間が勝つ。ですから僕にはどちらが決勝に勝ってくるかは分かりませんし、それは神にしか分かりません。
――宇野選手とメンジバー選手、闘ってみたいのはどちらですか?
私以外の3選手は似たようなスタイルを持っているので、誰と闘っても構いません。
――ヤヒーラ選手はいつも落ち着いているイメージがあるのですが、試合前に精神統一をしたりするんですか?
僕自身、落ち着いた性格というのもありますし、格闘家として闘っていく中で成長し、集中することの大切さを学びました。以前は試合前にナーバスになるという悪い経験もしましたし、その経験を生かして、今は落ち着いて闘うことを心がけています。
所 英男
――試合を2日後に控えて、どんな心境ですか?
こうやってホテルで取材を受けると、いよいよ試合だなって気が引き締まります。ただいつもの試合と変わりません。
――この2、3日の間に前田日明さんとはお話しましたか?
話はしてません。今日、ZFCというところで練習して調整は終わりにします。ただ前田さんから和田良覚さんを紹介してもらって、多少パワーが着いてきたかなと思います。
――体重も増えたんですか?
体重は1,2kgくらいなんですが、例えば足関節の時に力がついたなと感じます。締める力だったり、極める力だったり。たまに練習する人からは力がついたねと言われます。
――これまでの試合と比べてプレッシャーが強いと思いますが
そうですね。いつもは当たって砕けろという気持ちなんですが、今回は負けたら終わりというか、いつもとは少し違う感じがします。
――HERO'Sで闘う人間として外敵を迎え撃つわけですが、そういった試合は得意ですか?
得意かどうかは分かりませんが、こういう試合は好きですね。
――金子選手のセコンドには桜庭選手がつくそうです。
相手方ですけど、僕のセコンドに桜庭さんがいるというのが不思議な感じがします。素直にうれしい気持ちですね。
――公開練習後、金子選手の試合は見ましたか?
TBSの格闘王は見ました。頑張っているのは当たり前なんですが、去年の試合とは別人だと思います。格闘家の顔になっているというか。
――ある意味、ミドル&ライトヘビー級トーナメントよりも注目される試合だと思いますが、意識はしますか?
僕はミドル級トーナメントで2度負けている身なんで、後ろめたいというか恥ずかしい気持ちがあります。勝って横浜アリーナのリングに立ちたかったですし、トーナメントで頑張っている宇野さんには失礼のないようにというか…。
――もしあまりにも試合時間が長ければ「何やってんだ!?」という批判の声が上がるかもしれません。
それはもう試合内容次第だと思います。
――いい試合を見せたいのか、強い自分を見せたいのか。どちらですか?
両方です。いい試合をして自分の強さを見せたいです。
――この試合に勝って来年に弾みをつけたいですか?
そうですね。前回の試合で内容が良かったと言ってもらえましたし、12月までには3試合やるつもりなんで。
――金子選手に勝って“意中の人”に対戦をアピールしますか?
その人は大御所の方なんですけど、今年はそれを言う権利が僕にはないんで、発言権を持てるように頑張ります。
金子 賢
――今の心境は?
こんなに大勢の人がいる取材だと思ってなくてびっくりしました(苦笑)。
――期待と不安はどのくらいですか?
不安の方が大きいんで早く試合がしたいです。
――昨年の大晦日とは違う心境ですか?
去年よりも対戦相手のマスクが甘いので、ちょっとは落ち着いています。
――不安は持ったままリングへ上がりますか?
当日はもう全然怖くないと思いますし、早く当日が来ればいいなと思います。
――やるべきことはすべてやりましたか?
そうですね。自分なりにはやってきました。あとは本番が来るだけです。
――魔裟斗選手や桜庭選手からはどんなアドバイスを受けましたか?
2人から作戦をいただいてるんで、どっちも出していきたいです。ただそんなにたくさん言われてもできないんで、少しだけですけど。
――芸能界の仲間からはどんな言葉をもらいましたか?
もともと同業の方と遊ぶことはないですし、今はほとんど誰とも連絡は取ってません。
――明日の前日会見では前田日明スーバーバイザーと顔を合わせることになりますが
まだ会ったことがないんですが、怖いんですぐに帰りたいです(苦笑)。
――挨拶する予定は?
怒られそうなんで…面識のない人に言われてどうしたらいいのか分からないですし、静かに帰りたいと思います。
――なるべく周囲の声は聞かないようにしています?
HERO'Sのリングに上がるために頑張ってきている人がいるわけで、僕はたまたま芸能の仕事をしているから出ることができた。あまり良いことは聞かないので、その辺は…。
――勝つ可能性は?
当日は勝つつもりでやります。あとは自分の気持ちがどれだけ出せるか。
――やはり一番見て欲しいのは気持ちや覚悟ですか?
こうして格闘技をやらせてもらっている中で、僕も真剣にやっているし、遊びでやってないというのを見せたいですね。
――闘いと演技で共通する部分はありますか?
役者は精神面が大事だし、格闘技と比べることは難しいですね。ただ役者じゃなかったらこのリングに上がれないですし、甘い目で見てもらっているわけで、そういう面では役者をやっててプラスだし良かったと思います。
――今後のことは考えていますか?
今回の試合結果がどうあれ、格闘技の練習は続けていきます。
秋山成勲
――みのさんから頂いた金のグローブは使っていますか?
あれからずっと使わしてもらってます。すごくいいですよ、あのグローブ(笑)。
――試合は明後日に迫りましたが気持ちは盛り上がってきましたか?
そうですね。ただあと2日あるんで、あまり盛り上がり過ぎないようにリラックスしないといけないと思っています。
――道衣の着用はどうしますか?
本当に今も迷っているんですよ。相手が柔道をやっていたことを頭に入れないといけないですし、ここまで柔道衣を着てやってきたって気持ちもある。
色んな気持ちが交差しているんですよね。道衣のメリット・デメリットは一長一短ですし紙一重なんです。だから相手によって着た方がいいか、しっかり考えます。1試合ずつ道衣と裸で闘う可能性ですか? もちろんそれは考えていますし、それは充分にありえると思います。
――明日、スミルノヴァスと道衣着用について話しますか?
いいんじゃないですか? ただ道衣を着た相手とは練習でもやったことがないですし。ただもしスミルノヴァスが道衣を着たら柔道になっちゃいますよ(笑)。道衣を用意してなかったら、僕が貸しますよ。
――ベルトがかかった闘いは初めてですが、心境に変化はありますか?
勝っていけば自然とそうなりますし、意識しないと言ったら嘘になります。ただし確実に目の前にあるわけではないですから。
――柔道時代からトーナメントの経験は豊富だと思いますが、1日2試合を勝ち抜くコツはありますか?
リラックスの仕方ですね。いいイメージを持って次の試合に臨む。色んな選手がいると思いますが、自分の場合は入り込まない方がいい。
――トーナメント対策はしましたか?
スパーリングの時間を延ばしたり、スタミナやスピード、持久力を上げる練習をやりました。
――逆ブロックはどちらが勝ちあがって来ると予想していますか?
前回の試合を見る限り、マヌーフに分があると思いますけど、大山先輩の地味な強さっていうんですかね。そこにはまれば大山先輩にも勝機があると思いますし、寝技については確実に大山先輩の方が上ですからフィフティー・フィフティーじゃないですか。あとは気持ちが強い方が勝つでしょう。
――どちらと闘ってみたいですか?
マヌーフは見た目もすごいですし、ああいう選手と闘うことはいいことだと思います。ただ大山先輩とは柔道でも試合したことがないですし、柔道出身の二人が決勝まで勝ち上がれば、柔道をやっている人たちにとっても希望になるんじゃないですかね。
――マヌーフ選手は「準決勝で大山、決勝で秋山を殺す」と言っていますが
決勝は僕が勝ち上がると思っているんですか? ナイスチョイスですね(笑)。
――逆に大山選手との決勝戦が実現すれば、それこそ柔道最高ですね。
そうですね。もしそうなったら試合前に大山先輩のところに行って、道衣を着るかどうか相談しますよ。柔道になっちゃうのも、それはそれで楽しみです。
――みのもんたさんは「廻し蹴りで倒してほしい」と言っていましたが
みのさんの期待に応えて、廻し蹴りばっかりやります(笑)。
TBS
「HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級
世界最強王者決定トーナメント決勝戦」
2006年10月9日(月・祝)神奈川・横浜アリーナ
開場14:30(予定) 開始16:00(予定)
<決定対戦カード>
▼ライトヘビー級トーナメント決勝 1R10分
2R5分 延長1R5分
スミルノヴァス×秋山の勝者
VS
大山×マヌーフの勝者
▼ライトヘビー級トーナメント準決勝 1R10分
2R5分 延長1R5分
大山峻護(日本/フリー)
VS
メルビン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
▼ライトヘビー級トーナメント準決勝 1R10分
2R5分 延長1R5分
秋山成勲(日本/フリー)
VS
ケスタティス・スミルノヴァス(リトアニア/リングスリトアニア)
▼ライトヘビー級トーナメント・リザーブファイト 1R10分
2R5分 延長1R5分
石澤常光(日本/TEAM JAPAN)
VS
カーロス・ニュートン(カナダ/カナディアン/ウォーリアーMMA)
▼ミドル級トーナメント決勝 5分2R(延長1R)
宇野×メンジバーの勝者
VS
カルバン×ヤヒーラの勝者
▼ミドル級トーナメント準決勝 5分2R延長1R
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
VS
アイヴァン・メンジバー(カナダ/トリスター)
▼ミドル級トーナメント準決勝 5分2R延長1R
J.Z.カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
VS
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジジュニア柔術)
▼ミドル級トーナメント・リザーブファイト 5分2R延長1R
宮田和幸(日本/フリー)
VS
現在調整中
▼スーパーファイト 5分2R延長1R
金子 賢(フリー)
VS
所 英男(リバーサル)
▼スーパーファイト 5分2R延長1R
ドン・フライ(アメリカ/フリー)
VS
キム・ミンス(韓国/リングスコリア)
▼スーパーファイト 5分2R延長1R
アントニオ・シウバ(ブラジル/FIGHT CO.)
VS
カイシノフ・ゲオルギー(ロシア/マルプロジム)
<チケット料金>
SRS席25,000円 S席15,000円 A席6,000円
<チケット販売所>
●デジタル先行発売中
HERO'Sオフィシャルサイト=http://www.hero-s.com
FEGオフィシャルサイト=http://www.feg-jp.com
i-mode HERO'Sオフィシャルサイト
Voda fone live! HERO'Sオフィシャルサイト
EZ web HERO'Sオフィシャルサイト
●一般発売
チケットぴあ=0570-02-9999
ローソンチケット=0570-084-003[Lコード:39993]
CNプレイガイド=0570-08-9999
キョードー東京=03-3498-9999
イープラス=http://eee.eplus.co.jp
<チケットに関するお問い合わせ>
株式会社キョードー東京=03-3498-9999
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HERO'S実行委員会=03-5775-5065
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