8月25日(土)東京・後楽園ホール、全日本キックボクシング連盟主催『Kick Return』からスタートするKickboxer
of the best 60 トーナメントに山本真弘、前田尚紀(共に藤原)の出場が決定した。
山本は05年にIKUSA GP(=60kgトーナメント)で優勝、昨年は山本元気(DEION)を判定で下し、全日本フェザー級王座を獲得している。前田は現全日本フェザー級2位で元同級王者で、05年にはNJKF、J-NETWORK、MA日本キックの現役王者を立て続けにKOし“他団体王者キラー”を誇っていた。このトーナメントのプロデューサーでもある小林聡GMのファイナルマッチの相手も務めた。
そして7月24日(火)東京・三ノ輪にある藤原ジムで記者会見が行われ、山本、前田、藤原ジム藤原敏男会長、小林聡GM、宮田充興行本部長が出席。山本と前田はそれぞれ「こういったトーナメントは3回目なのですが、優勝を目指して、とりあえず1回戦が大事なので取りこぼさないように頑張ります」(山本)「初めてだからこそ自分が思った通りにチャレンジしてみようと思います。一戦一戦しっかり戦おうと思います」(前田)とコメント。
藤原会長は二人の愛弟子に対して「全日本主催の賞金マッチ、トーナメントを我が手にしたいと思っているので、各選手は練習に明け暮れています。賞金が多くなるに連れて選手は燃えてくると思う。みなさんの期待に沿うような試合になると思います」と言葉をかけている。なおすでに出場が発表されていた大月晴明(AJKF)と石川直生(青春塾)、それに山本と前田を加えた4選手が赤コーナー選手となり、梶原龍児(チームドラゴン)、大宮司進(シルバーウルフ)を含む青コーナー選手たちと対戦する。
●記者との質疑応答
――出場メンバーを見て気になる選手はいますか?
山本「特にはないです……(意識する選手はいない?)そうですね」
前田「リベンジもあれば初めての相手もいますので、誰が来ても相手に不足はないと思います」
――トーナメントを勝ち進んでいけば同門対決の可能性もありますが。
藤原「勝負の世界だからトーナメントに出るということになれば、同門であっても心の中にライバルというものを持っていると思う。自分もそういうものがあった。勝負だから、ぶつかったらぶつかったでしょうがないし、自分の力を出し切るしかない」
前田「希望を言えばなるべく当たりたくないです…そうなった時に考えます」
山本「自分もやりたくはないですけど、決勝は藤原ジムで」
小林GM「いやあ〜頑張って下さい(笑)」
――山本選手はIKUSA GPでの優勝もありますが、トーナメントに臨むにあたっての気持ちは?
山本「体重がIKUSA GPと一緒なので、まずは絶対に一回戦を突破することです」
――トーナメントに「Kickboxer of the best」という名前が付いていますが、キックボクサーとして今大会にかける意気込みを聞かせてください。
山本「K-1にはないキックボクシングを見せたいと思います」
前田「キックボクシングを色んな人に見てもらえるという意味でも、いい試合をして(キックボクシングを)知ってもらいたいと思います」
――6月のタイ遠征を経て変わったことはありますか?
山本「自分の弱い所が分かったので、そこを強化して練習しています」
前田「出来れば5R長く戦いたかったんですが…また今回試合をする機会を与えてもらったので、試合の中で今まで積み重ねてきたものを毎試合毎試合出せればいいなと思います」
藤原「1R1分以内に倒すとか、KO予告宣言しないの?」
山本「はい、とりあえず判定で勝ちます(笑)。15分間使ってキックボクシングを見せます」
藤原「それじゃあダメージが残るだろう!」
前田「…精一杯戦えればそれでいいかなと思います」
――10月の代々木大会には「浪漫」というタイトルが付いているのですが、お三方が考えるキックボクシングのロマンとは何ですか?
山本「トランク一つで…」(※あまりピンと来ていない様子)
藤原「やっぱり闘いの後の女でしょう(笑)」
前田「真剣同士でやることが面白いと思います」
――大会場で試合をしたいという気持ちはありますか?
山本「色々なお客さんに見てもらえるので、大きい大会に出たいとは思っていました」
前田「場所はあんまりこだわりはないです。自分は個人的に後楽園が好きです…あっすいません(苦笑)」
藤原「お客さんの数が変わると選手の気持ちも変わってくると思うし、お客さんが入っている中でどういう戦いをするか? お客さんが『さすがだな』と思わせるような試合を無意識でやれば、お客さんも感動する。無心で戦っていくうちに、自然と男の体から出てくるものが人を感動させるんですよ」
――それぞれ普段よりも重い階級での試合となりますが気になりますか?
山本「経験したことがあるので大丈夫だとは思うんですけど、自分が持っているものを出せるように、自分の持ち味を消さないようにしたいと思います。普段の体重は練習が終わって60kgちょっとですね」
前田「相手が重いからといって戦い方は変えないし、変えられるほど器用でもありません。自分がどれだけ通用するかを楽しみにしています。自分も練習が終わると60kgくらいです」
――優勝賞金が400万円以上になるそうですが。
山本「俄然やる気が出てきました(笑)。使い道は…特にないですね」
前田「まだ実感がありません。自分は貯金します」
――賞金よりもこのメンバーの中で優勝することに意味がある?
山本「そうですね。すごい面子が揃っているので、賞金はそのご褒美みたいなもんだと思っています」
前田「自分も再戦や初顔合わせがあるんですが、再戦の場合でもかなり時間が立っているので初顔合わせみたいなもんだと思っています。相手にとっては不足はないので楽しみにしています」
――ライト級の選手に混じって戦う上で、何を武器にどういった戦いをしたいと思いますか?
山本「スピードでは負けないと思っているので、スピードを生かして判定で勝ちたいと思います。(全試合?)全試合判定で(笑)」
前田「体重差はありますけど、やるからには倒して勝ちたいです。(全試合?)出来れば全試合で」
ALL JAPAN KICKBOXING
2007
「Kick Return」Kickboxer of the best 60 トーナメント〜開幕戦〜
2007年8月25日(土)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:00
<決定対戦カード>
▼全日本バンタム級選手権試合 3分5R
藤原あらし(SVG/王者)
VS
寺戸伸近(BOOCH BEAT/挑戦者/同級1位)
▼「Kick Return」Kickboxer of the best 60
トーナメント1回戦4試合
●赤コーナー
大月晴明(WPKC世界ムエタイ・ライト級王者/AJKF)
石川直生(全日本スーパー・フェザー級王者/青春塾)
山本真弘(全日本フェザー級王者/藤原)
前田尚紀(全日本フェザー級2位/藤原)
●青コーナー
梶原龍児(WFCA世界ライト級王者/チームドラゴン)
大宮司進(M-1スーパー・フェザー級王者/シルバーウルフ)
残り2名
<チケット料金>
SRS席15,000円/RS席10,000円/S席7,000円/A席5,000円
※全席指定・当日は1,000円増し。
<チケット発売日>
7月21日(土)〜
<チケット発売場所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=03-3365-1171
ATHLETIC
ENTERPRISE & ALL JAPAN KICKBOXING PRESENTS
浪漫
「Kick Return」Kickboxer of the best 60 トーナメント〜決勝戦〜
2007年10月25日(木)東京・代々木第二体育館
開場17:00 開始18:00
<主要カード>
▼「Kick Return」Kickboxer
of the best 60 トーナメントの準決勝・決勝戦
▼国内外強豪選手の「スーパーファイト」ワンマッチ3〜4試合
<チケット料金>
SRS席20,000円/RS席12,000円/S席8,000円/A席5,000円
※全席指定・当日は1,000円増し。
<チケット先行発売>
8月25日(土)後楽園ホール大会・グッズ売場にて発売
<チケット一般発売日(予定)>
9月1日(土)〜
<チケット発売場所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=03-3365-1171
●全日本キックボクシング連盟 2007年度・大会スケジュール
7月29日(日)後楽園ホール
8月5日(日)横浜赤レンガ倉庫(はまっこムエタイ主催大会)
8月25日(土)後楽園ホール
9月29日(土)後楽園ホール
10月25日(木) 代々木第二体育館
11月18日(日)後楽園ホール
12月7日(金)後楽園ホール
※新宿FACE大会、横浜赤レンガ倉庫大会(はまっこムエタイジム)、その他追加大会予定
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