大晦日に開催された『やれんのか!大晦日!2007』の実行委員会より、同イベントで行われた三崎和雄(GRABAKA)VS秋山成勲(フリー)の一戦に関しての発表があった。
以下、リリース原文そのまま。
2007年12月31日、さいたまスーパーアリーナにて開催いたしました『FieLDSやれんのか!大晦日!2007
Supported by M-1 GLOBAL』の、第5試合で行われました「三崎和雄×秋山成勲」の一戦に関してまして、皆様にご報告申し上げます。
本戦は、1R8分12秒、三崎選手のKO勝ちと裁定が下っておりましたが、秋山選手サイドより「フィニッシュとなった顔面へのキックが、四点ポジション(グラウンド)状態であるにも関わらず蹴られたもので、『やれんのか!オフィシャルルール』にある、『四点ポイント状態において、グラウンドポジションのファイターへのスタンドポジションのファイターによる、膝から下の足部での顔面・頭部への蹴り及び踏みつけ等の攻撃は一切禁止とする』という部分に抵触するのではないか?」との抗議がありました。本抗議は、『やれんのか!オフィシャルルール』にある「裁定に不服のある場合は、試合後2週間以内に文章で提出する」というルールに則り提出されたものです。
本抗議を受け、島田裕二ルールディレクターを中心に、やれんのか!競技陣が改めて試合映像をチェックし、検討・審議を重ねました。島田ルールディレクターの見解は、以下の通りです。
「このたびの秋山選手からの抗議文に対しての競技統括としての見解を述べさせて頂きます。三崎選手の蹴りに対しては反則とも反則でないとも取れます。一連の攻撃の流れで起きた行為ですので、非常に判断が難しいと言わざるえません。しかし、ルール会議において選手及びセコンドには「本イベントは、旧PRIDEルールとは全く違う禁止行為のあるルールですので必ず気を付けてください、そして疑わしきは罰します」と通達していました。そうした意味においては選手サイドのルールの把握の乏しさも認識されます。これにより、三崎選手の明らかに四点ポジションにいる選手を蹴りに行く行為自体は、ルールに抵触していると判断せざるえません。つまりその行為自体がフィニッシュにつながり、一方の選手が試合続行不可能になったというケースは、私の経験値で言えば、1999年9月に行われた『マーク・ケアー×イゴール・ボブチャンチン』戦に、非常に近いケースであると思われます。
よって今回は、ノーコンテストが適切ではないか、といのが競技陣の判断です。
今後はより一層、選手には疑わしい攻撃をしないという抑止力になればと思います。そして私も益々の精進をしてジャッジング向上をしていく所存です」
との見解を受け、実行委員会で最終的な検討を行った結果、本試合の裁定は「ノーコンテスト」とさせていただきます。ただし、当試合を裁いた野口大輔レフェリーの「流れのなかでのフィニッシュ」という判断自体は、その時点での判断としては何ら瑕疵のないものとし、実行委員会として処分を問うものではありません。
また本イベントは継続的なイベントではないため、これを受けて再試合を組むことを約束するものではありません。
以上を持ちまして、本試合の最終結果とさせていただきます。
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