5月19日(月)東京・後楽園ホールで開催されるDEEP事務局主催『ファイティングロード Presents
DEEP 35 IMPACT』の主要対戦カードが発表された。4月10日(木)東京・大久保のDEEP OFFICIAL
GYM IMPACTでその記者会見が行われ、今成正和、長谷川秀彦、しなしさとこ、長岡弘樹、そして佐伯繁代表が出席。すでに発表されているカードと追加決定カードを発表した。
佐伯代表は冒頭から、DEEPフェザー級タイトルマッチ、チャンピオンの今成正和(Team−ROKEN)VS挑戦者・三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会)について、熱く語り始めた。
「正直言うと、かなり深い意味を持つカードです。三島とは一時、互い違いになった仲でもあります。7年間DEEPをやってきて、そういう選手は他にいませんでした。お互いに方向性が違ってここ数年交わることがなかった選手です」と、二人の間に確執があったことを明かす。
しかし、「三島はUFCで2回負けたが、相手が弱かったわけじゃない。今回はフェザー級に体重を落としてやるのは興味深いです。彼の体重が落ちるか心配する声もありますが、ADCC本戦に65Kg級で出てるので大丈夫だと思います。日本で試合をしてないから忘れられているかもしれないが、実力的には脅威。65Kgの三島は80Kg級以上の選手のパワーを持っているでしょう」とその実力を高く評価していることに変わりはない。
さらに佐伯代表はこんなエピソードも明かした。「三島は引退覚悟で来ると思います。三島が言った言葉は“自分のモチベーションはもう無いが、ただひとつ、今成とやりたい”ということです」と三島がこの一戦に賭ける気持ちを代弁。
迎え撃つ今成については「DEEPのチャンピオン今成がフェザー級世界トップだと思っている」と胸を張る佐伯代表。「5年前のDEEP11のメインで二人は対戦し、今成が初のパウンドありルールでレフェリーストップ負けになりました。あれから5年の月日が経って、立場的には今成の方が名前が出てきた。そういう意味では今成にとってリスクだらけ。そうとう厳しい試合になると思います」と、今成にとってハイリスクな試合であるという。
さらに「もちろん今成はこれに勝ってDREAMでKIDと、という流れだと思うが、それも失うことになる」と、この一戦に勝てば『DREAM』で新設される60Kg台の階級で山本“KID”徳郁と対戦する可能性も示唆した。
この試合に全てを賭ける三島と、負ければベルト以外にも失うものが多い今成。両者にとってビッグギャンブルとなるために、「メインはミドル級トーナメントの決勝戦なんですが、この今成VS三島は4〜5月のいろんな大会がある興行戦争の中でも一番厳しいカードだと思う。厳しいカードだからこそ一番見たいカード。顔見せカードか潰し合いかと言えば、潰し合いのカードに意味がある」と力説。
佐伯代表自身は「実力的には50:50だが、三島のパワーを考えると三島が有利かも。今成は長南がいない今、ウチのエース。本人は口には出さないだろうけど、勝ってKIDという目標を持っているのではと思うので、本当に負けられない試合になる」と、やや三島有利という予想を立てた。
また、長南亮が今日から半年間の予定でUFC出場と練習のため渡米したこと、今成のライバルである前田吉朗が6月のWEC出場が予定されていることも併せて発表。「吉朗も打倒KIDの目標を持っているんじゃないか」と『DREAM』60Kg台級への参戦を匂わせている。
佐伯代表に「やや三島有利」と言われてしまった今成だが、いつものポーカーフェイスは一切崩さず「絶対に勝つとは言えないんで、絶対に頑張ります」と凄く短いコメント。会見後の記者たちの囲み取材に応じた。
「(5年前の初対決は)殴られて痛かった。借りを返したいと思った? いや、特にないです。またやるとは思っていなかったですね」と飄々とした調子で答える今成。三島が闘いたいと言っていたという話を聞くと、「勝てそうかな、と思ったんですかね?」と全く気にしない。
佐伯代表と三島の確執については「あまり知らないし、ゴタゴタの内容も分からない」と個人的な感情は三島にはないという。ただ、「厳しい相手でしょうね。今まで試合した中で最強じゃないですか」と“史上最強のチャレンジャー”であることを認める。“足関十段”が「足関節を取られちゃうかもしれないですね」と言うほどに。
5年前との違いを聞かれると「歳をとった」と笑った今成だが、「何か違うんじゃないですか。あれからだいぶ試合しましたから」と以前とはキャリアが違うと言う。「ベルトは別にいらないけど、チャンピオンという肩書きはあった方がいい。何か書く時に元チャンピオンよりチャンピオンの方がカッコいいでしょう」と、控えめに王座防衛を宣言した。
KID戦について今成本人は「とりあえず三島選手に勝たないといけない。やりたいと言えばやりたいが、今回の試合に勝たないと何も言えない」と慎重にコメントした。
DEEP事務局
「ファイティングロード Presents DEEP 35 IMPACT」
2008年5月19日(月)東京・後楽園ホール
開場17:30 開始18:15
※フューチャーファイトは17:45〜
<決定対戦カード>
▼DEEPフェザー級タイトルマッチ 5分3R
今成正和(Team−ROKEN/王者)
VS
三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会/挑戦者)
▼DEEPライト級タイトルマッチ 5分3R
横田一則(GRABAKA/王者)
VS
ハン・スーファン(韓国/CMA KOREA/挑戦者)
▼DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント準決勝・決勝戦 5分2R ※踏み付けあり
白井祐矢(Team M.A.D)
松井大二郎(フリー)
中西裕一(フリー/第6代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト)
福田 力(GRABAKA)
※トーナメント組み合わせは当日抽選
▼DEEP第4代ミドル級王者決定トーナメント・リザーブマッチ
桜井隆多(R-BLODD)
VS
RYO(ランズエンド・ZERO-ONE MAX)
長谷川秀彦(SKアブソリュート/DEEPウェルター級王者)
VS
長岡弘樹(総合格闘技DOBUITA)
松本晃一郎(今田道場)
VS
伊藤有起(ALLIANCE)
菊野克紀(ALLIANCE)
VS
井上誠午(和術慧舟会GODS)
<出場予定選手>
中尾受太郎(フリー)
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)
しなしさとこ(フリー/DEEP女子フライ級王者)
<チケット料金>
VIP席(最前列)20,000円 SRS席12,000円 指定A席8,000円 指定B席6,000円 ※当日500円増し
<チケット販売所>
DEEP事務局=TEL.052-339-0303 http://www.deep2001.com/
チケットぴあ=TEL0570−02−9999(Pコード:594−750)
ローソンチケット(Lコード:33167)
e+(イープラス)=http://eplus.jp/battle/
DEEP道場=TEL03−5348−6977
後楽園ホール=TEL03−5800−9999
書泉ブックマート=TEL03−3294−0011
チケット&トラベルT-1=TEL03−5275−2778
<問い合わせ>
DEEP事務局=052-339-0303
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