9月19日(金)東京・後楽園ホールにて開催される全日本キックボクシング連盟主催『SWORD FIGHT
2008』の日本VSタイ中堅戦で、全日本バンタム級王者・藤原あらし(S.V.G.)と対戦するチャートピチット・ソー.ポンチャイ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定フライ級8位)のインタビューが届いた。詳細は以下の通り。(インタビュー・写真/シンラパ・ムエタイ
早田寛)
――ここ2〜3ヶ月ラジャであなたを見ませんでしたね。
「ジム移籍の関係で7月からバンコクの試合は休んで、体慣らしで田舎の試合に出ていました。7月からの地方スタジアムでの戦績は2戦2勝です」
――ここで日本行きの話が飛び込んできたわけですが、調子はどうですか?
「まずまずです。それに日本に行く前に、9月11日にラジャダムナンでバンコク復帰戦を控えています。メインイベント出場ですよ。これに勝って弾みをつけて日本の選手も倒しますよ!」
――えっ、ちょっと日本での試合は19日ですよ。平気ですか?
「大丈夫ですよ(笑)。だって一週間以上間も開いているし。子供の頃は一日二試合とかやっていたので、何も問題ないです」
――そうですか。それは頼もしい答えですが、くれぐれも気をつけてください。日本の藤原あらし選手もかなりの強敵ですからね。
「ムエタイ選手は、試合の話が来たら、まず断る事はしません。その試合全てに出たいので、その先の試合の状態も見越して闘います」
――凄く器用な闘い方ですが、日本の選手だったら、はじめからどちらかの試合を優先して、片方の試合はキャンセルという風になりますよ。お金が必要だったとか?
「いいえ。特に貧しい訳ではありませんよ(笑)。僕達にとって一回一回の試合は仕事なんです。小さい頃からそうやってファイトマネーを得て生活しているので」
―― しかし凄い戦績ですよね。何歳の時に始めてリングに上がりましたか?
「9歳の時です。初めての試合で勝って、その瞬間からこの世界が好きになりました。子供の頃は週に一回のペースで試合していました」
――そうですか。どうりで200戦以上にもなる訳です。タイにはあなたのような選手も大勢いるんですよね。
「そうですね。でも子供の頃は好きでやっていても、大人になって職業として続ける事ができる人は、だいたい百人に一人くらいだと思います。やはり常に一定数以上の勝率や成績を収めていないといけません」
――厳しい世界だと思います。では、初めてメジャー・ベルトを巻いたときの感想は?(プロムエタイ協会ミニ・フライ級)
「子供の時からずっと続けてきて巻いたベルトですからね。とうとう俺もチャンピオンか、と思うと気が引き締まりましたよ。でも、それからも一生懸命練習しましたが3回目の防衛戦で負けてベルトは手放してしまいました」
――それ以降もトップで戦っていますね。
「僕は、これしかできない男なんです」
――初の海外の試合で、日本のお客さんには何をみせたいですか?
「まだ僕は外国に行った事がありません。正直日本がどういう国か、考えただけでもワクワクします」
――では、得意技を使って思いっ切り相手に当たっていけば良いですよ。
「そうですね。自分じゃ、蹴りも得意だと思っているんですが、タイではヒジ・パンチ系の選手と言われています。なにしろ対戦相手からダウンを奪うことやKOも多いですから、そのイメージが強いのでしょうね。日本の選手のパンチがどのくらいの力なのか、個人的にも興味ありますよ」
――倒し合いになるかも知れませんね。
「倒し合いって事は、僕も倒れちゃうんですか?」
――いやいや、日本語の例えです。
「今回は初の日本ということもあって、ただ勝つだけではなく、僕の中での完璧に近いものをお見せするように心がけます。なので日本の皆さん、待っていてください」
チャートピチット・ソー・ポンチャイ(タイ)
Chartpichid Sor.Ponchai
現ラジャダムナンスタジアム・フライ級8位
元プロムエタイ協会 ライト・フライ級王者
元オームノーイスタジアム・ライト・フライ級&スーパー・フライ級王者
82.8.17生/ナコンシータンマラート出身/26歳/身長163cm/オーソドックス
得意技:パンチ、ヒジ
戦績:215戦165勝(42KO)42敗8分
☆2001年からタイのトップ戦線に浮上して、今なお激戦区のラジャダムナン・フライ級ランキングに名を連ねる、ムエタイ一線級ファイター。また、テレビマッチ会場のオームノーイスタジアムでは二階級で王座に輝く。ファイタータイプで打撃戦に滅法強く、打ち合いの末にパンチで倒したことも数多い。また、一発逆転の切り札として、あらゆる角度から放たれるヒジ打ちも秘めている。同じくKO率の高いあらしとの一騎討ちは、まさにKO必至の激突となるだろう。
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「SWORD FIGHT 2008〜日本VSタイ5対5マッチ〜」
2008年9月19日(金)東京・後楽園ホール
開場17:00 開始18:30
オープニングファイト開始17:45
<全対戦カード>
▼第8試合 日本VSタイ大将戦 59kg契約 3分5R
石川直生(青春塾/全日本スーパーフェザー級王者)
VS
ペッエーク・ソー.スワンパクティー(タイ/元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者)
▼第7試合 日本VSタイ副将戦 58kg契約 3分5R
山本真弘(藤原/全日本フェザー級王者)
VS
コムパヤック・ウィラサクレック(タイ/M-1スーパーバンタム級王者)
▼第6試合 日本VSタイ中堅戦 55kg契約 3分5R
藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者)
VS
チャートピチット・トー.ポンチャイ(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定フライ級8位)
▼第5試合 日本VSタイ次鋒戦 68kg契約 3分5R
山本優弥(青春塾/全日本ウェルター級王者)
VS
サムランチャイ・96ピーナン(タイ/ルンピニースタジアム認定スーパーライト級7位
、プロムエタイ協会同級9位 )
▼第4試合 日本VSタイ先鋒戦 63kg契約 3分5R
吉本光志(AJ/IKMF東洋ライト級王者)
VS
カノンスック・ウィラサクレック(タイ/M-1フェザー級王者)
▼第3試合 全日本フェザー級ランキング戦 サドンデスマッチ 3分3R延長1R
正巳(勇心館/同級8位)
VS
ソルデティグレ・ヨースケ(UWFスネークピットジャパン)
▼第2試合 58kg契約 サドンデスマッチ 3分3R
岩切博文(月心会/全日本フェザー級6位)
VS
白鳥 剣(新東金/MA日本キックボクシング連盟)
▼第1試合 フェザー級 3分3R
石井振一郎(チャモアペット)
VS
小山泰明(建部館/2007年度全日本学生キックフェザー級王者)
▼オープニングファイト第3試合 スーパー・フェザー級3分3R
中向居尚輝(S.V.G.)
VS
大前力也(WSK/KSS健生館)
▼オープニングファイト第2試合 フェザー級3分3R
KOTARO(SOUL GARAGE)
VS
伊藤将彦(STRUGGLE)
▼オープニングファイト第1試合 ライト級3分3R
丹藤義則(AJ)
VS
原田直樹(青春塾)
<チケット料金>
SRS席12,000円 RS席8,000円
S席6,000円 A席4,000円
※SRS席は全日本キックのみで販売、当日券は各席500円増し。
<チケット販売所>
チケットぴあ
イープラス
後楽園ホール
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03−3365−1171
全日本キックボクシング連盟
ALL JAPAN KICKBOXING 2008
「Fighting Base-2」
2008年10月3日(金)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:30
※本戦開始前にオープニングファイト予定
<対戦決定カード>
▼全日本vsM-1 JAPAN大将戦 全日本ミドル級挑戦者決定戦 3分5R延長1R
江口真吾(AJ/同級1位)
VS
貴之ウィラサクレック(WSRフェアテックス/同級2位)
▼全日本vsM-1 JAPAN副将戦 59kg契約 3分5R
大高一郎(STRUGGLE/全日本スーパー・フェザー級2位)
VS
長崎秀哉(WSRフェアテックス/M-1スーパー・フェザー級王者)
▼全日本vsM-1 JAPAN中堅戦 フェザー級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
九島 亮(AJ/同級10位)
VS
銀次(WSRフェアテックス)
▼全日本vsM-1 JAPAN次鋒戦 バンタム級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
水原浩章 (光)
VS
一戸総太(WSRフェアテックス)
▼全日本vsM-1 JAPAN先鋒戦 女子ミニ・フライ級 サドンデスマッチ3分3R延長1R
林田昌子(藤原/J-Girlsミニ・フライ級3位)
VS
ちはる(WSRフェアテックス)
<チケット料金>
RS席8,000円 S席6,000円 A席4,000円
スタンディング3,000円
※当日券は各500円増し。入場の際にドリンク代別途500円が必要。
<チケット販売所>
チケットぴあ
全日本キック
<お問い合わせ>
全日本キック=TEL:03-3365-1171
●2008年度スケジュール
9月19日(金)後楽園ホール
10月17日(金)後楽園ホール
11月8日(土)後楽園ホール
12月5日(金)後楽園ホール ※藤原まつり2008
※ほか特別大会、新宿FACE大会が追加予定
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