|
秋山成勲の道場『クラウド秋山道場』が、5月24日に渋谷区広尾に完成し、30日（土）道場内覧会が行われた。
 道場は約80坪弱のスペースに畳敷きの柔道場（約30畳）、リング（6メートル四方）、そしてケージと3つに分かれており、秋山の格闘技人生をそのまま表すような作りとなっている。
特に目を引くのがケージで、これはUFCで使用されているオクタゴンと全く同じものをアメリカに発注して輸入したもの。本当はオクタゴンをそのまま設置したかったが、スペースの都合で三面のみ設置したという。「これだけでも充分に金網での闘いのイメージは出来る。いろんな選手に練習に来てもらえる道場にしたかった」（秋山）。
道場を作るにおいて最もこだわったのは、やはり「金網」だ。「出来るだけUFCをイメージできるジムにしたかった」。場所を広尾に選んだのは「東京の中心ですし、アクセスもいい。一番は日本人も外国人もいるのがポイントです」。
 デザインも自らが中心となって行い、「ゴリゴリのジムというイメージではなく、誰でも来られるジムにしたい。黒とか赤の怖いイメージではなく、女の子でもとっつけるイメージにしました。床をオレンジにしたのは女の子はエルメスが好きなので、オレンジが好きだから（笑）。リングは茶色、黒、オレンジで全く違う色を使いたかったんです」。
 リングについては「ここでアマチュアの試合も出来るくらいにしてあげたいと思った」と説明し、柔道場は「広尾は外国人の子供が多いと思うので、そういう子たちに柔道を教えたい」という。「オールラウンドな形で出来るようにしたかった」。
秋山道場の正式オープンは9月を予定し、一般会員を募集するとのこと。それまでは7月11日（土・現地時間）アメリカ・マンダレイベイ・イベントセンターで開催される『UFC 100』でのアラン・ベルチャー（アメリカ）戦ヘ向けて、自分の練習のために道場を使いたいと秋山。
 「まだ練習はしてないんですが、今日の内覧会が終わってからここで練習を始めます。まずはいろんな選手を呼んで、自分の練習の拠点としたい。その間にスタッフを募集して9月にグランドオープンという形をとりたいですね。
週に何回かは選手を集めてここでやると決めているし、和術慧舟會の選手にも来てくださいと声をかけたので、向こうの選手も（金網を使った練習が）出来るのが強み。金網は嬉しいと思う。自分も嬉しいので」
道場としての目標は「最終的にUFC、DREAM、戦極に行く選手を出したい」だと夢を語る秋山。「チームクラウドに入りたい選手がいれば受け入れるし、僕からもスカウトをして選手を集めたい。今は僕の一馬力だけなので、二馬力三馬力の選手を育てたい。出来るだけクラウドジムをみんなに知ってもらいたいですね」
 試合に向けては「大きな怪我もなく順調です。2〜3自分の中で越えなければいけない壁を越えていきたい。外国人に負けない体力、力の部分が大事だと思っていますが、最終的には気持ちだと思っている。（現地入りは）前のりでしっかり向こうでも練習する環境を作りたいです。直前には行きません。この前、ラスベガスに行った時に時差がとれなかったので、とれるように時間を逆算して現地に入りたい」と、計画を語った。
今回の道場内覧会には、親交のある格闘家では宇野薫、高谷裕之、所英男のほか、プライベートで親交のある俳優の伊藤英明、元K-1プロデューサーの石井和義氏も訪れていた。
Zuffa
「UFC100」
2009年7月11日（土）アメリカ・マンダレイベイ・イベントセンター
＜決定対戦カード＞
秋山成勲（日本）
VS
アラン・ベルチャー（アメリカ） ブロック・レスナー（アメリカ）
VS
フランク・ミア（アメリカ） ジョルジュ・サンピエール（カナダ）
VS
チアゴ・アウベス（ブラジル） ダン・ヘンダーソン（アメリカ）
VS
マイケル・ビスピン（アメリカ） ジョン・ジョーンズ（アメリカ）
VS
ジェイク・オブライエン（アメリカ） キム・ドンヒョン（韓国）
VS
ジョナサン・グーレ（カナダ）
Zuffa
「UFC99
FRANKLIN VS SILVA」
2009年6月13日（土）ドイツ・Lanxess Arena ＜決定対戦カード＞ リッチ・フランクリン（アメリカ/元UFC世界ミドル級王者）
VS
ヴァンダレイ・シウバ（ブラジル/元PRIDEミドル級王者） マイク・スウィック（アメリカ）
VS
ベン・サンダース（アメリカ） マーカス・デイビス（アメリカ）
VS
ダン・ハーディ（イギリス） 宇野 薫（日本）
VS
スペンサー・フィッシャー（アメリカ） デニス・シバー（アメリカ）
VS
デール・ハット（アメリカ） デニス・ストニッチ（ボスニア・ヘルツェコビナ）
VS
ステファン・シュトゥルーフ（オランダ）
| 
